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だから今日も叢の可能性について考える

 日照り続きのち、ところにより豪雨。今年はいよいよ難しい日本の夏。

 そんな「現象」を小説にしてみたりする今日この頃。

 今年は一度も雨が降らないまま、夏が来た。
 ずっと昔、土砂降りの雨に濡れ、雷に打たれる寸前のあの子を、気まぐれに助けたことがある。それは風雷神を退けるという、私にとっては他愛のないことだった。

『日照りの神・魃の憂鬱』冒頭|掌編小説集 - 幻想と現のワルツ -

 草を引き、道から落ちてきたゴミを拾いながら思うことがある。

道沿いにやたらとゴミが目立つ

グローウィング・グラス現象

 ここ数年で草が生い茂り、道から見てもペットボトルや菓子袋、タバコ箱の吸い殻などが目立つようになった場所が生活の風景の中にある。

 まさにブロークン・ウィンドウ理論の現場だ。

 正確にはグローウィング・グラス現象だが、いずれにせよ『ご近所の治安悪化』のテロップが頭の中を右から左へと流れていった。

 何しろ、人が増えたこのまちでは不法投棄が殊更多い。

今年の夏、ご近所の山中で拾った中で一番衝撃的だったもの
(小道からは見えない奥の方へ投げ込まれていた)
国道沿いの有料道路インター交差点の横断歩道脇
(ゴミ箱ではありません)
今年の正月明けの川
竜田川沿いの桜並木に生えていた

 これらは深夜にわざわざ他所の土地からやってきて人気のない場所に捨てられたものとは、どうにも様子が異なるように見える。

 公共の場であれ、私有地であれ、とにかく見境もない。
 どれだけ拾っても次々にゴミが現れるし、新たなゴミが投下される。


ご丁寧にライターと共に箱に満タンに詰められたタバコの吸い殻が畑に捨てられていた
(ニコチン系アルカロイドは水に溶ける神経毒。徐々に拡散して畑の微生物を害すだろう)
町に知らない人が増えた。モンスターも混じっているのかも
田畑のゴミを拾っても拾っても道沿いのあたりに落ちてくる

その土地は誰のもの?

 だが、「手入れしてへんねんからゴミ入れられてもしゃーない」なんて至極乱暴な言い分による里山の景観的荒廃は、その土地の持ち主でない周辺住民にとっても決して他人事ではない。

 それならばご近所同士の関係構築によって解決できる可能性を探りたい。

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