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毎週ショートショートnote|駅で鯛を釣る
駅で鯛が釣れる所は実際にあって、そこは潮の流れも良く、水深もそこそこあり、海底が凸凹していたので鯛にとっても居心地の良い場所だった。
まあでも、そこは駅なので誰も鯛などに関心はなくて、むしろ皆スマートフォンのガラスをすりすりしながら電車を待つばかりで、ひどい場合にはスマートフォンに釣りゲームアプリケーションをインストールし、その中で鯛を釣ったりなどしていた。
確かに電車の待ち時間中に鯛が釣れた時にはどうすれば良いのか、という問題もある。
例えばビニール袋などに生きたままの鯛を入れて電車に乗り込んだ事を想定すると、生臭さが車内に充満して、吐気、悪寒、咳、頭痛、倦怠感、蕁麻疹などの症状が生起してしまうかもしれない。或いはビニール袋から鯛が脱出した際には、ぴちぴち、ぱくぱく、びちょびちょ、びっしゃー、もんまり、しゅぽぽーんなどが想定され大変迷惑である。
と書かれた看板をSNSに上げたら駅が釣り人でごった返した。普通に考えてそんな駅などあるはずがないのに。
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