Photo by
hiiro_archive153
新古今(101)はかなくて 過ぎにしかたを 数ふれば
百首歌に
式子内親王
はかなくて 過ぎにしかたを 数ふれば 花にもの思ふ 春ぞ経にける
(巻第二春百一)
特に何ということもなく、いつの間にか過ぎてしまった年月を思いおこすと、ただただ、桜の花に物を思う春ばかりを過ごしてきてしまった。
「過ぎにし方」は、想いを寄せた君が自分から離れ過ぎてしまった年月かもしれない。
とうとう想いは実らず
桜の花に、その君への想いを託す。
そんな春ばかりを送ってしまった。
桜が美しいだけに 忍ぶ想いは つらく、そして美しい。
