12月1日何かが変わった?マカピーな日々 #1885
マカピーです。
突然沢山の患者さんが押しかけて来ました。
マカピーはフィリピン北部イフガオ州に暮らしています。
一緒に活動するハナさんは医師で、毎朝三角形の屋根を持つイフガオ伝統家屋の軒下で訪問する患者さんの対応をしています。
専門は小児科ですが、歯科、整形外科以外は全て診ています。
平均すると訪問者は日に4〜5人と言うところでしょうか。
勿論全く来ない日もあります。
患者の皆さんは道路から今となっては代名詞の様になっている、ハナさんの黒いKIAのSoulが庭に駐車されているのを見ると「ドクトーラ・ ハナがいるぞ!」と敷地内にやって来るのです。

患者対応は全てハナさん一人で行いますが、マカピーたちも臨時クリニックの設定のために、薬箱を並べたり患者さんがお湯(コーヒー)や水が飲める準備をします。
ところが12月1日(月曜日)の朝はいつもと何か違うのでした。
朝5時半には2人が階下にいたのです。
マカピーはいつものゴミ拾い散歩に出かけましたが、熟睡中のハナさんを起こすのは控えました。
6時半頃に散歩から戻ってくると、アジズが学校は行く準備の弁当作りをしていました。
マカピーがシャワーを浴びて着替えすると、さすがにハナさんに「患者さん来ているよ」と伝えました。
「もう少し寝る」
ハナさんはマニラから戻って以降夜中の咳込みが酷くて朝方が辛そうです。
エージェイが来て軽四輪車でアジズを学校に送る際に、この家の主人であるグローリーも「私も妹と母のいるガソリンスタンドに行くわ」と出かけてしまったのです。
最近不調の軽四輪車のエンジンのかかりが悪くて幾度も再挑戦していると、その騒音に着替えて降りてきたハナさんを待っていたのは15名程の人達でした。
多くの患者さんは自分でやって来ないで車やバイク又はトライシクル(側車付きオートバイ)で連れて来てもらうので、患者さん以外に数人の運転手が混ざっている可能性はあります。

いつもと同じ様にクリニックが始まりました。
ハナさんは休み無く診察、施薬、会計を続けていましたが、急に思い出した事がありマカピーにマレーシア語で「何時になった?今日はプラナス巡回クリニックの日なのよ!」と小声で伝えて来ました。
この調子だと正午前には終わり、それから移動すれば午後1時くらいにはプラナス地区に行く事が出来そうです。
ところが、マカピーの皮算用に関係なく一台のミニバスが患者さんを満載してやって来たのでした。
15名以上加わったので、軒下クリニックのハナさんの周囲には持ち出した椅子や長椅子にも座り切れない患者であふれかえってしまったのです。
この様な事は初めてです。
盛況は良いのですが、こうなると個人で対応出来る患者数の限界です。
それに訪問予定していたプラナスにも迷惑かける事にもなります。
それでもハナさんは、診察の速度を速めることもせず一人一人いつも通り滞在しているのでした。
待つのは大変ですが、患者心理としては急に端折られたら堪らない気持ちになるでしょう。

マカピーは1人で朝食を食べましたが、ハナさんは水と一杯のミルク(脱脂粉乳)で頑張っています。
結局最後の患者さんは女性で頭部のおできを切除する手術でした。
マカピーもアシスタントで手伝い終わったのが午後4時。
もうアジズの下校が迫っているのに運転手のジージェイが来ないのです。
ハナさんは「じゃあ学校でアジズを拾いながらそのままこの患者さんをマユヤオまで送りましょう!」と言う事になりました。
「アジズにも私がどこで巡回クリニックをやっているのか診させておきたかったから丁度良かったわ」
なるほど。
結局1時間かけて彼女を自宅まで送り届けて戻ると日がとっぷりと暮れていました。
更にグローリーをガソリンスタンドで拾い家に戻ると何と停電でした。
やれやれ。
「まだ朝食も食べてないから、町に行って美味しい夕食を食べて元気出しましょう!」
何と珍しくグローリーも一緒に行くそうです。
マカピーはハナさんに尋ねました。
「もしもこんな日が多くなると、いろいろ変更が必要になるね」
「まだそうと決まった訳じゃないけどね」
最近マニラに行ったりして、不在時期があったから患者さん来訪が「溜まっていた」可能性はあります。

でもハナさんのクリニックが周知されて来ているのも確かです。
そしてクリニックでは薬剤費しか徴収しないのですから、公的機関ではなくこんな場所にも遠方から人が集まる訳です。
マカピーは何となくクリニックと薬局の運営を考える時期が近そうだと予想するのでした。
マカピーでした。
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