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男に花を切らせると

男は馬鹿だ
いや、男という枠でくくると批判がくる
わたしが馬鹿なだけだ
大馬鹿者だ

花とは意外と増えていくもので
年々広がっていく
広がり過ぎた場合、減らす事も必要だ

その際、根っこから掘らなければならない
中々の重労働、母には難しい
わたしは花のついた植物を前に
スコップを握りしめた

その前に
事件は起ったのだ

花を切ってと母の声
わたしは分かった任せてと
快諾する

これでいいの?
とわたしの手に乗っている花
愕然とする母
言葉の罠

つい韻を踏んでしまった

わたしは何を間違えてしまったのだろうか
分からない

短すぎるよと残念がる母

え、花を切ってって聞こえたけど
それに
これでも結構長い気がする
花から5cmは余裕を持たせてる
わたしは手に乗せた花をしげしげと眺める

違う、もっと根っこに近い方から切って欲しかった
これじゃ挿せないじゃない

その言葉を聞いてハッとした

男性は論理的に話しをすると言うが
わたしの脳の中でも、論理的に聞こえていたのだ
女性が思い浮かべる花の情景ではなく
理科的な意味で花だと認識していた

分かって頂けるだろうか
分かりやすく言えば🌷と🌼の違いだ

何が余裕を持たせただ
わたしは手にちょこんと乗った花を見て
なんだか侘びしい気持ちになった

何故もっと長めに切ってやらなかったのだろう
そうすれば生ける人の裁量で、後で好きな長さに
切れるではないか

わたしにはそんな想像すらも出来なかった

花を切って=花だけほしい=がくより上

わたしが学校で学んだものは何だったのか
花を花として見れていない
ある意味見れているが
そうじゃない

そうか、どうりで
切ったらバケツに挿しといて
この言葉に何か引っかかっていたのだ
浮かべるの間違いでは?
と思った5分前のわたしにビンタしてやりたい

間違ってたのはわたしの方だ
切ってしまえば
伸ばす事は出来ない

そんな事は髪切り屋としてつくづく分かっている
だから余裕を持たせて
がくから5cm下を切ったのに
それでも短いだなんて

完敗だ
何に負けたのか分からないが
敗北感を感じる
正しさとはいったい…

凄く大切な事を学んだ気がする

ただ、思考の仕方を切り替えられる自信もない
意識してなければ
わたしはまた同じ所から切る気がする

わたしと同じような方はきっといるはずだ
というか、いてほしい
そしてコメント欄に
やってしまいました
とコメントしてほしい

いや、それでは懺悔か自首か分からない
いやいや、そんな事は起こってほしくはない
この記事のコメント欄が
教会や警察署のようにならない事を望む

どちらかというと

わたしは危うく、間違いをおかす所でした
というコメントを求めている
茶番はこのくらいにしておこう

なので、花を誰かに(特に男性に)切ってもらう時は
花を切って、あ、出来るだけ茎は長く残してね
と言って頂けると
介錯される花も減る事だろう

花切りて
  花と気づきし
     時遅しかな

どんぐりこくぞう


最後まで読んで頂きありがとうございます    


綺麗です
おそらくこの花でございます
はなえみ様、ありがとうございます


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