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「とりあえず大学」はちょっと待ってほしい「高度専門士」って知ってる?

高校生の皆さんへ
あなたがもし、大学進学者が多数の高校に通っていたら、始めから「専門学校=選択肢外」と考える人も多いのではないかなと思っています。
私もそういった学校の出身なので、空気感は理解しているつもりです。

でも、知ってましたか?有数の専門学校で取得できる称号「高度専門士」が、大学に近いメリットを持っていることを。

今回は選択肢を増やしてほしいという気持ちで、noteを書きました。
単なる情報だけでなく、私の素直な考えも一緒に書いていますので、ぜひ読んでもらえると嬉しいです。

こんにちは。進路お話屋×教育ライターの清水まちこと申します。大学受験予備校で約1000人の指導を担当した経験を元に、進路についてのnoteを執筆してます。他の記事にもぜひ遊びにきてくださいね。

専門学校を候補に入れないのはなぜ?

専門学校も大学もある分野、例えば看護に興味があるけれど、専門学校を候補から外してしまう。そんな人の理由って、

・「学歴」の面で不利だと思うから
・将来の待遇、昇進で不利なのではと思うから

こんな感じかもしれません。

通っている高校が進学校の場合は特に、

専門学校の試験は高い学力が必要とされていない場合が多い
→勉強したくない人が行くところ

こう考える人が一定数いることも、一因かもしれません。
専門学校は、”高度な専門知識・技術を持つ「スペシャリスト」”を養成するところなので、そんな考えで進学して欲しくはないのですが…


専門学校を候補から外してしまう人の流れ、こんな感じでしょうか。(例として看護をあげます)

看護の道に進みたい→でも進学先はどこがいいのか良くわからない。→大学か専門学校だったら、「大学」が間違いないのかな。親もその方が無難と言ってるし→よし、ひとまず看護学部がある大学一覧見て決めよう。

「そうそう」と思った人。そんな人に特に知ってほしいのが、「高度専門士」の称号なんです。

「高度専門士」って、何?

「高度専門士」とは、卒業時に得られる称号のことです。
ちなみに大学卒業後に得られるのは「学士」、短大は「短期大学士」、専門学校は「専門士」です。「高度専門士」は、専門士(2年以上)よりも上位の称号といわれています。

「高度専門士」を取得するためには、文科省で定めている以下の条件を満たす必要があります。

・修業年限が4年以上
・総授業時数が3,400 単位時間(124 単位)以上
・体系的に教育課程が編成されていること
・試験等により成績評価を行い,その評価に基づいて課程修了の認定を行っていること

文部科学省:「高度専門士」の称号が付与される専門学校の要件 


大学や学問分野にももちろんよりますが、124単位というのは、大学の標準的な卒業要件と同じ単位数と言われています。

高度専門士の称号が付与される専門学校の主な分野は、
医療、福祉、デザイン、建築、IT、音楽です。

「高度専門士」のメリット

・大学院への入学資格を得ることができる。
・大学卒(学士)と同等の水準とみなされる
・就職後の待遇が、大学卒(学士)と同等に扱われることがある
・4年生大学と比べて学費が抑えられる場合もある

※2つ目の待遇については、あえて大学学部と同等に「扱われることがある」と書きました。これについての詳細はデメリットの面でも触れます。

個人的には、一つ目のメリットが一番大きいと思います。
つまり、専門職としての実践経験を積むことができる一方で、研究に力を入れたいと思ったら、大学院に進学することができるんです。
これは、「専門士」にはないメリットといえます。

文科省が学校を探せるサイトを都道府県別にまとめているので、医療、福祉、デザイン、建築、IT、音楽の分野に興味がある方は、こちらから調べてみてくださいね。


「高度専門士」のデメリット

・認知度が低い
・大学院によっては受け入れ条件が限定的な場合もある
・学問的な汎用性が低い
・海外での評価が限られる(「高度専門士」という制度は日本独自)

どんな選択においても、メリットだけでなく、デメリットも考慮しなくてはいけません。

一番目が一番大きいかもしれません。
一般的に「高度専門士」という称号はまだ認知度が低く、民間企業の採用などでは専門士・高度専門士をまとめて「専門学校卒」と括ってしまうこともあるようです。

ただし、特に看護の分野においては認知度が高く、高度専門士の称号を得ている場合は、大学卒(学士)と同等の待遇が得られる病院が多いようです。そのため、看護師を目指している方には特に、選択肢に入れることをお勧めしたいです。


大学の方が上っぽい…?イメージだけで決めて本当に大丈夫?

進路を悩むときって、まず「大学」か、「専門学校」かという選択肢で悩み、どちらかを選んだ上で、具体的な学校を探す人が多いのではないでしょうか。
私は正直に言うと「高度専門士」のこと、少し前まで知りませんでした。だからもちろん、進路指導のときに、「専門学校で高度専門士取るのはどう?」と言ったこともありません。

でも「高度専門士」という称号の存在を知ってからは、
何となく大学の方が上っぽい…?
というイメージだったり、学校の区分から考えるのではなく

「自分はどういった想いで進学するのか」(研究もしたいのか、早く現場に出たいのか、どちらかで迷っているのかなど)

これを考えることがとても大切だと感じています。
その軸に合致する進路を選択すると、ミスマッチが少なくなる気がしませんか。

専門学校に進学するなら事前に考えておきたいこと

特に高度専門士に興味がある場合は、卒業後のキャリアもある程度イメージしたうえで選択しなければいけなさそうだな、と感じますよね。
デメリットに向き合っても、問題がないかどうか必ず確認できると良さそうです。

例えば、
卒業後に進学も視野に入れておきたい→どの大学院が候補になりそうなのか。そこで高度専門士の受け入れをしているのか調べておく。
海外に行く可能性→残しておきたい?などは考えておきたいですね。

そして専門士・高度専門士に関わらず、専門学校に進学するときには、「その分野への自分自身の思い入れは本当に強いのか」という点も必ず自分に説いてほしいところです。

何となく手に職つけた方が就職に有利なのかな、だけで専門分野に進むと、「やっぱり違った、、」となったとき、舵取りが難しくなりそうです。

費用の面でも時間の面でも充実度の面でも、「知らなかった」「こんなはずじゃなかった」と思う可能性を極限まで減らして、納得のいく進路を見つけてほしいです。

読んでいただき、ありがとうございます!また気軽に読みに来てくださいね。フォローもしていただけると嬉しいです。


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