先天法と後天法
先天とは
まだ天地が生まれる前
時間も空間も分かれていない状態を指します
その時には
ただ一つの「数」が存在していました
それが宇宙の原点であり
未来を内包する可能性の核
後天とは
すでに天地が分かれ
人や物が形を持ち
時間の中で流れを生きている状態をいいます
先天法ではこの
形になる前の兆しを読む
後天法では
現れた形の中から因果を読む
この二つの見方は
同時には使えません
前者は哲学であり
後者は実践です
物事の変化は
時間に作用される
それが仏教でいう「一時刻」
易では「二気変化」
つまり宇宙の息づかいそのもの
梅花心易はこの思想を受け継ぎ
宋の時代に完成しました
易そのものの理論を保ちながら
当時の哲学や自然観を融合させた
きわめて知的な占法です
占いにはいくつかの系統があります
命卜相医山(めいぼくそういざん)
占術の五大分類を示す言葉です
・命術(めいじゅつ)
生年月日から命運を読む
四柱推命、紫微斗数、西洋占星術など
生まれた時間から人生の設計図を読み解きます
・卜術(ぼくじゅつ)
目的を定めて選び取る
易、タロット、ルーン、おみくじなど
具体的な問いに対して
偶然を通じて天意を伺います
・相術(そうじゅつ)
形や象徴から運勢を観る
手相、人相、風水、姓名判断など
目に見える形や名前から
運気の流れを読み取ります
・医術(いじゅつ)
心身を整えて運を開く
漢方、鍼灸、気功、薬膳など
身体と精神のバランスを整えることで
運気を高めます
・山術(ざんじゅつ)
修行によって霊性を磨く
瞑想、呼吸法、符術、密教修法、レイキなど
精神修養や秘術の実践を通じて
自己を高めます。
⭕️梅花心易はこの中でも
瞬間と偶然を扱う卜術に属します
ただし
その哲学の根は周易にあり
宇宙と人との関係を
数と象によって読み解く点で
最も純粋な易の流れを引いています
周易は紀元前1000年ごろ
中国の周王朝で体系化されました
孔子の時代にはすでに
『易経』として完成し
宇宙の原理を言葉と数で表す書として
伝わっています
その根本思想は
宇宙のはじまりが「無」であり
そこから「太極」が生まれ
陰と陽に分かれ
天地・万物を生み出すという構造
「易に太極あり、これ両儀を生ず」
これは『易経』繋辞伝にある
有名な一節です
易有太極、是生両儀
両儀生四象、四象生八卦
易に太極あり、これ両儀を生じ
両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず
意味は
太極(たいきょく)すべての根源、陰陽に分かれる前の混沌とした一つの状態
両儀(りょうぎ) 陰と陽の二つ
四象(ししょう) 少陽・太陽・少陰・太陰の四つ
八卦(はっけ) 乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤
「すべては一つから始まり
それが陰陽に分かれ
さらに分化していく」という
東洋思想の宇宙観を表した
根本的な教えです
陰陽論や易学の出発点となる
最も基本的な一文です

乾と坤
震・巽・坎・離・艮・兌
この八卦がすべての
象徴の源になっています
宋の時代
邵康節先生によって
この八卦を先天八卦と後天八卦に分け
宇宙の生成の順序を整理した
それが梅花心易の理論的基盤です
⭕️梅花心易は
周易の兄弟ともいえる存在でありながら
もっと直感的で
もっと自由な占い
器具を持たず
その瞬間の象から卦を立てる
それは偶然ではなく
宇宙が「今ここ」で動いた証
これが 梅花心易が
生きた易 と呼ばれる理由です
