見出し画像

トルコ作品を観ると“家族”の重さに驚く

前にも触れたけど、トルコ作品は想像以上にいろんなジャンルが揃っている。ただ、ジャンルは違えど割とどの作品にも一貫して共通しているのが「家族の関係」。

恋愛、サスペンス、ミステリー、マフィアもの、ヒューマンドラマ、歴史ドラマ、家族もの、コメディなど。どのジャンルであっても、家族との絆の強さや、家族愛などがベースにある。

そして、その家族の中心にいるのがお父さん

都心部などではかなり核家族化が進んで、お父さんの立場や親戚との付き合いなども以前と比べれば薄くなってきているようだが、それでもまだまだ家父長制的な傾向は根強く残っている。それが、ドラマにも現れているのだ。

食卓で父親が一言しゃべるとみんな黙る、という描き方だけではなく、
包容力のある、家族想いのお父さんが一家をまとめている、というパターンもある。
大黒柱である父の教えを父亡き今も守る子どもたち、もしくは「なぜだ!なぜだ!」と反発する兄弟姉妹。
主義主張の強い夫を支える献身的な妻もいれば、そのようなマチスモ的な世界から抜け出そうとする女性たち。

昭和の日本では当たり前だった、でも現代日本ではもう忘れ去られてしまったような、「家族とは」ということを思い出させてくれる作品が多く存在しているのである。

ラテンアメリカの世界における「マチスモ(Machismo)」という概念は、「マチョルク(Maçoluk)」という言葉でトルコにも存在している。

残念ながらそこには暴力や(不要な)権力の横行、不平等などが起きて社会問題化している部分もあるので、そういった内容を取り上げたストーリーもあったりする。さらにイスラム教という宗教も絡んだりするから、日本人がなかなか理解できないことも多い。

そのような難解な映画ほど、◯◯映画祭✕△賞受賞!なんていって、日本で取り上げられたりしてるんだけど、これこそ解説がないと映画の本当の価値ってわかんないんじゃない?って思ったりもする。

ただ、私が普段、トルコ人の人たちと接してて思うのは、
日常生活の中で彼らが「家族」や「親族」、「友情」をどう捉えているのかといったことは、難しいストーリーなんかより、わかりやすいコメディやラブストーリー等でも十分表現されているのだから、もっともっと気軽にトルコ作品を観て、彼らの生活や人生を体験してみたらいいんじゃないかということ。

また、トルコ文化でもう一つ特徴的なのは、
トルコ人はとても子どもを大事にするということ。
これは自分の子、他人の子、関係ない。

トルコ文化の中というよりも、彼らのDNAや血の中には、「子どもはみんなで大事に育てるもの」という考えが脈々と受け継がれているようで、トルコ人はみんな子ども好きなんじゃないかと思うことがある(もちろん全員じゃないが)。
そういった部分がドラマや映画の中にも現れて出ているので、もしトルコ作品を観る機会があったら、ぜひそこにも注目してみてほしい部分だ。

トルコ映画100年の歴史で、いまでも多くの人に愛されている作品がいくつもある。
いずれその中から、家族を描いた作品なども紹介していこうと思っているが、まずはNetflixなどで自分が面白そうと思ったものから観てみてはいかがだろうか。コメディだと思ってたものが、意外と家族愛コテコテだと気づいて驚くかもしれない。

いいなと思ったら応援しよう!

Luna|世界の文化解釈ノート この文章があなたのどこかに触れたなら、その分だけ応援してもらえると嬉しいです。