見出し画像

毎週ショートショートnote|三毛猫トリプルアクセル

「リピートアフターミー。白・黒・茶の猫のことを三毛猫と言う」と桶田先生が言った。
渚は「白・黒・茶の猫のことを三毛猫」と繰り返した。
「と言う。」と先生が言った。
「え?」と渚が聞き直すと、先生は「と言う。」とまた言った。
「と言う。まで言うんすか?」と渚が確認すると、先生はまた「と言う。」と言った。
渚は「白・黒・茶の猫のことを三毛猫と言う」と言ってみた。
先生は「Yes, it is.」と言った。
渚が「何やねんそれ」と突っ込むと、先生も「何やねんそれ」と言った。
「僕が生徒なんですよね?」と渚が聞くと、先生は「そうとも言う。」と言った。
二人で同時に「そうとも」、「言う」と言った。
その瞬間、舞台は暗転した。

数秒後、アジアンカンフージェネレーションの『君という花』のイントロが鳴り、それに合わせて「概念概念概念概念」と連呼する桶田先生の声とともに、白・黒・茶のスポットライトが点滅した。
突然音楽が止み明転して、渚が「何やねんコレ!」ともう一度叫んでコントは終了した。

430文字


時々書いてますが、『フォークダンスDE成子坂』のシュールなコントが好きでした。

毎週ショートショートnoteに参加しています


いいなと思ったら応援しよう!