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【函館&札幌】北海道開催5勝以上~洋芝巧者列伝

●三連覇した“函館の名優”

洋芝巧者を語るうえで『函館記念』(G3)を三連覇し、「函館の名優」と言われたエリモハリアーは欠かせない存在。今回のテーマは【洋芝巧者】ですが、本題に移る前にJRAの芝同一重賞を三連覇した馬をみていきます。

タップダンスシチー(牡)
03~05金鯱賞(G2)

エリモハリアー(セ)
05~07函館記念(G3)

マツリダゴッホ(牡)
07~09オールカマー(G2)

ゴールドシップ(牡)
13~15阪神大賞典(G2)

アルバート(牡)
15~17ステイヤーズS(G3)

フェイムゲーム(セ)も同一重賞(G3『ダイヤモンドS』)を3勝していますが、三連覇ではありません。芝の同一重賞3連覇は、JRA史上で上記5頭しか成し遂げていない極めて高いハードルです。

そのうち、さらなる連覇の偉業に最も近づいたのはアルバートでしょう。しかし残念ながら四連覇のかかった18年、枠順確定後に痛恨の取消……。翌19年は1人気ながら2着。少し運が足りませんでした。

タップダンスシチー、マツリダゴッホ、ゴールドシップは引退してさらなる連覇はかなわなかったのに対し、エリモハリアーは四連覇にチャレンジ。が、結果は4着。その翌々年、10歳ながら果敢に同レースに挑むも、13着に終わって現役生活にピリオドを打ちました。

夏の函館で強烈な存在感を放ったエリモハリアーですが、ほかにも函館&札幌競馬場をめっぽう得意とする洋芝巧者は数多くいます。今回は過去20年ほどを遡り、両競馬場で重賞勝ちのある馬を対象に勝利数ランキングをつくってみました。

●最多は7勝! 5勝以上の馬は?

7勝(函2/札5)
マイネルスターリー(牡)
父:スターオブコジーン
母父:サンデーサイレンス
重賞勝利:10『函館記念』
北海道戦績【7・0・0・7】14

6勝(函4/札2)
エリモハリアー(セ)
父:ジェネラス
母父:ブレイヴェストローマン
重賞勝利:05~07『函館記念』
北海道戦績【6・1・2・8】17

6勝(函4/札2)
タニノマティーニ(牡)
父:ウォーニング
母父:リヴリア
重賞勝利:08『キーンランドC』
北海道戦績【6・1・0・10】17

5勝(函4/札1)
ビーナスライン(牝)
父:フジキセキ
母父:パークリージェント
重賞勝利:06『函館スプリントS』
北海道戦績【5・0・3・4】12

5勝(函2/札3)
ビービーガルダン(牡)
父:チーフベアハート
母父:Westminster
重賞勝利:09『キーンランドC』
北海道戦績【5・5・1・2】13

5勝(函1/札4)
チアフルスマイル(牝)
父:サンデーサイレンス
母父:Mr.Prospector
重賞勝利:06『キーンランドC』
北海道成績【5・1・1・3】10

5勝(函3/札2)
ピエナビーナス(牝)
父:フジキセキ
母父:Caerleon
重賞勝利:09『クイーンS』
北海道成績【5・1・0・5】11

4勝まで入れるとけっこうなボリュームになるので、5勝以上に限定しましたが、何とエリモハリアーの勝利数を超える馬がいたとは……。

その名はマイネルスターリー全8勝のうち7勝を北海道開催で挙げています(エリモハリアーは全9勝)。ちなみにマイネルスターリーが5歳時に『函館記念』を制した年、エリモハリアーは10歳で出走。屈指の洋芝巧者2頭は同じレースを走ったことがあります。

3着内率の高さでいうとビービーガルダン。G1『スプリンターズS』で2着1回、3着1回、『高松宮記念』で2着1回という成績から能力上位は明らかだったようです。

なお、上記の馬で全勝ち鞍を北海道開催で挙げているのはピエナビーナスだけ。そういう意味では、牝馬で一番の洋芝巧者といってよいかもしれません。

●現役馬にもチャンスあり!

番外として、03年から12年まで現役を続けたマヤノライジン(牡/父:マヤノトップガン、母父:Danzig)を挙げます。北海道開催に計17回出走したのはエリモハリアーと同じ。成績は【2・3・1・11】。そして何と、函館記念に6回(!)出走。成績は3→5→2→8→2→5着と、勝利はないとはいえ掲示板を外したのは一度だけ。『巴賞』(OP)を制しており、重賞未勝利ながら洋芝適性は抜群でした。函館記念を最後に引退したのもエリモハリアーと似ています。

最後に、5勝以上の可能性がある現役馬を紹介します。

まず、重賞未勝利ながら全5勝を北海道開催で挙げているモリノドリーム(牝/父:モーリス、母父:アドマイヤムーン)。今年で7歳になりましたが、洋芝1200mの適性は現役屈指です。勝ち星から遠ざかっているとはいえ、まだまだ目が離せません。

もう1頭、全4勝を北海道開催で挙げているカルプスペルシュ(牝/父:シュヴァルグラン、母父:ロードカナロア)。4歳と若く、昨年は『キーンランドC』3着と好走。父シュヴァルグラン譲りの持続力は、タフな洋芝でこそ活きる武器。今後、重賞制覇のチャンスは充分でしょう。

なお、今年の北海道開催の大レースについては、以下の記事も参考にしてみてください。

※JRA発表の公式記録やnetkeibaを参考に記事を作成しましたが、数え間違い等があるかもしれません


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