可愛い💖と思ったら13万円だった話──アウトレットが起こす値段感覚バグ
家の近くにアウトレットモールがあります。
同じような構造の建物の中に、衣類、雑貨、靴、食品……そしてラグジュアリーブランド。
人は多いし、空間は広いし、全体的に「気軽」。
そんな場所で、私はうっかり可愛いTシャツに出会ってしまいました。
それが、Dolce & Gabbana。
今日は、そのとき私の脳内で起きた
「値段感覚クラッシュ事故」について書いてみます。
♦ アウトレットの店舗構造という罠
アウトレットの特徴を並べると、こうです。
目に入りやすい位置に商品
店舗の外観はだいたい似ている
人が多く、誰でも自由に歩いている
開放的で、心理的に「入っていい」空気
つまりここには、本来ラグジュアリーブランドに必ず付随するはずの
威圧感
緊張感
「選ばれる側」という立場
が、ごっそり消えている。
その結果、脳内ではこう変換されます。
「見る資格がある」
「選んでいい」
「これは私の生活圏の店」
……はい、吸い込まれました。
ラグジュアリーブランドなのに、
「高そう」ではなく「可愛い💖」が先に立つ。
これは私の感性が壊れたのではなく、
空間設計がちゃんと仕事をしているだけです。
♦ 値段感覚のバグは、こうして起きる
都会の一等地にあるラグジュアリー店を見ると、
敷居が高い
値段が想像を超えそう
店員さんがピリッとして見える
ので、近づかない。
正確に言うと、近づく前に心が撤退する。
ところがアウトレットでは、
ふと目に留まる
可愛い
入りやすい
店員さんがにこやか
「アウトレットだし、少し安いかも?」
という条件が揃う。
結果、脳は勝手にこう判断します。
「Tシャツだし、4〜5万円くらいかな?」
完全に無意識の価格予測です。
👉 人は“モノ”ではなく
👉 “状況”で値段を決めている
この時点で、もう勝負はついています。
♦ 吸い込まれて入った先の……地獄🤣
そして値札を見る。
Dolce & GabbanaのTシャツ
想定:4〜5万円
現実:13万円
ここで一度、脳がフリーズ。
さらに追い打ち。
レースTシャツ:17万円
柄入りワンピース:50万円
もはや「高い!」という感情は通過済み。
👉 「予測と現実の乖離」に震えるゾーン
アウトレット、優しい顔して
容赦なく現実を叩きつけてくる。
♦ まとめ
人は「モノ」を見て値段を決めていると思っている。
でも実際は、「空間→立場→感情→価格予測」の順で判断している。
アウトレットは、この順番を静かにすり替えてくる。
13万円のTシャツが高いのではない
可愛いと思った自分が浅いわけでもない
ブランドが売っているのは、商品ではなく
「その商品を欲しいと思わせる文脈」。
アウトレットとは、
ラグジュアリーブランドを
「買える価格」にする場所ではなく
「欲しいと思わせる状況」を作る装置
なのである。
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