【どっちを買えばいい?】NETGEARのハブ5ポートGS105とGS305の違いを社内SEが解説
見た目そっくりなのに中身が違う!5ポートスイッチングハブ選びで失敗しない方法
NETGEARのスイッチングハブを買おうとAmazonを開いたら、「GS105」と「GS305」という似た型番の商品が出てきて、「…どっち?」と手が止まった経験はありませんか?
見た目もサイズもほぼ同じ。値段も大きくは変わらない。なのに型番が違う。これ、ちゃんと調べないと地味に後悔するポイントがあります。
社内SE歴10年以上、5社のグループ会社でIT管理を担当し、300台超のPC環境を見てきた筆者が、この2機種の違いを現場目線でやさしく解説します。
先に結論を言います
2026年現在、迷ったらGS305を買えばOKです。
性能は上、消費電力は下、価格も安い。ほとんどの方にとってGS305がベストな選択肢になります。
ただし、法人で長期保証が必要な場合はGS105も選択肢に入ります。ここが唯一の悩みどころです。
この記事を読めば、自分にどちらが合っているかスッキリわかるはずです。
そもそもスイッチングハブって何?
スイッチングハブは、ざっくり言えば**「LANケーブルの分配器」**です。
ルーターのLANポートが足りないとき、スイッチングハブを間に挟めばポートを増やせます。設定は不要で、LANケーブルを挿すだけ。電源を入れれば勝手に動いてくれます。
GS105もGS305も、NETGEARが出している5ポート・ギガビット対応のアンマネージスイッチです。「アンマネージ」とは管理機能がない=設定不要ということ。難しく考える必要はありません。
じゃあ何が違うのか?一つずつ見ていきましょう。
GS105ってこんな製品
GS105は、NETGEARの企業向けラインに属する5ポートスイッチングハブです。長年にわたって販売されているロングセラーモデルで、法人ユーザーからの信頼が厚い定番製品です。
GS105の特徴
**最大の強みは「ライフタイム保証」**です。購入してから製品が壊れるまで、期限の定めなく保証を受けられます。法人利用で「一度導入したら何年も使い続ける」という運用には、これ以上ない安心感があります。
スイッチング容量は5Gbps(半二重)。5ポートすべてがギガビット対応ですが、複数のポートで同時に大量のデータをやりとりすると、帯域を分け合うことになります。日常的な使い方で困ることはまずありませんが、構造としてはやや古い設計です。
LEDがポートごとに2個搭載されており、リンク状態だけでなく通信速度(100Mbpsなのか1Gbpsなのか)をランプの色で判別できます。これは障害対応の現場では地味にありがたい機能です。「このポートだけ100Mbpsで繋がってる…ケーブル不良かも」といった切り分けが目視でできます。
消費電力は約2.7W、電源はDC12V。ACアダプターのケーブル長は約1.8mと、設置場所の自由度も確保されています。
GS105はこんな人におすすめ
法人で導入し、長期間使い続ける予定がある
保証期間の長さを重視したい
ネットワーク障害時にLEDで素早く状況判断したい
GS305ってこんな製品
GS305は、GS105の後継的なポジションにあるSOHO・ホーム向けの5ポートスイッチングハブです。企業向けラインとは別カテゴリですが、基本性能はむしろGS105を上回っています。
GS305の特徴
**最大の強みは「10Gbps全二重・ノンブロッキング」**のスイッチング性能です。
……と言われてもピンとこないですよね。かみ砕いて説明します。
GS105が「片側1車線の道路」だとすれば、GS305は「対面通行できる2車線の道路」です。すべてのポートが同時にデータを送受信しても、お互いに邪魔しません。NASへのバックアップ中に別のPCで動画を再生する、といった使い方でも速度が落ちにくい構造になっています。
消費電力は最大2.34W、スタンバイ時は0.45Wまで下がります。電源もDC5Vに変更されており、GS105より省エネです。24時間つけっぱなしにするものなので、この差はじわじわ効いてきます。
一方、LEDはポートごとに1個。通信しているかどうかはわかりますが、100Mbpsなのか1Gbpsなのかはランプでは判別できません。また、ACアダプターのケーブル長が約1.2mと、GS105の1.8mより短くなっています。設置場所とコンセントの位置関係によっては届かない可能性があるので、ここは事前に確認してください。
保証は3年間。ライフタイム保証のGS105と比べると短いですが、一般的な家電製品と同等の保証期間は確保されています。
GS305はこんな人におすすめ
家庭やSOHOで使う
コストを抑えたい
新規でスイッチングハブを買う
NASやファイルサーバーなど、同時通信が多い環境で使いたい
2つ並べて比較表
項目 GS105 GS305 ポジション 企業向け SOHO・ホーム向け 保証期間 ライフタイム(無期限) 3年 スイッチング容量 5Gbps(半二重) 10Gbps(全二重) ノンブロッキング × ○ 消費電力 約2.7W 最大2.34W 電源 DC12V DC5V LED 2個/ポート(速度判別可) 1個/ポート ACアダプターケーブル長 約1.8m 約1.2m 筐体色 青 灰色 価格 やや高い 安い
太字にした方が、その項目で優れている側です。
現場で使ってみた社内SEの本音
どちらも実際に業務環境で使ってきた立場から、いくつか正直な感想を書いておきます。
GS305のノンブロッキングは、複数台のNASがある環境だと体感できます。 バックアップジョブが走っている裏で別のファイルコピーをしても速度が安定しているのは、地味ですが確実なメリットです。
GS305のLED1個は、障害対応時にちょっと不便です。 ハブのランプを見て「このポートだけ100Mbpsになってるな」と判断できるのは、GS105ならではの利点です。GS305ではPCのネットワーク設定画面を開いて確認する手間が増えます。ただ、家庭用途であればまず困ることはありません。
ACアダプターのケーブル長1.2mは意外と短い。 デスクの裏やラック周りに設置する場合、コンセントまで届かないケースが実際にありました。延長タップの用意は想定しておいた方がいいです。
そして最も大事なことを言います。スイッチングハブは壊れたら買い替えればいい機器です。中に設定データがあるわけでもなく、交換は数分で終わります。であれば、ライフタイム保証のために高い方を選ぶよりも、性能が上で安いGS305を選んで、壊れたらまた買う方が合理的だと筆者は考えています。
まとめ
迷ったらGS305。性能・省電力・価格、すべてGS305が上
法人で長期保証が絶対条件ならGS105。ライフタイム保証の安心感は本物
スイッチングハブは壊れたら替えればいい。「壊れたら買い替え」運用ならGS305一択
ネットワーク機器選びの参考になれば幸いです。
