血の繋がりは関係ないね。じぃじと孫たち
私の夫と5人の孫たちには、血の繋がりがない。
私と夫は、バツイチ同士で再婚した。
お互いアラフィフだった。
当時、私の子ども2人はすでに社会人。
夫には子どもがいなかったので、子育ての経験はない。
「子どもは好きじゃないんだろうなぁ」
私は、なんとなくそう感じていた。
ファミレスで走り回る子どもを一喝したこともあるし、電車で騒ぐ子どもにも、嫌な顔をしていた。
夫にとって、私の孫は赤の他人。
いつか孫が生まれたら、どんな顔をするんだろう。
だけど、そんな心配は、まったくの杞憂だった。
今では、息子が月に1〜2回、土曜日に孫3人を連れてやって来る。
そして翌日の日曜日の午後、迎えに来る。
そう、孫3人だけのお泊まりだ。
その間、パパとママはリフレッシュタイムなわけだ😅
ばぁば仲間からは、
「子どもだけで泊まるなんて信じられない❗️
夜、ママ〜って泣いたりしないの?」
と言われる。
最初は上の2人だけ。
3歳と1歳だった。
でも、2人ともまったくぐずらなかった。
末娘にいたっては、6カ月から一人でお泊まりしても平気だった。
それは、夫の協力なくしては、あり得なかったかもしれない。
夫は孫たちと全力で遊び、お風呂に入り、ご飯を食べさせ、一緒に寝る。
とにかく目まぐるしい。
動き回り、喋り続ける孫たちに合わせて、じぃじも動き続ける。
最初にも書いたが、夫は50歳を過ぎるまで、小さな子どもと関わった経験がほとんどなかった。
なのに、ここまでガッツリ関わってくれるとは、正直、意外だった。
ただ、一つだけ思い当たることがある。
息子の長男が生まれる半年前のこと。
遠方に住む娘が、里帰り出産のため、夫と私が暮らす家に帰ってきた。
出産までのラストスパート。
娘のお腹はぐんぐん大きくなり、胎児の動きに合わせて波打っていた。
もちろん、そんなお腹を見るのは夫にとっても初めてだった。
出産の日まで、2人でハラハラドキドキしながら過ごした。
「母子ともに無事」
そう聞いたときは、2人で喜んだ。
安心した。
そして、嬉しかった。
娘と孫娘が病院から戻ってくると、夫は新生児を怖々、ビクビクしながら胸に抱いた。
そして、東京に戻るまでの1カ月半。
一緒に沐浴をしたり、ミルクを飲ませたり。
夜泣きの赤子を離れた部屋で心配したり。
夫も初めてのことばかりだった。
子どもが好きとか嫌いとか、そんな事考える間もなかったんだと思う。
赤ちゃんが生まれる。
そして、育てる。
その大変さを、身近で経験した3カ月の日々が、夫を変えたのかもしれない。
「赤ちゃんが生まれる、育てるって、大変なんだよ……」
こそっと、私はつぶやく。
あれから8年半。
孫たちは、じぃじが大好きだ。
生まれたときから側にいるじぃじを、本当のじぃじだと疑わない。
いつか、自分たちが大きくなったときに知るのかもしれない。
でも私は思う。
血の繋がりなんて、関係ない。
一緒に過ごした時間が、家族をつくるのだから。
そう信じたい。
次回は、
なぜ孫たちだけでお泊まりするようになったのか。
そのきっかけを書いてみたい。
