医学部でやってはいけない勉強法!
個人的に、医学部の勉強は入試に匹敵するくらい過酷だと思う。
今までの記事で私はいくつかおすすめの勉強法を記載してきたが、今回はその逆、「医学部でやってはいけない勉強法」を列挙していきたい。
なお、この記事のアドバイスは医学部の優等生には当てはまらない。
彼らは好きに勉強してよいと思う。
医学部における優等生とは、「一度も追試を経験したことがない」学生である。
一度でも追試にかかったことのある学生はこの記事を読んでみてほしい。
ではそれぞれ紹介していく。
1.講義を聴く
筆頭はこれだ。
講義、授業の学習効果が薄いことは勉強法を少しでも研究した人なら理解できるだろう。
とりわけ、医学部の講義は大多数の学生、特に落第を懸念しているような学生にとってはむしろノイズ、害になる可能性すらあると思っている。
教授をはじめとした先生方は自分の興味のままに話すことが多く、なにが要点か全くわからない。レジメや資料も不親切で見にくい。
陥りがちなケースは、試験を不合格になった学生が一念発起して真面目に講義を聴こうとすることだ。私はこのパターンで浮上できた人を見たことがなく、逆に沼にハマっていった。
厄介なのは、大抵の医学部では一定以上の講義の出席が義務化されていることだ。しかも講義の出席は試験の受験要件でしかないことが多く、頑張って出席しても特にプラスにはならない。どうせ出席しないといけないなら講義を聴いても良さそうだが、上記のように、講義には本当は重要ではない箇所を重要と勘違いしてしまったり、「聴いて賢くなった」気になり本当に必要な勉強をおろそかにしてしまったりといったリスクが有る。もちろんこれは大学講義に限った話ではないが。
大事なのは、「講義を聴いても試験の点数には結びつかない」としっかり認識することである。
2.教科書を読む
正確に言うと教科書を通読するということだ。
やってはいけない勉強法の典型である。
『病気がみえる』をまとめ直すのが趣味の先輩がいたが、いつの間にか私の後輩になっていた。
教科書や参考書は、索引として使おう。
3.過去問しかやらない
医学部においては過去問の答案を完全再現できることが必要最低限の勉強であるが、それしかやっていないと時によっては落ちることがある。
過去問の類題や近縁の分野は時間の許す限り押さえておこう。ここは周りの皆が何を勉強していて、何を捨てているか情報収集するのが肝だ。
4.60点を目指す
医学部あるあるかもしれないが、ギリギリ合格で本試験を突破するのがカッコいい、といった風潮がある。
これを真に受けて常に60点を目指し続けて勉強していると、ほんの少し下振れただけで不合格になってしまう。
何かハプニングがあっても受かるよう、70点を目指そう。
逆に80点以上の勉強は無駄が多くなるので必要ない。
5.『医学』を勉強してしまう
何を言っているかよくわからないところだと思うが、ここは最後に強調しておきたい。
医学部での勉強の目的は何だろうか。
それは「試験を突破すること」である。もっと言えば、試験や実習を突破して、医師国家試験の受験資格を得ることである。
これを忘れてしまい、医学そのものの修得を目的に躍起になる人がいる。上記に述べた、講義を熱心に聴いたり、教科書を頑張って読んだりといった具合だ。
優等生ならそれでいいが、そうでない能力の学生はドツボにはまる。
こうなると「試験突破」という当初の目的からズレが大きくなり、試験本番で点が取れず、落第する。
医学部入試の5教科7科目は入学以降全く役に立たず、選抜の道具、突破すべき関門でしかないとはよく言われる。
しかし、私としては、医学部での試験もその様相が強いと思う。とりわけ基礎医学はそうだ。
今となっては基礎医学の知識は「そういえばああいうの覚えたな」と述懐することくらいしかなく、古文単語や漢文の句型、地理の気候区分に近い。
ここを認識せず、「将来仕事で必要だから全部しっかり覚えないと」と力を入れすぎると自壊してしまう。
医師の仕事で実際に毎日使うのは専門領域の知識がほとんどだし、仮に昔の勉強の知識が必要になったらまた覚え直せば良い。
とにかく、学生時代は「その試験をいかにくぐり抜けるか」をまず考えよう。
知識習得は一夜漬けの短期記憶、暗記で構わないし、試験が終われば次の日に内容はすべて忘れてしまって良い。
医学部の勉強は、「過去問とその近縁を完全暗記し、試験当日にそれを吐き出す」の繰り返しであり、それ以外はないのである。
