🐶🐱「うちの子、太りすぎ…?」― 犬猫の肥満と、適正体重の考え方 ―現役獣医師が教えるボディコンディションスコア(BCS)と体型チェックの基本ー
🟨 第1章:なぜ肥満が問題なの?
犬や猫が太りすぎると…
関節への負担(特に高齢期や短足犬種で多い)
糖尿病や脂質異常症のリスク(特に猫)
心臓や呼吸器の負担
麻酔リスクの上昇(手術時)
など、**「病気を引き寄せる状態」**になってしまいます。
「ちょっと太ってるだけ」は、
「まだ病気じゃないけど、近づいている」状態かもしれません。
🟨 第2章:「体重だけ」ではわからない?
多くの飼い主さんが「うちの子、何kgが適正体重なんですか?」と聞かれます。
でも、体重だけで“太っている”かどうかは決まりません。
同じ5kgでも…
骨格がしっかりした子 → 痩せ気味かも
小柄な子 → 太り気味の可能性も
そこで使われるのが、**「BCS(ボディコンディションスコア)」**という体型チェックの指標です。
🟨 第3章:BCSってなに?どうやって見るの?
BCSは、「痩せすぎ〜太りすぎ」を1〜9段階で評価するスコアです(※5段階法もあり)。
一般的に:
BCS 4〜5が理想的な体型
6以上で太り気味〜肥満
3以下で痩せすぎ
🔍 確認ポイントは…
肋骨が触れるか?
くびれがあるか?
上から見た体型/横から見たお腹のライン
BCSを知ることで、自宅でも“体型チェック”がしやすくなります。
✅️私はWSAVA Nutritional Assessment Guidelinesを参考にさせてもらうことが多いです。英語表記なので、解説もつけておきます。


✅ 第4章:食事と運動、「太らせない」生活習慣のコツ
太らないために大切なのは、“毎日の積み重ね”。
🍽 食事の管理:
フードの量は毎日きちんと計量
おやつは1日のカロリーの10%以下が目安
複数の人が与える場合は「与えた量をメモ」に!
🐾 運動と遊び:
室内飼育の猫も「上下運動」「狩猟ごっこ遊び」を習慣に
犬は1日2回以上の散歩+室内遊びで消費カロリーUP
🧓 シニアの肥満は要注意:
筋肉量が減ると、同じ量でも太りやすくなる
老犬・老猫向けにカロリー調整された食事が◎
✅ 第5章:「うちの子、太ってる?」と思ったら
「もしかして太りすぎ?」と思ったら、
まずは病院での体重測定・BCS評価を受けてみましょう。
肥満の裏には…
ホルモン疾患(甲状腺機能低下症、クッシング症候群)
運動不足やストレス
が隠れていることも。
✅ 無理な減量ではなく、“無理のない改善”が第一歩です。
📝 おわりに
体重管理は、病気の予防であり、
なにより**“元気で長生き”を叶えるためのケア**です。
「うちの子、太ったかも」と思った今こそ見直すチャンス。
できることから、今日から。
感想やご質問があれば、ぜひLINEやインスタでお気軽に✨
