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深海の時間【詩的エッセイ】


最近ふと、深海にいるような
気持ちになることがある。

ここは静かで、
何も起こらない。
わりと居心地はいいけど、
ときどき少し不安がよぎる。

この海の上には、
一体どんな世界が
広がっているのだろう、と。


その先にはきっと、
新しい私が待っている。

それは、心のどこかで
ちゃんと感じている。


だけど今はまだ、
どうやってそこへ
辿り着けばいいのかがわからない。

もがいたほうがいいのか。
泳いだほうがいいのか。
それとも、ただ待てばいいのか。

答えは、まだはっきりしない。


でも、焦らなくていいと
どこかで知っている私もいる。


深海にいるこの時間が、
私の中の何かを静かに
目覚めさせているのだと
感じているから。

目には見えなくても、
水の底で、確かに変化は起きている。


そして、必要なタイミングが来たら、
私はきっと、
自然に浮上していくのだろう。

そのとき私がやるのは、
最初のひと蹴りだけ。

あとはもう、
ただ浮上していくだけ。

深海は、
終わりではなく、
はじまりの前の静けさ。

いまはただ、
この静かな時間を
信じてみよう。




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