絵本「かぞくです」が伝える、家族の多様性
家族のかたちは、なぜいつもひとつだけなんだろう?
どの絵本を読んでも、お母さんとお父さんと子ども。そんな家族構成が当たり前のように描かれている。
クィアママのわたしが感じた違和感。
「絵本のなかに、わたしたち家族はいない」と気づいてしまった。
それなら、自分たちで絵本をつくってみよう。
そうして生まれたのが、絵本『かぞくです』。

クラウドファンディングではたった4日で目標を達成。
その後も応援の輪が広がって、朝日新聞にも掲載されました。
絵本に、わたしたち家族は登場しない
子どもたちが生まれてから、絵本のある暮らしが日常になった。
1日に10冊読む日もあるくらい、絵本は日々のリズムになっている。
バタバタした日でも、なんだかんだで絵本は欠かせない。

そんな中、気づいたのが「家族」の描かれ方。
絵本に登場する家族の多くは「お母さん・お父さん・子ども」という構成だけ。
もちろん、それが悪いわけじゃない。
だけど、それ以外の家族が、ほんとうに、見当たらない。
でも、わたしたち家族も確かにここにいる。
ママとマミー、そして双子の子どもたち。
朝はバタバタして、夜はへとへとで、でもみんなで笑って、ケンカもして、
毎日を必死で生きてる。そんな、よくある家族。
ただ、日々を積み重ねて生きている——他の家族となんら変わらない。
でも、そういう家族の姿は、絵本の中にほとんど登場しない。
それって、やっぱり寂しいなって思ったんです。
「ほんとにいるよ」って伝えるための絵本
だから絵本を作りました。
「いろんな家族がいるよ」って、子どもたちに伝えたくて。
絵本『かぞくです』では、にじいろの鳥がいろんな家族を訪ねてまわります。

登場するのは、以下の6つの家族たち:
ふたりママの家族
ふたりパパの家族
ふうふの家族
障がいのある家族
ひとり親の家族
ケニアに住む家族
それぞれ、ほんとうに実在する6家族をモデルに描いています。

物語の中には、色や身体の部位を覚えられる知育の仕掛けがあります。

「にじいろの鳥を探そう!」という絵さがしページもあります。
最近は、うちの子たちが「にじいろの鳥はどこ〜?」と絵本をめくりながら楽しんでいます。

ページをめくるごとに太陽の位置が変わっていくのも、実はこだわったポイント。
どんな家族も、同じ空の下で一日を生きている。そんなメッセージを込めて。
それから、“にじいろの鳥”も、多様な家族として描いています。

小さなところだけど、「この子にも家族がいて、多様なんだよ」って、そっと伝えたくて。
こんなに応援してもらえるなんて!
クラウドファンディングでは、たった4日で目標金額を達成。
200冊の予定だったのが、なんと1,000冊以上に増刷されました。
「こんな絵本をつくってくれてありがとう」
「わたしの家族も、ここにいていいんだって思えた」
そんな言葉がたくさん届いて、胸がいっぱいになりました。

「いろもいろいろ、かぞくもいろいろ」
絵本『かぞくです』の最後のページには、こんな言葉を入れました。
いろもいろいろ
かぞくもいろいろ
あしたもあえるかな

同性カップルの家庭だけじゃなく、ひとり親家庭もあるし、ステップファミリーや養子・里親の家庭もある。
家族のなかに障がいのある人がいることだってある。
家族のかたちは、本当にさまざまです。
それなのに、「家族はこうあるべき」という前提が、まだまだ根強く残っている。
どの家族も、それぞれの形で暮らしている。
それぞれの暮らしの中に、光があり、笑いがあり、愛がある。
にじいろの鳥が、それをそっと見守っている、そんな絵本。
子どもたちが大きくなるころには、
「いろんな家族がいるんだよ」が、当たり前になっていてほしい。
たくさんの方に届いている絵本『かぞくです』
よかったらぜひ読んでみてくださいね。
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