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毎週ショートショートnote|トナカイ貝

トナカイは昔、空を飛んでいた。
今はもう飛ぶことはできない。
サンタクロースはそれでも陸路でプレゼントを届け続けた。クリスマスは終わり、一月になっていたが、サンタはプレゼントを配り続けていた。
結局、全て配り終わったのは九月の中頃だった。
そんな年が何年も続いた。
2000年頃になって、サンタはあるアイデアを思いついた。インターネットを使った配送システムだ。クリスマス前に一括受注したプレゼントデータを各拠点の配送センターに届けるだけで、そこから先は個別配送サンタが配るように体制を改めた。
このシステムが軌道に乗り、サンタは北欧にあるIKEAか LEGOみたいな雰囲気の監視センターで、シャンパンを飲みながらクリスマスを迎えるようになった。
そんなある年。
トナカイの首に付いているネックレスの貝殻が一斉に光り出し、再び空を飛んだ。
でもトナカイたちは、そのことを黙っていることにした。

(386文字)

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