とうとう萩に行きました①~まだたどり着いていません 202603
注)今回は向かっている途中までの話で、まだ萩に着いていません。
タイトルに偽りありですみません!
急に決まった萩の旅
高校の修学旅行で、自由行動の日に津和野に行きました。とてもすてきな町でしたが、萩へ行った友達に「日本海を見てきたゼィ😉」と言われてうらやましかったことを覚えています。太平洋岸育ちの私には、日本海が特別に思えたのでした。
その後、行かないままに長い年月が流れて(萩と縁がないのかな?)とぼんやり思っていたところに、友人ユカリンから「急な話だけど、来週萩に行かない?」との連絡が。お知り合いが企画した一泊二日のプランに空きが出たとのこと。
萩が好きでよく訪れるという彼女に「私もいつか行きたいな」と話したのを覚えていてくれたようです。
彼女は来月から萩にひと月滞在するので、今回は参加せず、現地では会いませんが、予定のない週末をどう過ごそうかと思っていたところなので、二つ返事で「行く行く」と返事をしました。突然現実味を帯びてきた萩行きです。
チケット問題
問題は、どうやって萩まで行くか。
もう一週間を切っているので、飛行機は高いチケットしかありません。
東京から直行バスが出ていますが、15時間もかかるので、背中とお尻が大変なことになりそう!
消去法で新幹線になりました。
大阪より西に行くときには「みずほ」か「さくら」に乗りたいプチ鉄子ですが、新横浜を通るちょうどいい時間の「のぞみ」は全て満席。6時台の早い便でも3列の真ん中席しか残っていません。
春休みで人が移動する3月の週末なので、激混みです。仕方がない、取れただけ良しとしましょう。
年度末なので前日遅くまで仕事をこなし、あわただしく支度をして、当日早起きして新横浜に向かいました。
新幹線の真ん中席
新幹線で京都・大阪より先は、私の中で「けっこう遠い場所」。岡山・広島あたりが新幹線から飛行機に変えるラインです。
今回向かう山口はもっとずっと先。本州の端の県ですから延々と乗っていきます。こんなに長く新幹線に乗るのは、高校の修学旅行以来。あのときはみんなと一緒で楽しくて、さほど遠さは感じませんでしたが、今回は一人きりです。
知らない大人が3人並ぶ真ん中席は緊張の場です。何時間も隣り合わせなのに、顔を合わせることも言葉を交わすこともなく、お互いに気を遣って過ごすのは楽ではありません。
両側に遠慮しながら、もそもそと朝食のサンドイッチを食べます。どちらも男性で、通路側の人は神戸で降り、また別の人が乗ってきて座りました。
窓際の人は岡山まで一緒でしたが、コロンが強く、降りたあともしばらく香りが残っていました。
あえての「こだま」乗り換え

マツダスタジアムが線路沿いに見えます。広島まで来ました。
「のぞみ」で新山口まで行けますが、ここで降りて「こだま」に乗り換えます。山陽新幹線の「こだま500系」に乗りたかったのです。
以前は花形だった500系。来年には廃車が決まっており、もう一日数回しか走っていません。時間はかかりますが、乗り納めしたかったので今回がいいチャンスでした。


JR西日本仕様で2席x2席のサルーンシート。ゆったり贅沢気分です。
新山口でコロン酔い
新山口駅に着いたのは11時過ぎ。大きなだるまがいました。
山口名産のふぐ(ふく)と縁起の良いだるまをミックスした県のマスコットキャラクター、ふくだるま。ハートのお口にちゃんとヒレもあります。まるっとしたふくふく感がいいですね。

ここで高速バスに乗り換えますが、実はのぞみに乗っていた時から、隣席の人のコロンで気持ちが悪かった私。酔い止め薬を買って飲みましたが、すぐには効かなそう。すぐに乗り物に乗るとつらい思いをしそうなので、バスを一本遅らせることにします。
駅周辺は見どころ少なめ
ずっと座りっぱなしだったので、足がなまっています。気分転換に散歩したいと思っても、駅周辺には特に観光スポットはありません。
でも、そんなときに活きるのが私の趣味。
「観光地が無くても狛犬がいるじゃない!」
山口には古い狛犬が多く、山口狛犬楽会の活動も盛んだそう。駅から徒歩圏内の小郡地区にいい狛犬がいるとの情報も持っています。
ところが、観光案内所に聞いても「狛犬?え?」と、ピンとこない様子。代わりに駅前の種田山頭火の銅像を勧めてもらいました。江戸時代くらいの人かと思ったら、実は昭和まで生きた方なんですね。

ネバーギブアップ精神で、駅にもう一つある観光案内所にも聞いてみましたが、こちらにも狛犬情報はありませんでした。
観光名所ではないので、係の人に非はありません。あくまで個人の趣味の話です。
自分で狛犬のいる神社を調べて、そこへの行き方を教えてもらいました。
狛犬その1(厳島神社)
駅前のふれあい通りをひたすら歩き、目指す厳島神社を見つけました。

古めかしい神社で、お社の両側には水に漬けた榊がありました。丁寧にお祀りされています。

江戸期の石の狛犬。出雲型。イイ!
狛犬その2(中領八幡宮)
さらに道を進み、中領八幡宮へ。立派な石段がありました。

暑いし体調悪いし旅の荷物をしょっているしで少し躊躇しますが、未知の狛犬に会いたくて、フーフー言いながらゆっくり上ります。

笑っているようなここの神社の狛犬は、斜め上を見ている不思議な角度。
見えない何かが見えているのかもしれません。
狛犬その3(小郡文化資料館)
駅に戻る途中に寄った小郡文化資料館は前に大きな台湾型狛犬がいたので、台座に乗って口の中の丸い玉を回しました。
大きな幹線沿いで、車で通った人たちは(狛犬の口に手を突っ込んでる奴がいる)と思ったかもしれません。あやしいもんじゃありません!

中には種田山頭火コーナーがありました。漂泊の俳人と言われる山頭火ですが、この辺りで6年間過ごし、庵が復元されていました。
「分け入っても分け入っても青い山」の人ですね。「咳をしてもひとり」は尾崎放哉の詩でしたか。この二人、頭の中でごっちゃになっています。
すみません。あやまってもひとり。

山口でエヴァ?
歩いていたら、紫と黄緑色の派手派手なバスが追い越していきました。エヴァの配色を思い出します。信号で追いついたら、まさしくエヴァンゲリオンのラッピングバスでした。
「宇部市交通局 まちじゅうエヴァンゲリオン」と書かれています。

なぜ山口で?
山口県宇部市は庵野秀明監督の出身地で『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のモデル地でもあるんだとか。エヴァの舞台は箱根だけじゃないんですね。

駅に戻ると、バスロータリー近くに山頭火さんの壁画がありました。
町をあげて推しているのは山頭火とエヴァ。ちょっと幅がありすぎてクラクラしました。
薬が効いて元気になったので「特急スーパーはぎ号」に乗りました。新山口と萩を約1時間で往復するバスは、ブンブン高速で飛ばしていきます。
山の形や迫り来る様子が、修学旅行の時に電車を延々乗って津和野まで行ったときの光景と重なります。
風景の中に点在する独特の橙瓦の家々。すっかり心はあの頃に戻りました。
その2に続きます。
