ずっと続くと思ってた
吉田拓郎さんの歌を聴くと、時々、遠い昔の夜に心が戻る。
あの頃、夏に私たちは3人で1985年静岡・つま恋へ向かった。
夜通し続くコンサート。暗闇の中、同じ歌を聴き、同じ空を見上げた。
若かった私たちは、未来がずっと続くものだと思っていた。
あの夜の星は、今でも胸の奥で光っている。
しかし、長い年月は人の人生を大きく変えてしまう。
一人の友は脳梗塞で倒れ、今は左半身に麻痺が残っている。
もう一人の友とは、連絡が途絶え、行方が分からない。
「あの時、一緒に笑っていた友は、今どうしているのだろう」
そんな思いが、ふと胸を締めつける。
私自身も、今年は辛い出来事が続いた。
空き巣被害に遭い、家という安心できる場所さえ、不安を感じるようになった。
人生には、突然の嵐が吹くことがある。
それでも、つま恋の夜に3人で過ごした時間は消えない。
拓郎さんの「流星」を聴きながら思う。
私が本当に欲しかったものは、物ではなく、あの頃の友との時間だったのかもしれない。
もう一度、3人で会いたい。
昔のように酒を飲み、くだらない話で笑い、あの夜の思い出を語りたい。
流星よ、もし願いを届けてくれるなら。
遠い場所にいる友へ、私の声を運んでほしい。
「元気でいるか。
また、いつか会おう」
あの夜、朝を迎えるまで一緒にいた仲間だから。
今度は人生の夜明けに、もう一度同じ景色を見たい。
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