「感じのいい人」の正体
こんにちは、キャンディです。
実は我が家、ただいま修理工事中です。
数日前に「漏水」していることが発覚し、地元の水道業者さんに来てもらっています。
そして二日間、それぞれ違う方が来てくださいました。
どちらも同じくらいの年頃の、初老の男性。
似たような作業服を着て、
作業の内容にも、それほど大きな違いはありません。
けれど今日来てくださった方は、なぜか
とても「感じがいいな」と思ったのです。
その方が帰られたあとも、
あの感じのよさは、いったい何だったのだろう。
私はしばらく考えていました。
そして、ある一つの言葉にたどり着きました。
それは、「たたずまい」。
チャイムを鳴らし、玄関に立ったときの穏やかな顔つき。
言葉の端々を、きちんと「です」「ます」で結ぶ語り口。
家に上がるとき、さりげなくつぶやいた、
「おじゃまします」
というひと言。
漏水しているらしい場所をじっと見つめ、
「うーん、ここかなあ」
と静かに考える姿。
どれか一つが特別だったわけではありません。
けれど、小さな所作の一つひとつが集まって、
その方の「紳士的なたたずまい」になっていたのです。
私たちは年齢を重ねるほど、
清潔感が大切。
笑顔が大切。
若々しく動くことが大切。
そんなふうによく言われます。
もちろん、それも大切です。
でも、その人がどんなふうに見えるかは、
服装や表情だけではなく、
日頃の小さな行動や、人に対する向き合い方が、
知らず知らずに表れているのかもしれません。
今日来てくださった方はきっと、
仕事のときだけ急に丁寧になるのではなく、
普段の暮らしの中でも、物を静かに置いたり、
人の話を最後まで聞いたり、
「ありがとう」をきちんと言ったりしているのだろうな。
勝手ながら、そんな想像までできました。
暑い午後、長い時間作業をしてくださったので、
お帰りの際、冷やしておいたペットボトルの麦茶をお渡ししました。
するとその方は立ち止まり、
「わあ、ありがとうございます」
と微笑んで、軽く会釈をされました。
その姿を見ながら思ったのです。
たたずまいは、一日にしてならず。
どんなふうに年を重ねているかは、
何げない瞬間に、ふっと表れるものなのかもしれません。
漏水は早く止まってほしい。
でも今日は、水道管からだけではなく、
一人の方の所作からも、大切なものがじわっと染み出してきました。
私ももう一度、日々の暮らし方を初心に戻って見直してみよう。
そんなことを思った、修理工事中の午後でした。
