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【VRChat】ワールド「漂泊ノ海-Wandering Sea- 」について語りたい

VRChatのワールド「漂泊ノ海-Wandering Sea- 」について語りたい。

誰かに宛てた手紙をGoogleフォームより投稿して、
その手紙が展示されるワールド。
様々な想いのこもった手紙を読む事が出来る。

空には鯨が飛び、花火が上がり続ける美しい空間があるが、
地上には想い人に届かなかった無数の手紙が
海に漂っている、という物悲しい感じもある。

そう、ここは伝えられなかった言葉、
遂げられなかった想い、
別れを惜しむ気持ち、そういったものが
漂泊する場所だ。

別れは突然にやってくる。
卒業であったり、生活環境の変化であったり、PCが壊れたり。
だから伝えたいことを言えなかったという後悔は
常に起こり得る。
あるいは徐々に歩んで行っていつかは伝えたい、というパターンも
あるだろう。
思う通りに進まないことだらけの世界である事は承知の通りだ。

その中で想いを形にして投函する、というのは
その失敗に対して何らかの意味を付け、思い出として
正しく決別する善い行いなのではないかと思う。

人生は物語では無く、そういった出会いと別れが
明白なものではないから自分には物語は無い、と考える人も
いるだろうが、こういった手紙を投函する人の多くも
そこまで明白な物語があっただろうか、という事を
考えたりもする。
人生に意味を付けるのも自分なら、その中に物語を
見出すのも自分だ。
他者に迷惑が掛からないのなら、自身の過去に
多少色を盛り込み、物語化して教訓とする事の
何に問題があるというのだろう?
偽悪的であるが物語化を推奨したい。

また、他者に対する祈りという面についても
取り上げたい。
新しい環境に行っても楽しく過ごしていて欲しい、
私とは別れても次は幸せに過ごして欲しいといった
他者の幸福を願う手紙も多い。
前者は自分に対する楔としての手紙だが、
こちらは他者に読まれる事を前提とした意味を持っている。

現実で例えると誰かの合格を願った絵馬や、
登山ノートやメッセージボードなどに近いだろう。
非同期コミュニケーションという文化的風習が、
形を変えてVRChatにも表れているのが面白い。

誰かの幸福を願う、というのは共存、共栄的で、
共感を重視するという特性を感じる。
現実世界は災害や病気など、様々な不幸が不意に降りかかり、
そういった事で躓いてしまった他者を包括する事が
集団生活における重要な美徳として高まったのだろう。

自分も後悔なく話すべきことを話し、
他者を包括する姿勢を示していきたい。
何か物語を生み出せそうなら、
ワールド「漂泊ノ海-Wandering Sea- 」に投稿してみるのも良いかもしれない。


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