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階級移動

 生徒さんではないが、日本は下剋上がポジティブに捉えられているが、中国では君憂臣労、君辱臣死が提唱されている、というような質問を受けたのでGeminiに色々訊いてみた。
 下剋上の言葉のルーツは、中国の「易経」や、春秋時代の「左伝」にあると考えられているそうで、古代中国において、宇宙や社会の秩序は「上が下を導き、下が上に従う」のが正道(天命)とされており、「下が上に勝つ」という事態は、「秩序が乱れた異常事態」として否定的な文脈で語られていたそうだ。一方中国は、何回も王朝が代わっているが、これは易姓革命と呼ばれ、天命が改まったと考えるそうだ。

 西洋のキリスト教社会では王権神授説があり、自分が正当な血統であるという証明や、神の追認が必要とされるので、簒奪者は「僭主」と呼ばれ、正当性がない暴君として非難される場合が多い。しかしフランス革命のように下層階級が政権をとってしまうと、僭主は英雄になる。

 日本は天命という考え方もないし、王権を授けるような神もいないので、下剋上への嫌悪感が少ないかもしれない。豊臣秀吉のような貧しい家庭からの成り上がり物語は現代も好まれていると思う。

 社会階層の移動は、西洋と比べると日本では容易だと思うが、中国はどうなのだろうか。今も農村と都市の戸籍が違うので住所を移すのは難しいと読む。台湾人の生徒さんが、日本語の「成金」は中国語で「暴発戸」だと言っていたので、よりネガティブに捉えられているんだなという印象を持った事もある。

 イギリスのチャールズ国王の戴冠式では、教会の上座に聖職者が座り、チャールズ皇太子の頭に冠を載せていたので(載せた後は国王)、「これが王権神授か。。。」とある意味感動しながらテレビを観ていたのだが、北欧諸国の王室では、民主主義との矛盾を避けるため、戴冠式は行わず、宣誓式のみだそうだ。世界的にみても、戴冠式が残っている国は、イギリス、タイ、ブータンなど少数派らしい。

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