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ブラッドオレンジ

 好きなイタリア料理店で、ブラッドオレンジジュースにカンパリを少し入れてもらう。
 お酒に弱いので、カンパリは少なめに・・・とお願いする。
 赤いブラッドオレンジの濃い味が、一瞬だけ日本からほいっ!と地中海の違う場所へ飛ばしてくれるような気がする。

 燦々とした太陽の下で、海を眺めながら飲みたい。

 ブラッドオレンジの、絶妙な赤も好きである。
 燃えるような、何かを予感させるような色。
 冬ならば、この色のモヘアのセーターなんて着たら、とても素敵だな、と思う。
 タフタのドレスでもいい。
 血の色であるが故に、情熱を感じる色である。
 大胆に踊りながら、裾が翻るドレスを想像する。
 

 ブラッドオレンジジュースにしない時には、レモネード。
  

 昨日、珍しいブラッドオレンジのタルトを食べた。
 瑞々しく、濃い味がする。
 果実とクリームは、一緒に口に入れずに味わった。
 果実の余韻と、後からまろやかなクリーム。
 これを、大人の味と思う。

 カンパリ・ブラッドオレンジを飲みながら、友人と語り合う日が楽しみだ。
 この数ヶ月で、新しい何かを掴み、そちらの道へ方向を定めた友人の話、旅行の話、ジャズライブの話・・・。
 読んだ本の話。

 歳を重ねて素敵になっていく友人と会うのは、何より楽しい。
 若い時より、ずっと良い顔になって、笑うと輝いている。
 皺も魅力になるんだな、と改めて思う。
 いろいろな経験をして深みが出た顔は、この先もっと素敵になっていくんだろうな。
 似合う服の色も形も、変わる。
 シニアグラスをひょいと上げる仕草は、昔はなかったものだけど、エレガントだな、と見惚れる。
 
 ブラッドオレンジ色のモヘアのセーターに、イエローオーカーの太めの縁のシニアグラスなんて、どうだろう。
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 

 

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LUNA.N. 書くこと、描くことを続けていきたいと思います。

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