図書室の魔法
『図書室の魔法』 ジョー・ウォルトン
東京創元社
ヒューゴー、ネビュラ、英国幻想文学大賞を総なめにした本作。
面白いです。ヒロインが言う「魔法」は本当のことなのか、
ヒロインが虚言を? どこかでねたバラシやどんでん返しが? と疑いながら読みましたが、無駄な行為でした。
純粋に楽しめばいいんです、ヒロインが語るものをそのまま受けとって。
ふん、10代の少女が語る悩みなんて……と思いながら手にとって、失礼なことをした。
一級の魔法がかけられている本でしたよ。
SF好きにもFT好きにも、ぜひ手にとって読んでほしい。
親戚のおばさま二人や彼女自身の性について、さらりと語られる箇所があるけれど、問題ない。そこはあまり重要ではない。
ラストに向かってのまとめあげが、見事。
DWJのように奇想天外ではないけれど、ピタリと最後はパズルのピースをすべて合わせるかのような妙技。
純粋に楽しめる。よい本です。
