Happy Hannukah🌟青く輝く季節
10月末、ハロウィーンが終わり。
寒さ深まる、紅葉が美しくなる季節より、この国は華やいだ頃を迎える。
11月のThanks giving(感謝祭)を過ぎると、そのエネルギーは光を増す。
そして今。XmasやNew Yearを前に、最高潮となる。
私がこの国に暮らして、ほとんど口にしなくなった言葉の一つは、
”Merry Christmas”、「メリークリスマス」。
この挨拶は、クリスマスにキリスト教徒が使うもの。
色々な民族、宗教、信条を持つ全ての人達にとって、
ふさわしい挨拶でない場合があるからだ。
こういったことは、多様性のあるこの国ならではなのだろう。
時候の挨拶は、”Happy Holidays”が使われる。

私の家族の一人が幼い時、とても仲の良い友達がいた。
そのSちゃんは、ユダヤ系。
SちゃんとPlaydateする度、私の家族は自然とユダヤ系の年中行事と、
それに伴う様々なことに親しんでいった。
何年も前の、ちょうど今頃。
驚いた様子で、家族が私に言った。
「あのね、Sちゃん家には、サンタさんが来ないんだよ。
でも、お家の人から毎日プレゼントもらうんだって。」
一瞬、色々なことを考えすぎて、ドキッとした。
私の家族は”サンタさん”を信じ切っている時。
どのように反応したらいいか定まらず、私は固まってしまった。
でも多様なバックグラウンドを持つ人々が暮らす地で育った家族の方が、
よっぽど理解が早かった。
「そういう家も、あるんだね。」と。

ユダヤ教のお祭り、「ハヌカー(Hannukah)」
その起源は紀元前に遡る。
当時イスラエルは、シリアに支配されていた。
ユダヤの人々は、ユダヤ教の掟を禁じられ、弾圧を受けていた。
そこで反乱を起こし、エルサレムの神殿を奪還。
その記念に、8日間にわたってお祝いをするようになった。
なぜ8日間かというと、燭台に灯す聖油が1日分しかないのにもかかわらず
灯した火が8日間燃えたことに由来するそうだ。
ハヌカ―は別名、「光の祭り」とも呼ばれる。
祭りの日程はユダヤ暦に基づいて行われるため、毎年変わる。
「ハヌキアー(hanukiah)」と呼ばれる燭台に、火を灯す。
その燭台は、9本ろうそくを立てることができる。
第1日目は、中心(種火用)と1本目に。
以降、毎日1本ずつ火を灯す。
そうすると8日目、全部のろうそくに火が灯ることになる。

ハヌカーに欠かせないユダヤ伝統料理、「ラキス(latkes)」
じゃがいも、玉ねぎ、卵、塩コショウでできたポテトパンケーキだ。
ハヌカ―の起源、聖油の奇跡にちなんで、油料理が好まれるため、
油をたっぷり引いた鉄板の上で、黄金色になるまで両面を焼く。
サワークリームやアップルソースを添えて食べるこのラキスは、
今でも私の家族の大好物だ。

「ドレイドル(Dreidel)」
家族の友達からハヌカ―の時期にもらった駒、ドレイドルを使い、
今でもこの時期、家族でこのゲームを楽しむ。
ドレイドルは木製の駒で、4面にנ(ヌン)、ג(ギーメル)、ה(ヘー)、
ש(シン)の文字が描かれている。
ヌンは、「無し」の意。何もしない。
ギーメルは、「全て」の意。チップを全て手に入れる。
へ―は、「半分」の意。チップを半分手に入れる。
シンは、「入れる」の意。ポット(チップの山)に一つチップを入れる。
ゲームでの駒はこのように使われるが、
その文字はヘブライ語「そこで偉大な奇跡が起こった」の文の頭文字との
意味深長な説もあるらしい。
ゲームの準備は簡単。このドレイドルとチップでOK。
チップはどのような物でも構わないが、コイン型チョコがよく使用される。
そして2人以上のプレイヤ―。人数が多ければ多いほど面白い。
初めに、各自チップを1つずつ出す。
そのチップの山を「ポット」と呼ぶ。
順番にドレイドルを1回回し、その倒れた面の文字に従って
プレイヤーは行動する。
ゲームは誰かが全てのチップを手に入れ勝利するまで続く。
このゲームの起源も、紀元前に遡る。
ユダヤ教信仰が禁じられた時代、ユダヤ教義を学ぶために集まる人々が、
賭博ゲームをしていると見せかけたことが始まりだそうだ。
どのような状況、時代でも自分たちの信条を大切にしたい人々の
密かな工夫。
弾圧されても、ユダヤ教を途絶えなかったのは「偉大な奇跡」といえよう。
昨年は、母国で今の輝く季節を過ごした。
「クリスマス」「冬休み」「大晦日(除夜の鐘)」「新年(初詣)」。
キリスト教、仏教、神道を融合させて祝う、ホリディシーズン。
八百万の神を尊ぶ母国らしさが、なんとも愛おしい。
今の季節を、赤色・緑色デコレーションのみならず、
青色でもお祝いする人たちも世界にいることを、紹介させていただいた。
どのような方法でも、心は同じ。
家族やコミュニティ、国の皆と暮らす幸せを感じ、感謝して。
より明るい未来を構築していこうとする前向きな気持ちの表れだと思う。
皆さん、Happy Holidays!!
ずうっと輝く日々のまま、よいお年をお迎えください。

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