NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」感想 #19 過去からの刺客
こんにちは。
扇舞・剣舞体験かなめ アシスタントのKです。
第19話の感想を書いていきます。
大河ドラマは年末年始の総集編をぼんやり見たことがあるくらいの、ほぼ初心者の20代目線で「豊臣兄弟!」を見ています。
お手柔らかにお願いします。
探偵!藤堂高虎
安土城築城で、他の織田家家臣とうまく行かず不貞腐れていた藤堂高虎は、街を歩いていると、主君の妻であるお慶が謎の男性と密会していることを目撃して小一郎に伝えます。
サレ夫(疑惑)である小一郎は、新婚当時から知っていたと開き直って見せますが、「チキショー!」と叫んで平常心を保とうとしていました。
これまで小一郎とお慶は、婚礼以来そこまで深く描かれず、お慶が登場しても怪しい動きを見せるだけ。
私は、愛する人と死別した者同士という同情だけで、むしろ、小一郎もお慶も互いに無関心なのでは?と感じており、正直なところ、私はこの「チキショー!」についていけていませんでした。
ただし、藤堂高虎が見たのは百姓に扮した侍ではないかとなり、小一郎もお慶の密会相手を無視できなくなります。
小一郎は改めて夫婦間で話し合いをしようとしますが、お慶が拒否。
お慶の密会の謎が明らかに
お慶と密会していた男である村川竹之助が自ら小一郎を訪ねて来て、お慶の怪しい動きの正体がついに明らかになります。
お慶には、戦死した前夫・堀池頼広との間の子である与一郎が生きていて、お慶が竹之助と秘かに会っていたのは、与一郎を見守るためだったというハートフルな正体でした。
ハートフルなのはここまで。
なぜお慶が、与一郎を竹之助越しに見守ることしかできないのか。
前夫・頼広は、織田軍による美濃攻めで戦死し、堀池家は侍身分ではいられなくなります。
さらに、お慶は、美濃を治めていた斎藤家から織田家へ寝返った安藤守成の娘。
堀池家からすれば、寝返ったという憎さマシマシな織田方の娘でもあります。
与一郎は現在、美濃国周辺の村で、堀池頼広の父・頼昌と母・お絹に育てられています。
これは単に安全な場所にいるためではなく、堀池家を侍へ戻すこと、さらには織田を討つという堀池頼昌の思惑のためという、小さな子供のためではないお家騒動です。
事情を知った小一郎は、お慶に相談することもないまま堀池頼昌のもとを訪れ、「与一郎を養子にほしい」と願い出ました。
強情なお慶も崩れる
夫婦間の相談もなしに子をもらおうとするのは怒られて当然ですが、
お慶は織田家臣である小一郎の跡目にすることが嫌だと怒り喚きます。
しかし、小一郎は跡目欲しさではなく、お慶が実子と一緒にいられるようにという想いだけでした。
「チキショー!」の場面で私も感じたように、小一郎のお慶に対する気持ちが理解できないのは、お慶自身も同じなようで「なぜそこまで?」と小一郎に問います。
小一郎は、死別した婚約相手のお直のことをお慶に打ち明けますが、お慶の質問の答えにはなっていません。
お慶の質問への小一郎の返答は「わしら夫婦じゃからな。」だけ。
家族を大事にしてきた木下家の小一郎らしいし、
「小一郎ならきっとそう言うと思った。」と、小一郎の選択なら理由なくついてきたお直の影も感じます。
お慶もいつもの強情さが崩れ、与一郎を抱きしめたいと感情を露にしました。
正式にお慶の想いに応えるべく、もう一度、堀池頼昌を説き伏せに来た小一郎。
一人で弓の練習をしていた与一郎に会うと、弓は殺すためではなく、柿を取って人を喜ばせるためという意識を教え、急に的から柿が出てくるサル芝居も見せて良い関係性になれそうだと思っていたのも束の間…
せっかく人を喜ばせるために練習した与一郎の弓矢で、堀池頼昌が小一郎を殺そうとしますが、お慶の登場により一時休戦。
お慶は、与一郎と暮らせなくてもいいから与一郎に織田への恨みを晴らさせることだけは辞めてくれという願いをします。
織田を憎むことで自分を保っている表情しか見せてこなかった今までのお慶からしたら考えられない言葉ですが、小一郎の言葉がお慶を変えたのでしょうね。
堀池頼昌もただの頑固ジジイではなく、織田への憎しみから猛々しい息子の姿ばかりがこびりついて、笑っている優しい息子の姿を忘れてしまっていた悲しさを背負う人物でした。
最後には、全員が与一郎の意見を一番に尊重し、小一郎とお慶の養子として迎えられることになります。
勇ましいだけの武将として育つのではなく“頼広のような”いつも笑顔の優しい武将に。
小一郎は、過去を無理やり捨てさせるのではなく今と繋げるから、みんなが絆されるのでしょうね。
妻の不倫相手かと思っていた竹之助とも百姓トークで和解し、
小一郎の人の心の掴み方を傍で見てきた藤堂高虎は、安土城築城をみんなで遂行しに戻ります。
家族みんなで仲良くが実現しそうになった頃、
兄・藤吉郎は、同じ織田家臣である柴田勝家と争う事態になってしまいました。
やっぱり、小一郎がいないと人間関係の調整ができないのでしょうか。
ニカっと笑う柔和な藤吉郎は減ってくるのかもしれません。
