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【新人看護師】「来たくて来たのに、もう怖い」でいい|4月、小児病棟1年目に起きていること

この春、あの過酷な国家試験を乗り越え、看護師としての一歩を踏み出したあなたへ。

小児病棟への配属を知ったとき、どんな気持ちでしたか。


「子どもに関わりたくて選んだ場所に来られた」という嬉しさ。

早く仕事を覚えたい、先輩みたいに動けるようになりたい、という前向きな気持ち。


そういったものが、確かにあったと思います。


――でも実際に現場に立ってみると、その気持ちだけではいられない瞬間が、きっと訪れます。


特に小児病棟は、小児科だけではなく、子どもを対象とした様々な診療科が入り混じります。

情報の濁流に飲み込まれ、自分の立ち位置すら分からなくなる「漂流感」を抱くことも珍しくありません。  


この記事は、そんな4月のあなたに向けて書いています。

1.「見ているだけなのに、もう怖い」

今はまだ、先輩の後ろをついて回るシャドーイングが中心だと思います。

朝の申し送りをして、受け持ち患者への挨拶が済んだら、先輩は止まりません。

清潔ケア、
点滴の準備、
処置の介助、
また清潔ケア、
入院対応、
内服薬の準備

ー 半日だけでも、次から次へと目まぐるしく動いています。


​しかも全員がスムーズに対応を受け入れるわけではありません。

泣いて暴れる子、拒否して動かない子もいます。

そして子どもだけでなく、保護者への対応も大切です。



「これを、自分がやるの?」

「ちゃんとできるようになる?」


何ができないのかもわからない。
何から始めればいいのかも分からない。
まだ不安の輪郭がはっきりしていない。


ただ、なんか怖い。


そんな状態のまま、シャドーイングの時間が過ぎていく。

2.その「怖い」には、名前がある


「好きで選んだのに、怖いと感じてしまう。これでいいのだろうか」

そう思っていませんか。

結論から言います。


それでいいんです。


そしてその感情には、名前があります。


リアリティ・ショック


理想と現実のギャップによって生じる、心理的な衝撃。
要するに「思っていたのと違った」ということです。

看護師に限らず、あらゆる職業で起こりうる現象ですが、看護師は特にそのギャップが大きくなりやすい。

命に関わる現場に、立っているのですから。

それが4月の現場では想像以上に重くのしかかってきます。


そして小児病棟は、その中でもとりわけ感情が揺さぶられやすい場所です。

今、あなたが抱えている「怖さ」は、あなたの能力不足ではなく、「新しい環境に適応しようとしている健全な反応」なのです。

3.「好きなのに怖い」は、矛盾じゃない

ここが、一番伝えたいことです。

「子どもが好きなのに怖い」という感情を、矛盾だと思っていませんか。
好きで選んだのに怖いなんて、自分は向いていないのかもしれない、と。


でも、逆です。


子どもの痛みに敏感だから、怖い。

ミスが子どもを傷つけるかもしれないと想像できるから、怖い。

命の重さをちゃんと受け取っているから、怖い。


「怖さ」を抱えながらもベッドサイドに立つことは、あなたがこの仕事に誠実に向き合っている証拠です。

だから「好きなのに怖い」は矛盾ではなく、小児看護師として必要な感受性が、ちゃんと働いているサインです。


その感情を、責めなくていい。
手放さなくていい。

ただ、「これは正常だ」と認めてください。

それだけで、少しだけ楽になれます。


4.今は知識の『量』を増やすことだけが解決策ではない

怖さがあるから、それを解消するために、

「もっと勉強しなきゃ」
「もっと覚えなきゃ」

と思っているかもしれません。


でも今あなたに必要なのは、知識の量ではありません。

今は、全部を理解しようとしなくていいんです。

先輩が当たり前のように動いているのは、知識があるからだけじゃない。

「この状況では今何をして、何を後の対応にするか」という、教科書には書かれていない判断の道筋を持っているからです。

この連載ではそれを可視化していきます。


・知識の網羅ではなく、判断のナビゲーション
・「明日、あの場面でフリーズしない」ための地図


これらを一歩ずつ届けていきます。


おわりに


「好きで来たのに、怖い」

その感情は、間違いではありません。
むしろ、あなたが小児看護師として必要なものをちゃんと持っている証拠です。


今日から1つだけ試してみてください。

明日の勤務で「見るポイント」を1つだけ決めて出勤しましょう。

「今日は先輩が最初に何を確認しているかを見る」でも、
「今日は子どもへの最初の声かけを聞く」でも、

なんでもいい。ただ1つ。

小さな一歩が、いつかあなたが今その背を見ている先輩の姿につながります。


次回は、そのシャドーイングの時間を「ただついていくだけ」にしない、意味のあるものにするために、先輩の動きで見るべきポイントをさらに詳しく整理します。


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