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kosuketsubota
毎週ショートショートnote|インフル念写
「それじゃ次、レントゲンですね〜」
と言いながら、看護師が俺に「8番へ」と書かれたカードを渡してきた。
言われるがまま、8番の前で待っていたが、なかなか順番が来ない。
受付に聞くと、「技師の研修も兼ねていますので」と事務的に言われた。
やっと順番が来て、レントゲン室に入る。
「はいじゃ、撮りますね〜。息を吸って〜、止めて! 3.2.1はい!」
一瞬で終わった。
「すいません! 撮れてませんでした。もう一度お願いします」
仕方なく、また機械の前に立って同じ手順をこなした。
こんな事が何度か続いたので、俺は痺れを切らし撮影室のドアを開けた。
すると、鼻血を垂らし、目からも血の涙を流している若い放射線技師が、歯を食いしばっていた。
ぼんやりとではあるが、モニターに画像が浮かんでいる。
その後ろの指導員然とした男が、「もっとインからフルに!」と指示をした。
「うぉぉぉぉお!」と若い技師が呻くと、こめかみの血管が膨れ上がり、そこから血がぴゅーっと吹き出した。
モニターは真っ白になった。
「今日はこれくらいにしようか」と指導員が言った。
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※「インからフルに」というフレーズは、フォークダンスDE成子坂 というお笑いコンビが、その昔言っていたものです。
確かその時は、「インフル捻挫」と言うボケだったと思います。(←ひろいてんさんも「インフル捻挫」を使ってることを確認済み。笑!)
お二人とも亡くなってしまいました。
僕のシュール好きは、その影響が大きいと思います。
