フランスのパン屋で働いてて、ちょっと好きだった時間
フランスのパン屋で働いてて、ちょっと好きだった瞬間があります。
言葉の影響で苦労はしたけど、同じくらい楽しい経験もできていました。
子どもと、その後ろにいる親
わたしが働いていたパン屋には、よく子供だけでパンを買いに来ることがありました。
親はどこにいるのかというと、店の外。
子供がやりたいといったのか、親が練習がてらやらせてるのか、真意のほどはわかりません。
数枚の小銭だけで手がいっぱいになるくらいの幼い子供が一人で店内に入ってきて、
「Bonjour, une bagette s'il vous plait」
(バゲット一つ下さい)
とたどたどしく言いながら、手に持たされてる小銭を自分より背の高い台の上に置く。
実はバゲットが2種類あって、子どもに聞いてもだいたい分かってない。
親がすぐ後ろで見てるときは
何となく子供にばれないようにジェスチャーで親にどっちがいいか確認したり、
値段が違うので
その子が持ってきた小銭から判断してこっちでバゲットを選んだりしていました。
子供を挟んで大人が必死になっている状況がシュールでおもしろい。
親がすぐ近くにいない時は、
「待ってるからパパかママに聞いておいで」
といって聞きにいかせたりしていました。
お釣りがわかっていない子は、その身の丈に合わないサイズのバゲットを両手に抱えて、やり切った顔で清々しく去ろうとする。
予想外にわたしに止められてしまったので若干パニック顔。
挨拶マナーに厳しいフランスで挨拶を忘れて去ろうとする子供に、
「Qu’est-ce qu’on dit ?」
「(こういう時は)なんていうの?」
「Merci」
と言わせる件は
フランスでの子供とのかかわりではあるあるでした。
忙しい中でも、このやり取りに出くわすと、ちょっとだけ気持ちが緩んでました。
めちゃくちゃ忙しくて行列ができているときにその状況がきた時は、
「空気読んでよー」と心の中で親に対してイライラしてましたけどね。
