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疫学修士課程 1年目 秋学期の振り返り

修士課程の1学期目が終わりました🦀

この学期は、疫学の基本を学ぶだけでなく、共同で学ぶというスタイルでのトレーニングも経験しました。忙しいながらも、多くの学びがあった充実の数か月でした。



1. 今学期の時間配分と単位


1年目の秋学期は必修科目だけで25単位。(ECTS基準)月〜金は埋まるスケジュールです。選択科目を取らないのはもったいないと感じ、3単位の科目を追加で履修しました。


2.科目一覧と評価方法


今学期は疫学の基礎科目に加え、自分にとって新鮮な科目にも挑戦できました。

以下、科目名と履修期間、評価方法を整理しています。

  • Chronic Disease and Molecular Epidemiology(半学期・プレゼン)

  • Environmental Epidemiology(半学期・データ収集解析・ポスター発表)

  • Epidemiological Concepts(全学期・筆記試験)

  • Epidemiological Methods(全学期・筆記試験・グループワーク・研究・プレゼン)

  • Qualitative and Mixed Methods(半学期・毎週の筆記試験・グループワーク・実際にインタビュー+レポート)

  • Basic Statistical Modeling(半学期・筆記試験)

  • Biostatistics(半学期・筆記試験)

  • Advances in Infection Biology, Epidemiology and Global Public Health(全学期・博士課程の研究プレゼンを聞くのみ)

  • Inter- and Transdisciplinary Learning for Sustainable Change(半学期・筆記試験)

  • Health Systems(半学期・レポート課題)

  • Key Issues in Public and International Health(全学期・出席のみ)

  • Public Health Across the Life Course(全学期・グループワーク・プレゼン)

  • Introduction to One Health(全学期・グループワーク・プレゼン)

※最後の科目以外は必須科目


3. 学期を通して大変だったこと


学習の軸は大きく3つに分けられます。

  1. 予習・復習、個人の勉強

  2. 課題と宿題

  3. グループワーク(ミーティング、研究やプレゼン)

最初の2週間はバランスよく進められましたが、1ヶ月を過ぎると課題量に圧倒され、復習の時間はほぼ取れなくなりました。各授業で膨大な量の論文を読み、筆記課題も立て続けに出されるため、間に合わない…と感じる日々が続きました。

10月中旬には、前半の科目の試験やレポート提出が重なり、精神的にかなり参っていました… 特に負担が大きかったのは、研究計画書作成やデータ解析などの実践的作業です。

統計学の科目では毎週の課題量が多くて大変でしたが、そのおかげで筆記試験は比較的スムーズにこなすことができました。一方、グループワークでは、データ解析から結果導出までを協力して進める必要があり、作業を通じて多くの課題がありました。

グループワークでの主な課題

  1. 個人の勉強時間を優先したいメンバーが多く、面倒な作業を避ける
    → データ整理や解析など、手間のかかる作業は後回しにされる

  2. 作業の進め方や優先順位の付け方に差がある

    • 例:プレゼン資料作成は1週間前から始める人が多い。意見を出すミーティングは数週間前から毎週行うものの、メモを取る人が少なく、結局意見がまとまらない。

    • このため、責任の所在が曖昧になり、作業が滞ることもありました。

  3. メンバーの多様な背景による意見の衝突

    • 文化的・学問的背景が異なり、またそれぞれが強い協調性を持っているため、議論がぶつかることが多かったです。

    • 博士課程の方との共同研究では、修士と博士の生徒の間で意見が対立する場面もありました。(博士はちょっと気が強い+プライド高めな方が多かった)

こうした経験から、チームでの調整力や忍耐力の重要性を強く実感しました。次学期は、自分と学びのスタイルが合うメンバーと意識的に組むことで、よりスムーズに共同研究を進めたいと感じています。


4.印象に残った科目いくつか


Epidemiological Concepts
一番好きな科目でした。
水曜日の午前中3時間という長い授業も、一瞬で時間が過ぎました。
疫学の歴史、各手法の強み、biasやefficacy・effectiveness、倫理的問題まで深く学べました。
最後の筆記試験では自信を持って臨みましたが、odds ratio の計算問題で一人だけ答えが違い(試験後に周りの人と答え合わせ)、落ち込んだ経験も。後から聞くと、生徒ごとに配布される問題内容が違っていたとのことでした。


Qualitative and Mixed Methods
新鮮だったのは Qualitative and Mixed Methods です。
普段は定量的データばかり扱っている中で、定性的研究がどのように定量的研究を補完できるのかを学ぶ機会でした。実際にインタビューを行い、文字起こしソフトを使って分析したり、データから意味を引き出す方法まで学びました。
定性的研究は社会学で長い歴史を持ち、健康や医療研究においても不可欠な手法です。授業で扱った内容は、「Quantitative と Qualitative は対立するものではなく、組み合わせることでより深い理解が得られる」という理念に基づいており、自分の研究視野が一気に広がった実感がありました。
特に印象に残ったのは、同じデータでも分析者の視点で解釈が変わる点です。数字だけでは見えない「人々の生活背景や行動の理由」を理解することの重要性を肌で感じました。


Epidemiological Methods
最も労力が必要だったのは Epidemiological Methods(4単位)です。
前半は個人課題で、与えられたリスク要因とアウトカムについて文献調査を行い、最もエビデンスの高い論文を5本選抜してまとめる作業。論文リサーチ自体は一見簡単そうに思えますが、膨大な時間を要しました。授業を通して、「Exposure と Outcomeの関係性を正確に測る方法」「複数のリスク要因が健康に与える影響」を理解することが求められ、知識だけでなく論理的な整理力も鍛えられました。

後半はグループワークが本番でした。私たちの研究課題は「Is earphone use while walking during rush hours in high-traffic areas associated with minor traffic injuries among adult pedestrians?」というもの。

·       Research question・hypothesis・research protocolの作成
·       フィールドでのデータ収集
·       アンケートや解析ツールの操作
·       結果の統計解析
·       プレゼン資料作成

という一連のプロセスを全て行いました。特に印象に残ったのは、一部の協力的でないメンバーとの調整や、解析直前までデータが揃わずプレゼン準備がギリギリだったこと。精神的には大変でしたが、その分実際の研究を最初から最後まで経験するという貴重な学びになりました。


5. 学びと成長

秋学期を通して、統計や疫学の基礎知識が身につき、研究を通して論理的思考やデータ解析スキルも向上しました。
また、多様なメンバーとの共同作業で忍耐や調整力が鍛えられたと感じています。

現在は、次の春学期に備えて準備を進めています🦀



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