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【毎週ショートショートnote】獣人十色

「笑い飯」の漫才が好きだ。

その中で「鳥人とりじん」というネタがある。
頭がニワトリで身体が英国紳士みたいなものが「鳥人」。

それに倣い、俺はメダカが好きなのでオデコに小さな水槽を入れる凹みをつけてもらった。
「凹人」である。
「メダカ人」ではない。
拡張性を残したかったのだ。
メダカに飽きるかもしれないし。
でもこれで写真を撮るときに頭が傾いていても水平を指摘してもらうこともできる。

街を歩けば、頭が高級和牛の「A5人」や、
顔が猿で尻尾が蛇の、恐らく鵺の途中で挫折したのであろう「鵺人」なんかとすれ違うようになった。
世間はダイバーシティに向かっている。

最近珍しい「人人」が多く残されている地域に「撮人とりじん」たちが行くだけのテレビ番組が増えた。
予算がないからこんな番組しか作れない、という雰囲気だ。

俺は、「もっとアイデアがあるでしょ?」と「林修人」のモノマネを決めた。

「妻人」がそれを見て、「頭が傾いてるよ。」と指摘してくれた。

(415文字)

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