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【毎週ショートショートnote】火星馬券

お母さんが死んだ。
火星に行くロケットが爆発して死んだ。
ロケットがちょっと浮いてすぐ爆発してすぐ死んだ。
お母さんは競馬が好きすぎて地方競馬まで手を出していた。火星馬券を買い出したときには嫌な予感がした。
気が付いたら家中が宇宙飛行士の訓練施設みたいになっていた。
僕の勉強椅子も遠心力でぐるんぐるん回っていた。
友だちもウチのことをよく知っていたので、弁当のオカズを分けてくれた。僕は宇宙食を返そうとしたが、皆苦笑いして遠慮した。

「兄です。」
兄が久しぶりに帰って来た。
折角蘇生公務員試験に合格したのに、今では山に籠って剣なんか作っている。
「お母さんの仏壇にお参りして行ってよ。」
「そのつもりです。兄です。」
兄は風呂敷から剣を取り出して何やら呪文を唱え始めた。
自動体外式除細動器自動体外式除細動器AED AED…」
僕は呆れて火星競馬を見ることにした。
「あれ?お母さんが買った馬券が当たった!」
「え?本当に?」
剣がぴょんぴょんと僕に近づいて来た。

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↓ AEDと言えばこの方。小野塚健一郎様!
AEDだけで記事を書き続けられている方です。
毎ショのお題が毎週AEDだと思うと、もの凄いことをやっていると再認識させられます。

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