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【新人看護師】買いすぎなくていい、必要なものは手元にある|小児病棟1年目の参考書


この春、小児病棟に配属されたあなたへ。

入職してもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。

シャドーイングをしながら、できることから少しずつ業務に加わっているのではないでしょうか。

バイタルサイン測定や清潔ケアを先輩と一緒にやったり。

毎日があっという間に過ぎていく頃だと思います。


そんな中で、こんな状態になっていませんか。


先輩から
「バイタルと発達段階はおさえておいて。あと、この疾患も少しずつ進めてね」
と言われた。

とりあえず参考書を何冊か買った。

でも、分厚い本を前に、どこから手をつけたらいいのか分からない。
開いてみたけど、これを全部勉強するのかと途方に暮れる。


でも受け持ちの開始は目の前に迫っている。

これ、まさに私が新人のころです。


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この記事は、小児病棟の新人看護師さん向けの連載記事の番外編です。
今までの記事はこちらから


今回は、
「今、私が新人だったらこれをこう使うな」と思った、
おすすめの参考書の話をします。

すでに何冊か買った方も、まだ迷っている方も、一度立ち止まって読んでみてください。

すでに買ったものがこの記事に出てこないかもしれません。
でもその本も必要なときが来ます。

大切にしてください。

それでは、今の時期に本当に必要な勉強と、そのための参考書を整理していきましょう。



1.なぜ小児病棟の参考書選びは難しいのか


成人病棟であれば、配属先の診療科によって扱う疾患がある程度絞られます。
でも小児病棟は違います。

内科系だけでも、呼吸器・神経・アレルギー・消化器・腎臓・循環器・血液。
外科系では小児外科・整形外科・形成外科・耳鼻咽喉科・脳神経外科・心臓血管外科。
さらに発達段階別の身体的・精神的特徴も把握しなければならない。

これを読んだだけで「ウッ」となりますよね。

全部知らなければいけない気がして、あれもこれもと本を買い込んでしまう。

私もそうでした。

でも今のあなたに必要なのは、全部ではありません。
「何から手をつければいいかわからない」という状態を抜け出すために必要なのは、もっとシンプルなことです。



2.今の時期に優先して勉強すること


まずはここから始めてください。

① 発達段階別のバイタルサイン
これは基本中の基本です。
成人と異なり、小児は年齢・発達段階によって基準値が大きく変わります
受け持ちが始まる前に、必ず押さえておきたい項目です。

② 小児の成長発達
何ができて、何ができないかを把握しておくことで、安全なケアにつながります。
寝返りをするのか、座れるのか、立てるのか、発語はどの程度か。
発達の評価ポイントは乳幼児健診の項目を参考にするとわかりやすいです。

③ 必要哺乳量・水分量
特に乳児のケアでは把握しておきたい内容です。
体重によって異なるので、計算の仕方も含めて確認しておきましょう。

④ よく実施する看護技術の手順
まずは実施する機会が多いものから。
バイタルサイン測定・身体測定・清拭・沐浴・更衣・吸引・吸入・授乳・食事介助・採血やルートキープなどです。
採血やルートキープは、施設によって医師が行う場合と看護師が行う場合があります。
いずれにしても、安全に介助・実施できるよう手順を押さえておきましょう。

⑤ スキンケアの基本
アトピー性皮膚炎など元々皮膚が弱いお子さんだけでなく、乳幼児はスキンケアが必須です。
基本を押さえておきましょう。

⑥ 最初に受け持つことが多い、代表的な疾患の病態生理
気管支炎・肺炎・喘息・尿路感染症・突発性発疹・胃腸炎・RSウイルス感染症・川崎病などが挙げられます。
勤め先の病棟によってはこれ以外の疾患を受け持つこともあります。
先輩から指定がある場合はそれを優先してください。

一つ現場の知恵をお伝えすると、同期についた患者さんの疾患を聞いておくのがおすすめです。
次に自分が受け持つ可能性が高く、事前に準備ができます。


では、これらをどの参考書で勉強すればいいのかをお伝えします。



3.参考書ー実は、手元にあるかもしれない


参考書を選ぶときに持っておいてほしい軸が一つあります。

今の自分のフェーズに合っているか、どうか。

先輩にすすめられた本が自分には難しすぎた。
読んでも頭に入らなかった。

そんなことがあるかもしれません。

でもそれは、今の自分に合っていなかっただけです。
どんなに評判のいい本でも、今の自分に合っていなければ積まれるだけになります。

参考書の必要度別に3層に分けてお伝えします。

【第1層】基本の土台|すでに手元にある可能性が高い

手元にあるもので始められます。
ただ、余裕が出てきたら揃えておくと心強い本も紹介しておきます。

■学生時代の小児看護学の教科書
学生時代の教科書は、捨てていない方はぜひ引っ張り出してみてください。
「今さら教科書?」と思うかもしれません。
でも実は、看護学生が使っている教科書は定期的に改訂されていて、新しい情報を反映しているし、ポイントをおさえて整理されています。
私自身、育休のブランクから現場復帰前の復習に使いました。
概論・総論のページで発達やバイタルサインなどの基本を確認して、各論で疾患や看護を押さえる。
それで、今の時期に必要な土台はかなり整います。

■レビューブック(MEDIC MEDIA)
究極にコンパクトにまとまっている1冊です。
発達や概論はここにまとまっている内容で最初は十分です。
さっと確認したいときに重宝します。
国試の勉強で使い込んでいた方は、付箋だらけのままで大丈夫です。
そこに臨床で気づいたポイントを書き足していけば、あなただけの参考書になっていきます。
類似の国試の参考書をお持ちの方はそれを活用してください。改めて買い直す必要はありません。

電子版もありますが、業務中は自分のスマホやタブレットを開ける環境にないことがほとんどです。
紙ベースで手元に置いておくことをおすすめします。


■小児看護実習クイックノート(プチナース)
ポケットサイズで、業務中にとっさに確認できる1冊です。
バイタルサインの基準値など「今この瞬間に確認したい」ときに力を発揮します。
ただ、自分でノートをまとめることができるなら、それが一番です。
クイックノートは学生の実習用に作られているので、レビューブックよりも内容は少なめです。
臨床で使用するには肉付けして充実させる必要はあります。
まとめる時間を短縮したい方にとって便利な選択肢、という位置づけで考えてみてください。


【第2層】病態の深掘り|早めに手元に置いておきたい

■病気がみえる vol.15 小児科(メディックメディア)
教科書の各論で疾患の基本は押さえられます。
でも「もう少し詳しく知りたい」「この病態、もっとちゃんと理解したい」というときに頼りになるのがこの1冊です。
教科書より詳しく、でも専門書ほど難解ではありません。
わからないことにぶち当たったときに辞書的にも開ける本なので、早めに手元に置いておくと心強いです。
最初から全部読もうとしなくていいです。
勉強しながら、該当のページを開く使い方が現実的です。


【第3層】看護を考える|まずは教科書で十分

まずは第1層・第2層で十分です。
第3層は余裕が出てきた頃に、必要を感じたら検討してみてください。

『病気がみえる』は病態の理解に強い本ですが、看護については書かれていません。
私たちは看護をする立場です。
病態を理解した上で、どう看護を展開するかを考えていかなければなりません。

まずは教科書で十分です。

学生時代に積み重ねてきた基本がそこにあります。

余裕が出てきたら、以下を検討してみてください。

■病期・発達段階の視点でみる小児看護過程(プチナース)
直感的にイラストや関連図で把握したいなら手に取りやすい1冊です。
疾患数は少なめですが、わかりやすくまとまっています。

■小児看護過程+病態関連図(医学書院)
さらに幅広く細かくみていきたいなら、こちらの選択肢もあります。
院内や附属の学校に図書館がある方はそこで借りるという方法もありますし、学生時代に購入していた方はそれを使ってください。


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【薬剤の確認について】

薬はどんどん変わります。
ネットで検索すれば添付文書にアクセスできますし、情報サイトが作られている場合もあります。
よく出会う薬剤はある程度調べてストックしておくといいでしょう。

業務中とっさに確認したいときは、カルテの薬剤検索機能や、院内携帯がスマホの場合はそこから検索することもできます。

また、患者さんの薬袋に入っている薬剤情報提供書も意外と役立ちます。
患者さんや家族にもわかるよう薬の概要や注意点がまとめられていて、新人のうちは薬の全体像をつかむのに役立ちます。

1冊手元に持っておきたい方には、
『新小児薬用量』(診断と治療社)
『今日の治療薬』(南江堂)
などがあります。
使用頻度などに応じて決めてください。

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【院内・病棟マニュアル】

これは買うものではありませんが、最初の頃の一番の相棒です。
物品や手順は病棟によって違います。
まずはこれをベースに動いて、教科書や参考書で確認した内容を書き込んでいく。
そうやって自分だけのマニュアル兼参考書を育てていってください。

ただ、院内文書なので取り扱いには注意してください。



おわりに


参考書は、揃えることが目的ではありません。

今の時期に必要なことを、今の自分のフェーズに合った本で、一つずつ積み上げていく。


まずは学生時代に使い込んできた、手元にある教科書や国試の参考書を開いてみてください。
今勉強する項目も、見慣れたページを見たときに、きっと「あ、これ知ってる」ということが思いのほか多いはずです。

知識の土台は、すでにあなたの中にあります。


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次の本編記事では、今回紹介した参考書の活用をさらに具体的にお届けします。そして、勤務前の情報収集をどう進めるか、何をどの順番で確認するかもテンプレートと合わせてまとめます。
受け持ちが始まる時におさえておきたい内容を詰め込んだ、小児病棟新人看護師スタートアップガイドです。
よかったらそちらものぞいてみてください。


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