【無料公開】1on1とは何か?| 面談・報告会との決定的な違い|1on1シリーズvol.0
「1on1で部下が動き出す」管理職のための実践ノート_vol.0
【はじめに】あなたの「1on1」、実は報告会になっていませんか?
「1on1、やってはいるんですが…何を話せばいいのかよくわからなくて」
管理職の方から、こういう言葉をよく聞きます。
定期的に時間を確保して、部下と一対一で話す。
それ自体はできている。
でも終わってみると、「で、今日は何だったんだろう」と感じる。
部下も「呼ばれたけど、いつもと同じ感じだったな」と思っている。
それは1on1ではなく、「報告会」になってしまっているからです。
このシリーズでは、
1on1を「ただのミーティング」から
「部下が育ち、組織が変わる対話の場」に変えるための
考え方と実践方法をお伝えします。
まず最初に、「1on1とは何か、何ではないか」を根本から整理しましょう。
1on1と「進捗確認」「評価面談」の違い
多くの職場では、1on1が他のものと混同されがちです。

ここで特に重要なのが「評価への影響がない」という点です。
1on1の内容は評価に使わない。
これが守られなければ、部下は本音を話しません。
「これを言ったら評価が下がるかも」と感じた瞬間に、
1on1は機能しなくなります。
「部下のための時間」という発想の転換
日本の多くの職場において、管理職と部下の1対1の時間は、
「上司が情報を取る場」として設計されています。
でも1on1は、その逆です。
1on1は、部下が「考え、話し、整理する」ための時間。
管理職は、その場を「作る」役割。
これは管理職にとって、大きな発想の転換が必要です。
コンサルタントとして管理職研修をしていると、
最初は、ほとんどの方が「話す」ことに一生懸命になります。
アドバイスをする、経験談を話す、方向性を示す。
それ自体は悪いことではないのですが、1on1においては
「聴く」が9割、「話す」が1割くらいのイメージでいい。
「何も言わないのに役に立てるのか」と不安になる管理職もいますが、
人は「ちゃんと聴いてもらえた」という体験だけで、
自分の思考が整理され、前に進める力が出てきます。
1on1でやること・やらないこと
やること
部下の「今」の状態を聴く(気持ち・悩み・充実感)
部下が「考えたこと・感じたこと」を引き出す問いかけをする
沈黙を恐れず、部下が話すのを待つ(コレが出来ない方が多い!)
「それについてもっと聞かせてください」と深める
前回話したことのフォローをする(「あの件、その後どうでした?」)
やらないこと
業務の進捗確認(これは別のミーティングで)
評価の告知・査定の話
上司からの一方的な指示・教示
「なんでできないの?」「それはダメだろ」という詰め
解決策を急いで提案する(まず聴ききることが先)
1on1が機能すると何が変わるのか
1on1が定着した組織では、こんな変化が起きます。
部下の変化:
「自分のことを気にかけてもらえている」という安心感が生まれる
悩みや不満を溜め込まず、早めに話せるようになる
自分の考えを言語化する習慣がつき、思考が深まる
管理職の変化:
部下の「見えていなかった側面」が見えてくる
問題が大きくなる前に気づけるようになる
部下との関係性が変わり、チームの空気が変わる
組織の変化:
「何かあったら話せる」という心理的安全性が高まる
離職率が下がり、早期退職のサインを拾いやすくなる
管理職の「人を育てる力」が組織全体の文化になっていく
今日からできること、ひとつ
次に部下と話す機会があったとき、最初の5分だけ試してみてください。
「最近、仕事で一番充実を感じていることは何ですか?」
この一言だけを聞いてみる。
その後は、相手が話すことをただ聴く。
評価しない、アドバイスしない、自分の話にしない。
「なんでこんな質問?」と思われてもいい。
それが1on1の第一歩です。
使えるフレーズをもっと知りたい方、この記事もお読みください。
シチュエーションごとにまとめています。
この記事を読んで、
「うちの管理職に、こういう言葉の使い方を身につけさせたい」
と感じた方へ。
1on1の言葉は、変えるだけで部下との対話の質が変わります。
ただ、言葉だけを変えても「話し方の癖」や「チームの空気」がついてこないことがあります。
「今の状態を外から一度見てほしい」という段階でお声がけください。
お話を聞いて、何が起きているのかを一緒に整理します。
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(株)豊明コンサルティング|上口 幸博
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