名城公園~2025年ブレイク寸前の街~
徐々に注目度を高めてきた名城公園の歩み
名古屋市営地下鉄『名城公園』駅は、中心部の栄から名城線で3駅6分・約2.5kmと頑張れば歩けるくらいの近さ。大きいけど地味な都市公園だったが、華やぎが出てきたのは8年前に [パークPFI] によって『トナリノ』という商業施設&広場ができてからだ。

夏には、この広場でビーチバレーの大会が行われる
さらに3年後、2020年頃には愛知学院大学のいくつかの学部が移転してきて

そのまた2年後に、隣に名古屋造形大学が小牧から引っ越してきた。


この辺りは昔から市・県営住宅や官舎の多い古めの団地エリアで、建替えが遅々として進まず、両大学が移転して来る前は壮大な原っぱになっていた。
ぼくは中2のときこの学区に引っ越してきたのだが、名城公園はソフトボール大会の練習のときか、正月にテレビ中継があったプロ野球12球団ののマラソン対抗戦しか思い出がないくらいだった。
そしていま俄かに注目を集めているのがの『愛知国際アリーナ』。隈研吾建築都市設計事務所が手掛け、今年7月の大相撲名古屋場所がこけら落とし公演の予定になっている。

都市公園は、在宅勤務の助け船
大きめの公園の近くに暮らすありがたみを、殊更に実感したのはつい最近の話だ。フリーランスになりどこでも仕事できる。とはいえずっと家だと煮詰まるし運動不足は大敵。そんな時もこの公園は1年を通じて優しい。リモート会議がたて込んだ時も20~30分散歩して戻るだけで、そこはかとなく多幸感が湧いてくるから不思議だ。





名古屋の夏は『なかったこと』にしていただいて


いつでも誰でも、等しく迎えてくれる
たとえば、前の晩の残りとおにぎりを持って出てお昼になる。住宅街では(怪しまれずに)ちょっと腰かけて食べられる場所は多くない。そんな時にはミニ公園もすぐは見つからない。繁華街なら公共の広場やちょっとしたベンチもあるのにと散歩マニアを悩ませる。大きな公園があれば全て解決だ。
街の『スキマ』を探し続けて
散歩は街のスキマ探しじゃないかと思うようになった。物理的にも精神的にも。
冬なら赤い南天の実に目を奪われ、メジロがチチチって横切ったなと感じながら歩いていると、たいていは座って唸ってた時と違う考えが、どこからか忍び込んでいる。無駄かもしれない時間が仕事を進めることもある。
ずっと分譲マンションや戸建ての街づくりに関わる仕事をしてきた。なんというか車のハンドルで言う『遊び』の部分がだんだんなくなってきたと感じる。効率重視でゆとりがない。どこの業界もそうかもしれない。
たとえば植栽。今や都市戸建はほとんど「狭小3階建」で、車2台は駐車できるけど1階敷地の建坪以外はほぼコンクリート敷設のみ。諸々のコスト面からいえば仕方ない。ビルもマンションも四角でガラス貼りなだけのものが増えた。というより、そうでないのを探すのが難しい。
人にも建物にも少しほっとするアソビがあってほしい。それが豊かさであり、実は無駄だと言われる部分こそが、1周まわって大切でしたっていう世の中になればなぁと、サラリーマンを辞める前から先に名刺を作った。

街や暮らしの "アソビ” や "寄り道” みたいな部分に価値を見いだす提案を、スキマ産業として地味に続けていきたい。
