退職者アカウント削除フローが存在しない『アカウントライフサイクル管理の話①』
「もう辞めた人だから大丈夫」
この油断が危ない。
退職者アカウントの削除フローが無いと、組織は静かに穴だらけになる。
冒頭の一言要約
使われていないアカウントは安全ではない
使っていない≠使えない。
“誰も見ていない入口”になる。
症状(あるある)
退職者がクラウドへログイン可能
管理者権限がそのまま残る
監査で「無効化記録なし」と指摘
誰が削除担当か不明
人事とITの連携が曖昧
年1回の棚卸しで大量発覚
原因と仕組み(なぜ起きるか)
削除手順が定義されていない
人事異動情報がITへ届かない
手作業依存
退職当日の即時停止未実施
複数システムにIDが分散
削除ではなく放置
アカウントは
作るより消すほうが難しい。
管理対象が増えるほど、
“見えないID”が残り続ける。
図:放置アカウントの構図
[人事] 退職処理完了
↓(連携なし)
[IT] アカウント有効
↓
クラウド/VPN/メール利用可能切り分け(最短コース)
退職者一覧の取得
過去6か月分
各システムのアカウント照合
AD / クラウド / VPN
最終ログイン確認
有効なままか
削除履歴確認
記録があるか
担当フロー確認
誰がいつ処理するか
今すぐ効く対処(テンプレ)
◆ 最低限の対応
退職当日に即時無効化
30日後に完全削除
全システム横断チェック
◆ フロー化の基本
人事→IT自動通知
チェックリスト化
完了記録を残す
恒久対策/再発防止チェックリスト
退職処理フロー文書化
人事とITの連携確立
即時無効化ルール
全システム対象確認
月次棚卸し実施
削除完了記録保存
管理者アカウント優先確認
「使っていないから安全」を禁止
落とし穴(やりがちミス)
ADだけ無効化して他を放置
メール転送設定残存
クラウドAPIキー放置
共有アカウント未確認
退職後に慌てて削除
まとめ(行動指針)
アカウント管理は、
作成より削除が本番。
入社時に作る → 退職時に確実に消す。
この対称性を守れないと、
組織は静かにリスクを抱え続ける。
