キャリアウーマンにはならなかった私の、ちょうどいい働き方
私にとっての「いい働き方」はライフステージによって変化している思う。
私が新卒で働き始めた頃は、「ワークライフバランス」という考え方は広く知られていたものの、
「がむしゃらに働いて、評価されて、出世する」
という働き方が良しとされている風潮がまだあったと思う。
私自身も、20代の頃は仕事にやりがいや成長、自己実現を求めていた。
バリバリ働いて、経験を積んで、
のちのちはリーダー的なポジションになる。
そう、いわゆる「キャリアウーマン」のイメージ。
仕事は「自分の中心にあるもの」、「生きがいを見つけるもの」
だと思っていた気がする。
30代に入って出産を経験し、育児が始まると、
生活は180度変わった。
ワークライフバランス、なんてめっちゃ至難の業。
自分自身の努力ではどうにもできないこと、コントロールできないことの連続で、もどかしさを感じることばかりだった。
子どもが熱を出さないかいつもヒヤヒヤ。
もし体調を崩したら、私の脳はフルスピードで稼働し、すべきことを考えなければならない。
勤め先への連絡、受診の手配、休めなければ預け先の確保…
子どもの体調を心配するより先に、すべきことをまず考え始めてしまう自分が悲しくて、申し訳なく思う気持ちもいっぱいだった。
自分の思う通りには動けない。
思い描いていたような働き方は遠のくばかり。
育休から復帰したら、同年代の同僚に役職がついていて、複雑な気持ちになったこともある。
なんだか消化できない複雑な気持ちを抱えながらも、仕事に家事、育児に奔走する日々だった。
そんな私の転機になったのは、数年前に転職し、フルリモートで働くようになったこと。
「仕事」と「家事・育児」でぎちぎちに固められていた毎日に、
少し余白が生まれた。
仕事をする場所と生活空間が同じ、というのはメリハリがつけにくいというデメリットがあるものの、
ちょっとした時間で家事をしたり、朝の支度がすごくシンプルになったり、気持ちに余裕ができたと思う。
子どもが熱を出しても、脳がフルスピードで稼働する必要はなくなった。
フルリモートは結構孤独だ。
自分で自分に厳しく、管理しないといけない。
(だらけ癖のある私には結構難しい、、)
会社でのちょっとした会話だったり、
「仕事してます!」みたいな達成感が少し恋しくもなる。
でも、子どもが帰ってくる時間に家にいられる。
「お帰り」って言える。
それだけのことがすごく嬉しい。
少し前に「静かな退職」という言葉を知った。
ざっくり言うと、「最低限の業務だけを誠実かつ淡々とこなし、生活の質を最優先する働き方」らしいのだが、
今の私には共感できる部分が多い。
やる気がないわけではないし、働くことは嫌いではない。
でも、かつて私が考えていたように、
仕事が「自分の中心にあるもの」や「生きがいを見つけるもの」
ではなくてもいいと思っている。
今の働き方は、私が若いころ思い描いていたような「キャリアウーマン」像とは全然違う。
1日ヨレヨレの部屋着を着て過ごすことも多いし、ほぼ毎日すっぴんで化粧もしない。
出世などとも縁はない。
でも、やるべきことはやって、少しでも人の役に立つことができている。
そして、心の余裕が持てている。
私にとってはこれで十分。
私にとっての「いい働き方」はこれからも変わっていくかもしれない。
でも、いまの働き方は「いま」の私にはちょうどよいと思える。
それが一番大切なことなんだとも思う。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪
