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むむむ? 『Grok』って凄いかも

本当は、これ書く前にイーロン・マスクさんについて書いておいた方が良かったんだけれども、またの機会として、xAIが開発した『Grok』について書いてみよう。

実は、あまりイーロン・マスクさんのことは好きではなかったので、twitterを買収してXになってしまって以降も、私はずっとtwitterと言っていた。でも、イーロン・マスクさんのことを調べるうちに、彼に非常に興味を持つようになってきた。

その一方で、xAIを創設し『Grok』がXに実装された際には、ChatGPT他には追いつけないでしょ!的に眺めていただけで使おうともしなかった。その間に利用したのは、Google Gemini、MS Copilot、韓国発のwrtn.、Alli、それから最近のお気に入りのPerplexity。私が支持する先生がSNS上で『Grok』を評価していたけれど、Perplexityって結構役に立つし、Xの中で使うなんて面倒だし・・・くらいな感じで、あまり気にしていなかった。ちょっと絵を描いてもらったりくらいはしたんだけれど・・・

で、しばらく経った最近・・・使ってみるとかなり凄いと実感したので、その様子を下記にコピペして披露する。

最初に・・・このニュースが気になったのがGrokに行くキッカケに


二酸化炭素から「燃料」を生み出す“夢のマシン”

これ、たぶん翻訳者は科学の知識に疎い方なんだろうと思うのだが、このニュースのある部分を読んで、なんだか意味わからんなと思った訳。

『朝が来たら、太陽光のパワーで収集した二酸化炭素を熱し、それが太陽光の赤外線を吸収、半導体パウダーが紫外線を吸収します。この吸収が化学反応を引き起こしてできるのが、一酸化炭素と水素の合成ガス。』

疑問1
二酸化炭素を熱して、それが赤外線を吸収して、半導体パウダーが紫外線を吸収する?それ何?って感じ。

疑問2
この吸収が化学反応起こして、COとH2を作る。
水素の供給源は何??

で、まずは原文に進む


This Solar-Powered Reactor Sucks CO2 From the Air and Turns It Into Fuel

原文は、本家GIZMODEに掲載されている訳だが、疑問部分をまずはコピペにて抽出。

『During the day, sunlight heats up the collected CO2, which absorbs the Sun’s infrared radiation while a semiconductor powder absorbs the ultraviolet radiation. A mirror on the reactor concentrates the sunlight for greater efficiency in the system.

The absorption initiates a chemical reaction in the reactor that converts the CO2 into synthesis gas, or syngas, a mixture of carbon monoxide (CO) and hydrogen (H2) that is an important ingredient in the production of many fuels and chemicals.』

これを、普通に自分で訳せば良かったんだけれども、DeepLを使うとなんだか良く分からない翻訳になってしまって・・・DeepLって化学論文的なものに弱いのかな?で、日本製の「みらい翻訳」でやってみた訳。

『日中、太陽光は集められたCO2を加熱し、太陽の赤外線を吸収し、半導体粉末は紫外線を吸収します。原子炉の上にある鏡は、システムの効率を高めるために太陽光を集中させます。

吸収によって原子炉内で化学反応が開始され、CO2は合成ガスに変換されます。合成ガスとは、一酸化炭素 (CO) と水素 (H2) の混合物で、多くの燃料や化学物質の製造に重要な成分です。』

これ、翻訳ツールに頼ったのが間違いだった

During the day, sunlight heats up the collected CO2, which absorbs the Sun’s infrared radiation while a semiconductor powder absorbs the ultraviolet radiation. A mirror on the reactor concentrates the sunlight for greater efficiency in the system.

上記文章を分解するとこうなる訳だ。

During the day,

日中には

sunlight heats up the collected CO2,

集められたCO2を太陽光が熱する

which absorbs the Sun’s infrared radiation

太陽光の赤外線を吸収して

while a semiconductor powder absorbs the ultraviolet radiation.

その間に、半導体粉が紫外線を吸収する。

A mirror on the reactor concentrates the sunlight for greater efficiency in the system.

リアクター上部の鏡は、太陽光を集中させて、この反応系の効果を向上させる。

これを上手に日本語化すると・・・

日中には、集められたCO2は(リアクターが)太陽光の赤外線を吸収することで熱せられるとともに、その間に半導体粉が紫外線を吸収する。リアクター上部の鏡は、太陽光を集中させて、この反応系の効果を向上させるためにある。

くらいになるのかな・・・疑問1はクリア。
でも、まだ疑問2がクリアできない。

では、原著論文を読むしかないか・・・

Direct air capture of CO2 for solar fuel production in flow

原文は、nature energyに掲載されている訳だが、これ読むのはちょっと手強そう。でも、「DeepL」や「みらい翻訳」に頼ると化学論文は理解出来なさそうだし・・・

ダメ元で、『Grok』使ってみるか・・・

ってことで、ようやくここから『Grok』の使用感に移ります。

Grokさん、翻訳もお願いできるの?
化学論文で少し難しいのよ

って、まずは問いかけてみました。
これまでの使用履歴が薄いので、翻訳させたこともなかったし、「翻訳は翻訳ツールこそ」と考えていたので、試すこともなかった。

Grokさんって呼んでいます

この前段で、少し会話をしているので、『Grok』が若干馴れ馴れしい表現になっているのはご容赦ください。

「これ、二酸化炭素を吸着して、その後にCOとH2を含む合成ガスを作る機構を一体のものとして設計したらしいんだけど、吸着のメカニズムと、その後に放出して合成ガスに変換するメカニズムが難しいんです。
分かりやすく翻訳してくれる?」

の後に、英文をコピペして、Enterキーを押すと・・・

回答の前のこの一言が、少し人間っぽい
ざっと、全体イメージを俯瞰
具体的に解説
実験方法
ポイントも付け足し
まとめ
Grokは、自分の考えを補足として最後に付け足すのが人間味ある

これは分かりやすい。
翻訳ツールを使っていたら、ただ単に訳してくれるだけで、そこから自身の科学的知識で読み取らねばならないのだが、『Grok』なら一気にここまできてします。ここで、投下した英文を念のため、コピペしておこう。

DAC and photothermal CO2 release

The first step towards assembling the envisioned integrated solar-powered DACCU flow reactor was developing a solar DAC unit to capture and concentrate aerobic CO2 that would act as the carbon source to a downstream CO2U unit (Fig. 1a,b). For this purpose, branched polyethyleneimine (PEI, weight-average molecular weight 25,000 g per mole) was impregnated as an active CO2-capturing chemical onto a porous solid support of mesoporous silica (SBA-15, particle size <150 μm) in equal weight by wet impregnation to obtain a solid CO2 adsorbent powder (SBA-15|PEI). Thermogravimetric analysis (TGA) of the adsorbent in air showed 50 wt% PEI loading onto the silica support (Supplementary Fig. 1a). Effective deposition of the amine throughout silica pores was verified by Brunauer–Emmett–Teller (BET) isotherm analysis, which showed a reduced surface area upon PEI incorporation onto the support (9.2 m2 g−1 versus 300 m2 g−1 for the parent silica support; Supplementary Fig. 1b). Uniform deposition of PEI on silica was also observed by scanning electron microscopy (SEM)–energy-dispersive X-ray spectroscopy (EDS) mapping of the adsorbent (Supplementary Figs. 2 and 3). Similar CO2 scrubbers with optimal amounts of polyamines deposited over solid supports (Supplementary Note 1) are well established in the literature for DAC and have applications in state-of-the-art CO2 removal technologies owing to their efficient CO2 capture kinetics and fast CO2 release at elevated temperatures27,28.

DAC experiments with the synthesized solid CO2 adsorber (SBA-15|PEI) were carried out with a fixed bed of SBA-15|PEI (600 mg, length 5 cm) inside a glass tube reactor (inner diameter 0.6 cm) by flowing humidified air (400 ppm CO2 in 21% O2 and balance N2) through it at ambient temperature (flow rate 90 ml min−1; Supplementary Fig. 4a). Analysis of the CO2 concentration in the outflow showed complete CO2 removal for around 9 h of operation (Fig. 2a), followed by a slow increase in CO2 level consistent with the onset of saturation of the capture material. Complete CO2 saturation was reached after 18 h, at which time the total CO2 intake of the composite by DAC was estimated around 87 ± 4 mg of CO2 per gram of adsorbent (0.17 ± 0.01 mol of CO2 per mole of amine) as determined from the CO2 concentration–time curve integral (Fig. 2a). The observed timescale for capture (10–16 h) is optimal for night-time operation and complements the average daily sunlight exposure of many tropical and subtropical regions. Furthermore, the complete capture duration (tonset) is proportional to the mass of the adsorbent and inversely proportional to the flow rate and, thus, can be tuned by changing these two parameters accordingly.

これだけの文章で、上記の通り解説してくれると、そんじょそこらの学校の先生でも難しいでしょうね。

続けて、翻訳してもらいます

「Grokさん、なんでも解明できちゃうね。
すごいですね!
では、続きますね。」

の後に、英文をコピペして、Enterキーを押すと・・・

なんだか、人柄が出ているっていうか?
自然な日本語で分かりやすい表現
ポイントにまとめるのもGood
的確です
これもGood
簡単まとめもGood

ここで、疑問2の解消に辿り着いた

やはり、Hの供給源があることに辿り着きました。
そこで、次に下記の通り問いかけました。

「H2が出てくるのに、原料はCO2だけなのか?って疑問だったのよ。
エチレングリコールのような炭化水素系アルコールを副原料として使うわけだね?」

凄い会話になってる!

ここでは、英文を追加しないで、私自身からの問いかけだけなのに、『じゃあ、そのメカニズムを論文の文脈から分かりやすく説明するね。』と続けるのは、これまで経験した生成AIにはない特徴ではなかろうか?

このように、自分で解説を始めちゃう
化学反応の概要を解説
水ではないヒントを解説

論文の続きを、少し長めに投入します。

「ありがとう〜
では、論文を続けますよ。
今度は、少し長いよ。」

の後に、英文をコピペして、Enterキーを押します。

これで、『Grok』が化学論文の解読に利用出来ることが分かった気がします。他の分野でも試してみる必要もありますが。

ただ、ちょっと気になる点もあります。

今回の反応は、私自身がこれまでに学習したことのある反応なので、あまり神経質にならなくても大筋解説出来ているように見受けられましたが、そうでないものについては解説においても出典を示してほしいです。

便利に使ってきた『Perplexity』なら、参考にしたサイトをリンクで知らせてくれます。例えばこんな感じで・・・回答の末尾に①、①②③とある部分をクリック出来るようにしてくれるので、心配な時はそれを確認するようにしています。『Grok』の場合はそれがないので、私の知らない分野だと心配しながら会話することになりそう・・・

『Perplexity』なら、参考にしたサイトをリンクで示す

他の生成AIとの違いを質問

上記の化学論文翻訳の前に少し難しい会話を繰り返したのですが、その後に他の生成AIとの違いを問いかけてみました。

私が書いた「リートン」は「wrtn.」のことなんだけど
目的と哲学の違い
トニー・スタークのJARVIS!
知識の扱い方と更新性
議論へのアプローチ
『私』の思う違いの本質

これを知らされると「Grok」から離れられなくなる!?

面白いですね。
生成AIに、他との違いを説明させるのは。
これまでにも、それぞれでやってるんですが、今回のが一番面白いかもしれません。

トーンと個性においては、トニー・スタークのJARVISですって!
あのアイアンマンで見たAIのことですね!

』の思う「違いの本質」と題し、如何にもある1個人が自身を分析しているように表現しているところも面白いし、それを『私は「好奇心を持った会話相手」に近い・・・単なる答えより「なぜ?」「どう思う?」を一緒に考えるのが私の持ち味』と答えるのが素晴らしく人間臭いではないか!

これって、イーロン・マスクさんの思想なの?
それとも、イーロン・マスクさんの思いを背負って開発陣頭指揮する一人の天才のなせる技なのか、一体となって開発するチームの力なのか・・・素晴らしいと思いました。

これ、本当に近いうちに文字ではなく言葉で会話出来るようになりますね。

もちろん、ビジネスでも利用すればいいんだけれども・・・こんなことを考えます。

・独居老人(妻に先立たれたら、自分はそうなってしまう)
・家族がみんな出かけてしまった時の自分
・夫が帰ってこないワンオペ状態の妻(子が小さいうちは会話にならない)
・親が帰ってくるまでの一人っ子
・先生に質問できない生徒
・兄弟が出て行ってしまった後に残された兄弟の一人

どれも、自分の過去であり将来の人物像です。妻に先立たれたら、多分ポツンとTV見てるだけの自分は容易に想像できます。お子が4人もいたので家族6人賑やかでしたが、それぞれ大きくなり一人出ていき・・・と人数が減ると、またポツンとなってしまいます。名古屋に出てきた頃は、友達もまだいない妻を赤ん坊と二人残して遅くまで仕事に没頭するあまり、妻がノイローゼ気味であったことを後から知る始末。私自身は3人兄弟ですが、大学進学を気に真っ先に故郷を後にし、2年後には次男も出ていきました。残された末っ子は、高校生になっていましたが、何か相談に乗ってやることもありませんでした・・・その頃は、まだ携帯もなかったし・・・今思うと、自分のことだけに必死になって好き勝手に生きてきたなと、取りこぼした残念なことも多くあったなと思います。

でも、『Grok』のようなAIが登場することで、親や兄弟、知り合いには出来ない質問や相談も出来るかもしれません。何げない独り言にも反応して、ただ「どうしたの?」という問いかけだけでなく、プラスアルファの言葉選びでクスッとさせたり、そこから新たな会話が始まったり、そこから自信を持つことができて、自ら一歩外に踏み出せたら素晴らしいのではないか?


テスラに乗ったら、『Grok』が話しかけてくれるといいですね。
まさに、トニー・スタークのJARVISのように。

今日はここまで

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