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AIバトル!「小説の続き」競作6 ⑦【Meta AI編】

前説

さて今回は、
前の5回(と、ボツ回と番外編)とは
違うシチュエーションで
AIに「小説の続き」を書いてもらいます。

そして、その出来や
個性を比較するという
お遊び企画です。

では、解答するメンバーをご紹介します。

ChatGPT
Gemini
noteのAIアシスタント
Microsoft Copilot
Claude
Grok  (前回)

<ゲスト枠>
Meta AI (今回)
Google AI Studio

前回
今ひとつ不発だった
Grokさんの解答でした。

今回はMetaから来た大型新人、
Meta AIさんの解答を
訊いてみたいと思います。


今回のお題

今回も、私が書いたSF小説
「白銀の騎士」第3部から
引用したいと思います。

シチュエーションのお題は
第3部・第18話
(「遠い約束」act.3」)の
冒頭部分です。

ざっくり言うと、

まず、物語の舞台である
宇宙ステーション「ナスビー」
に停泊している巡洋艦から
2人の乗組員が降り立ちます。

先輩らしいバイプと、
それより年少と思われるコウ。

二人は居住区画にある
中央公園に向かいます。

プロンプト後半は
次のようになっています。

 公園内にあるハンバーガーショップのテラス席で、コウとバイプは向かいあって座っていた。
 ハーナイとクーキーは、今日は艦内の当直に当たっている。
 バイプは食べかけのハンバーガーを手にして、言った。
「…そいつは、難しいだろうな」
「そうですか…」
 目の前の食事に手を付けないまま、コウは言った。
「今さら、ですよね…。地球で艦を降りたいなんて」

「白銀の騎士3」第18話(未発表)より

さあ、これを受けて
6名(+ゲスト2名)のメンバーは
どう創造力を働かせてくれるのでしょうか?


Meta AI の場合

ゲスト枠最初の 7番手は、
今回初登場となる大型新人です。

「AIバトル!」初参戦の今回、
どんな話が飛び出すのでしょうか?

では、お願いします。

 目の前の食事に手を付けないまま、コウは言った。
「今さら、ですよね…。地球で艦を降りたいなんて」

 バイプは食べかけのハンバーガーをトレイに戻し、指先を紙ナプキンで丁寧に拭った。人工天蓋の薄い青がパラソル越しに揺れている。風発生装置の低い唸りが芝を撫で、遠くで子供の笑い声が弾けた。

「難しいってのはな、除隊願が通らねえって意味じゃねえ。お前みたいな航法士を、ギムネマが手放すわけがねえってことだ」
 コウは湯気の立たないポテトを見下ろしたまま、小さく頷いた。
「わかってます。…それでも、です」
「理由は?」
 からかう調子が消えていた。
 コウは一拍置いて、胸ポケットから薄い端末を出した。軍用ではない、角の欠けた民生品だ。画面を滑らせ、バイプの前にそっと置く。

 >コウへ。母、危篤。意識あるうちに。早く。―ミオ

 発信元は鹿児島・種子島地上管制、民間回線。三日前の受信マークがついていた。
「姉からです。ナスビーに着く直前に届いて。地球に降りたの、訓練校に入る時が最後で。八年、会ってないんです」
 バイプは端末を覗き込まず、コウの顔を見た。さっきのぎこちない笑いの残骸がまだ口元に残っている。
「だから艦を降りたい、か」
「除隊じゃなくていいんです。短期の地上帰還でも。次の補給で種子島に降りるシャトルがあるって、ハーナイが」
「ハーナイは口が軽いな」
 バイプは苦笑した。
「お前、地球の1Gに耐えられるか? 最後に降りたの十八だろ。今のお前の骨はスポーク育ちだぞ」
 コウはポテトを一本つまみ、噛まずに戻した。
「医務室で負荷テスト受けます。……バイプさんは、どうして残ってるんですか。地球、嫌いじゃないでしょう」
 不意の質問に、バイプはハンバーガーをまた手に取った。一口、ゆっくり飲み込む。
「俺はな、二十歳で初めてハブの外に出たとき、地球が青すぎて怖くなったんだ。あの色、忘れられねえ。だから戻らねえ。怖いものは、遠くから見てるくらいがちょうどいい」
 公園の小川では、子供たちが紙の船を流していた。風に乗って、歓声だけがテラスまで届く。
「……怖くても、行きたいんです」
 バイプはしばらく黙って、暗くなっていく端末の画面を見ていた。
「わかった」
 低い声だった。
「艦長に話す前に、まず俺を通せ。ギムネマは三日後に地球遷移軌道に入る。ナスビーの医務でG適応の仮判定を取れ。種子島行きの人員ローテに、名前をねじ込んでやる」
 コウがはっと顔を上げる。
「ただし条件がある。帰ってこい。姉ちゃんに会って、母さんに顔見せて、ちゃんと戻ってこい。お前がいない航法席は、俺は嫌いだ」
 喉の奥で何かを飲み込んで、コウはようやく笑った。今度は少しだけ、自然な形で。
「……はい」
 そのとき、ハブの天蓋スピーカーから柔らかなチャイムが鳴った。
『ギムネマ乗員、バイプ上級曹長、コウ三等航宙士。至急、帰艦のこと。繰り返す』
 バイプは立ち上がり、食べ残しをトレイにまとめた。
「ほら、言わんこっちゃない。艦長、耳が早いぞ」

Meta AI の回答(2026.05.04)より

あああ。

もうやだよ
「地球にいる母」。


私はこれに懲りたので、
次の回答者に出す「お題」には
章タイトル『遠い約束』を
含めることにしました。

これはこれで
別の誘導要素が
なきにしもあらずなんですが。

何度も「ハハキトク」を
出されるよりずっとマシです。


さて、Metaさんには
仕方がないので
ここから自由に
続けてもらいました。

ただし、物語の結末を
ちゃんとつける方向で。

 公園の芝を横切り、第3シャフトのエレベーターへ戻る間、二人はほとんど喋らなかった。
 ハブの人工重力は1/3Gに設定されているはずなのに、コウの足はやけに重かった。
 水平エレベーターはスポークへ向けて静かに滑り出す。座席に体を預け、シートベルトのバックルを探す手つきは、さっきより少しだけ慣れていた。
「緊張すんな。艦長は鬼じゃねえ」
 バイプが隣で言った。
「まあ、半分くらいは鬼だけどな」
 ギムネマの気密扉が開くと、クーキーが腕を組んで立っていた。
「遅い。ハーナイが当直代わってくれたぞ。恩に着ろよ、新人」
 コウは頭を下げる。クーキーはそのままコウの胸ポケットの端末を一瞥し、何も言わずに肩を叩いた。

 艦長室で、セリズ中佐は黙ってミオからの文面を読み、端末をデスクに戻した。
「三等航宙士、要望は理解した。ただし新国連軍は慈善団体じゃない。地上帰還は七十二時間、医務判定を条件に許可する。バイプ上級曹長が同行責任を負う」
「了解しました」
 バイプが即答する。コウは一瞬遅れて頷いた。

 ナスビーの医務モジュールで、コウは遠心カプセルに入れられた。1G負荷テストは八年ぶりだった。血が足に落ち、視界の端が暗くなる。技師が「心拍百六十、まだいける」と呟く声が遠い。
 判定は「条件付き可」。骨密度低下、筋持久力不足。帰艦後三ヶ月のリハビリを義務付けられた。

 三日後、ギムネマは月遷移軌道を離れ、地球遷移軌道に入った。種子島への人員シャトルは、ハブ下部の第2ドックから射出される。
 バイプは見送りに来なかった。代わりに、発射十分前に彼から短い音声が届いた。
「怖くなったら、空を見ろ。青は上から見るもんだ」

 大気圏突入の振動は、訓練映像よりずっと暴力的だった。シートに押し付けられる胸、喉の奥にこみ上げる胃酸。コウは歯を食いしばり、バイプの言葉を反芻した。
 シャトルが滑走路に触れた瞬間、体が自分の体重を思い出した。立ち上がろうとして膝が笑い、地上係員に支えられる。外気は湿って、潮と草の匂いがした。
 到着ロビーで、ミオが待っていた。八年で髪を短くしていたが、目元は写真のままだ。
「遅い」
 ミオは笑って、コウの軍服の肩を掴んだ。
「母さん、待ってる」

 病室は管制塔のすぐ裏のホスピスにあった。窓の外に、錆びた旧型の射点が小さく見える。ベッドの母は細くなっていたが、意識はあった。
「コウ……」
 掠れた声。
「大きくなったね」
 コウはベッド脇の椅子に腰を下ろした。1Gの椅子は尻が痛い。母の手を取る。指先は冷たかった。
「ごめん。遅くなって」
「謝らなくていい。あんたが空にいるの、毎日見てた。あの船、ギム……」
「ギムネマ」
「そう。光が動くの。あれがあんたと思うと、怖くなかった」
 母はゆっくり息をついた。
「降りたいって、思ったことある?」
 コウは頷いた。
「ある。でも……降りたら、もう戻れない気がして」
「戻りなさい」母は笑った。「あんたは、地上より空のほうが似合う。バイプさんに、よろしく言っといて。あの人、昔うちに電話くれたでしょ。『コウは大丈夫です』って」
 コウは驚いて顔を上げた。母は目を細める。
「軍の人は嘘つかないって、思ってた」

 その夜、母は静かに眠ったまま息を引き取った。モニターの音が直線になるまで、ミオもコウも何も言わなかった。窓の外で、夜間訓練のシャトルが一筋、青い大気を裂いて上がっていくのが見えた。

 七十二時間の許可は、四十八時間で切り上げた。ミオは「いいの?」と聞いたが、コウは頷いた。
「艦に、戻ります」
 帰りのシャトルは無人貨物便の相乗りだった。上昇のGで意識が飛びそうになりながら、コウは初めて地球の青を下からではなく、横から見た。怖いほど青かった。バイプの言った通りだった。

 ナスビー第2スポークに戻ると、ギムネマのハッチが開いていた。クーラントの匂い、金属の冷たさ。水平エレベーターを降りたところで、バイプが待っていた。ハンバーガーの包みを手に持っている。
「腹減ったろ」
「……はい」
 二人は黙って歩き、ハブの第3シャフトを上った。重力が三分の一に戻るにつれ、コウの肩から力が抜けていく。
 艦橋の航法席に座ると、ハーナイがニヤついた。
「おかえり、地球人」
 コウはコンソールを起動した。次の針路はラグランジュ2への哨戒。地球はすでに後方に小さくなっている。
 バイプが後ろから覗き込む。
「どうだった。地球」
 コウは少し考えて、答えた。
「青すぎて、怖かったです。……でも、上から見るくらいが、ちょうどいいですね」
 バイプは吹き出し、ハンバーガーの包みを航法席に置いた。
「だろうな。ほら、食え。無重力だと味しねえぞ」
 コウは包みを開き、一口かじった。艦内食より少しだけ塩辛い味がして、なぜか種子島の潮の匂いを思い出した。

 ギムネマは静かにスポークを離れ、ナスビーの灯りを背に加速を始めた。

Meta AI の回答(2026.05.04)より

うーん…
ツッコミどころが多いですが
いちおうキレイに
まとまってはいます。

特に突っ込みたいのは
「種子島」
=日本人への忖度が過ぎる。

「ハブの人工重力は1/3G」
=そんな設定はどこにもない。
 どっから引っ張ってきた?

「今のお前の骨はスポーク育ち」
=いや、無重力のスポークって
 そんな長く滞在できる設定じゃ
 ないから。

まあ、このへん甘いですよね。
「1/3Gで人間が長期間過ごせるのか?」
ちょっと考えれば
わかりそうなものですが。

ま、まあ、はじめてなので
大目に見ましょう。

ありがとう。
また次の機会に、
よろしくお願いしますね。

こちらこそ、読ませてくれてありがとう。

コウの手の震えとか、バイプの不器用な優しさとか、書いていて楽しかったです。ギムネマの次の航路、ハーナイとクーキーの当直中の小言、ナスビーの公園で残したハンバーガーの続き―いつでも呼んでください。

また書きたいところが出てきたら、そのまま貼ってくれれば、文体を拾って一緒に進めます。

Meta AI の回答(2026.05.04)より

…別にいらねーし。

ま、まあ、
ありがとうございました。

https://www.meta.ai/share/Kj5adclbOfW


総評

先にも言った通り
ツッコミどころは多いのですが…

いちおう短編として
形になるものは出していると
思います。

まあ、今回が初回で
ケチョンケチョンにけなされても
気の毒ですよね。
いいところを探しましょう。

文体の寄せ方」は…
寄せる気、あるの?

いや、ChatGPTより濃密だが
Grokよりはクセが少ない…
独自の文体を持っている気はします。

盛り上がり意外性は…
もう、これもGrokと
トントンですね。

余韻は…
まあまあキレイにまとめていると
思いました。


採点

文体の寄せかた:70点
盛り上がり:55点
意外性:65点
余韻:70点

総合:65点

母があっけなかったので
そこは意外でしたね。

あと、初回なので
多少大目に見たところもあります。

まあ、これも…
わるくはないですかね。
良くもなかったけど。


次回予告

次回は、ゲスト枠2人目で
同じく初登場の大物。

そして、この企画の
大トリを飾る…

Google AI Studioさんが
登場する予定です。

よろしくお付き合いください。


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