【BL二次小説】 ヤキモチ①
昼休み。
荒北と新開は体育館裏の階段に座り、一緒に昼食をとっている。
「オメー、もう女子と喋んな」
荒北が唐突に言った。
「え?どゆこと?」
新開はキョトンとしている。
「どゆことじゃねんだよ。オメーはオレの何だ」
「スイートハニー」
「スイ……とにかくゥ!オメーはもうオレのモンだから。黙って言うこと聞け。いいな」
二人はつい先日晴れて恋人同士になったばかりだ。
今後の事もあり、ルール等を決めた方が良いと荒北は考えていた。
こういうことは最初が肝心だ。
「ヤキモチか、靖友」
新開はニヤニヤして言った。
「ち、違げーよ!つべこべ言うな!」
簡単に言い返されて荒北は立場が無い。
「おめさんの言いたいこと、わかるよ。だけどさ、現実的にそれは無理だよ実際。共学なんだから」
「必要な事以外無駄に喋んなきゃイイんだよ!努力しろ!」
「じゃあオレも言わせてもらうけどさ」
「お?おう。なんだ言ってみろや。オレぁ何も疚しいことなんかねーぜ」
新開が反撃を始めた。
「おめさんは男子と喋んないでくれるか?」
「……ハァ?」
荒北は腹が立った。
「小学生の言い合いじゃねんだヨ!」
「オレはおめさんと同じこと言ってるつもりだぜ?」
「どこが同じだよ。男子と喋らなかったら何にも出来ねーじゃねーか」
「靖友。もっと自覚してくれないか」
「自覚?何をだよ」
荒北は新開の言ってる意味がさっぱりわからない。
新開は荒北の両肩を掴み、こちらを向かせて真剣な表情で言った。
「おめさん、男好きするんだよ」
「な、なんだそりゃ」
思いがけない言葉に面喰らう荒北。
「男にモテるって意味」
「ハァ?んなワケねーだろバァカ!」
「ホントだって」
「オメーにしちゃあ苦しい反論だなァ。効かねーよそんなネタぁ」
「靖友。真剣に聞いてくれよ。頼むから」
「ハン。無理あり過ぎだっつーの。オレに惚れる物好きなんてオマエだけだろ。貴重だぜ」
「靖友!」
キーンコーンカーンコーン
昼休み終了を告げる鐘が鳴り、話はここで終わった。
