創作、短編小説、ファンタジー、第9回コラボOASOBI企画
第9回コラボOASOBI企画です。
だいぶストロングスタイルの創作、
短編小説を書いてしまいました🤣
ファンタジー小説です。
AIをかませない、
純粋な自筆です。
あ、
まずは、
ワードと、
参加者様の創作を紹介。
Kinuさん ▷ チケット
Mariyaさん ▷ 蕾
あやっぺさん ▷ 春の温室カフェ
おっぽさん ▷ 怪盗
キヲさん ▷ エモーショナル
むらくもさん ▷ 逆さま
零ぴちゅ。さん ▷ ドレス
&マイユー ▷ ネオン
ではでは、以下がマイユーの創作です。
お楽しみいただければ幸いです。
ガタンゴトン、、、
ガタンゴトン、、、
心地よい身体の揺れと、
リズミカルな音に、
ふと目が覚めた。
「いつのまに眠ってしまったのだろう。」
まぶたを擦り、
あたりを見渡す。
「電車、、、?」
電車というには、
違和感があった。
今はもう見なくなった4人席。
古臭いベロアのシートに、
木張りの床と壁が目に入る。
「電車じゃなく、、、汽車、、、??」
資料でしか知らないそれに、
私は今乗っているのだ。
どうしてだろう。
窓の外に、
闇の中の点々とした灯りを、
視線の端に捉えた。
どことなく違和感を覚え、
窓を覗き込もうと視線を動かした瞬間だった。
「切符(チケット)を拝見いたします。」
ふいに声をかけられた。
声の方に目をやると、
車掌が私を見ている。
「切符?」
戸惑う私を、車掌が訝しげに見つめる。
慌てて両のポケットを探ってみる。
右手の指先に、
紙の感触が触れた。
おそるおそる、それを車掌に渡す。
「あなたは!?」
車掌が驚きの表情を見せた。
「これはすごい!
三次空間からお持ちになったのですか?
こいつはもう、
本当の天上にさえいける切符ですよ。」
わけがわからない。
ブォーッ!
汽笛の音が鳴り響く。
「どうして?ここに私はいるんだろう。」
夢の中のようなのに、
返された切符の感触や、
汽笛の音、
揺れる身体、
どれもこれもリアルだ。
窓の外に目をやる。
ーーー!!
信じられない光景が、
窓の外に広がっていた。
窓の外の景色は、
眼下に星空が広がり、
上空には街の灯りが輝いている。
「逆さまの世界を走ってる!!」
まるで空想の世界なのに、
私の五感はすべて、これが現実だと訴えかけている。
「次は、
『温室駅』
『温室駅』」
「なお、温室駅では、
車両の点検のため、
しばらく停車いたします。」
車掌のアナウンスとともに、
車両は停車した。
汽車の中で座っていてもしょうがないので、
ホームへと下りてみる。
ふと、香しい花の香りが鼻腔をくすぐった。
その香りの方へ歩みを進めてみる。
色とりどりの花が咲き乱れる喫茶店が目に入った。
(春の温室カフェ)
吸い込まれるように、
喫茶店に足を進め、
扉を開けた。
「いらっしゃいませ。」
美しいドレスに身を包んだ女性の店主が奥から現れた。
(エモドレス)
「あら、あなたは?」
私を見て、
女店主は驚いている。
「あなたは、
いつも来るお客様とは、
少し違うようですね。」
そう言って、優しい微笑みを私に向けた。
「ご注文はいかがなさいますか?」
「えと、、、
なにか落ち着く飲み物をください。」
非現実な感覚と、
妙にリアルな現実感の中で戸惑っていた私は、
喉の渇きが限界を迎えていた。
「わかりました。」
そう言って、優しい微笑みとともに、
店主は奥へ消えていった。
しばらくして、
トレイにティーカップを載せた店主が戻ってきた。
「カモミールティーです。
カモミールの香りは、リラックス出来ますよ。」
そういって、私の眼の前にティーカップを置いた。
(あぁ、確かに落ち着く香りだ。)
ゆっくりと、香りを確かめながら、
私はその液体を口に注いだ。
店主が私に語りかける。
「あなたはとても珍しいお客様ですね。
特別にこちらをお持ちください。」
そう言って、
花の蕾を私に差し出した。
「これは、特別な花を咲かせる蕾です。
きっとあなたのそばで花を咲かせるはずですよ。」
店主が優しい微笑みで差し出したその蕾を、
私は受け取った。
「まもなく当車両は発車いたします。
乗り遅れのないよう、お客様はご乗車ください。」
車掌のアナウンスが流れてきた。
店主と会釈を交わし、
店を後にした私は、
再び、汽車へと乗り込んだ。
ブォーッ!!
汽笛の音と共に、
また心地よい揺れが、
私の身体に伝わってくる。
(この汽車はどこへ向かっているのだろう。
そして、私はどこへ向かうのだろう。)
思案の中に入ろうとした時、
急に声をかけられた。
「あなたが、噂の『切符』を持っている方ですか?」
声の方へ目をやる。
時代錯誤なシルクハットの紳士が私を見つめていた。
「とても素晴らしい『切符』を持っているそうですね。
見せていただいてもよろしいですか?」
不安を感じながらも、
私の切符を差し出す。
「おぉ、素晴らしい!
ついつい癖で盗みそうになってしまいましたが、
これは、私が盗んでしまってはいけないものだ。」
(怪盗)
ニヒルは笑顔を浮かべながら、
シルクハットの紳士は切符を私に差し出す。
「あなたの行き先は、まだ決まっていない。
どこへでも行けるようですね。
私の行き先は一つですが、
あなたはまだ選べるようです。」
(選べる?)
シルクハットの紳士が言葉を続ける。
「あなたは、
三次空間へ帰るべきです。」
(帰る?)
力強く、
紳士が言葉を綴る。
「私はもう帰れないけれども、
あなたは帰るべきだ。」
わけもわからないまま、
差し出された切符を右手で受け取る。
その瞬間、
心臓が強く鼓動した。
(そうだ、私は帰りたい!)
切符が蛍光色(ネオン)の光に包まれる。
左手の蕾が熱を帯び、
私に暖かい感触をもたらした。
ピッピッピッ
ピッピッピッ
規則的な電子音で、
私は覚醒した。
「あぁ!聞こえる?
あぁ!良かった!」
涙と歓喜の声が耳に入った。
私は何かを言おうとしたが、
付けられた呼吸器で言葉にならなかった。
「あなた、溺れて、、、
一時はもうダメだって言われて、、、
あぁ、でも良かった、
目を覚ましてくれた!」
いまだ私は声を出せない。
視界の端で、
赤と紫の神秘的な花が咲いているのを捉え、
私はただ、大きく安堵の息を吐いた。
以上です。
わかるかもしれませんが、
「銀河鉄道の夜」オマージュです。
僕の出生県の偉人、
宮沢賢治の作品ですね。
小学生の頃から、
「銀河鉄道の夜」もそうですが、
「注文の多い料理店」、
「セロ弾きのゴーシュ」、
「よだかの星」、
「グスコーブドリの伝記」などなど、
宮沢賢治作品に触れてきました。
僕の実家は、
保育士の母が、
様々な本を置いていたので、
友達と遊ぶよりも、
その蔵書をひたすら読むことが、
子供の頃の”OASOBI”でした。
こうして、
陰キャのマイユーが作られたのですね🤣
ちなみに、
渡された蕾が咲いた花、
赤と紫の神秘的な花は、ハナズオウ。
花言葉は「目覚め」です。
おっしゃれ~~~🤣
参加者皆様方、
僕の記事を、
参加者様の記事をみてくれた皆様、
運営・企画に携わってくれた方々。
心よりの感謝を込めて、
今回の締めにしたいと思います。
ほんとうにありがとうございます‼️
過去の、コラボ「OASOBI企画」まとめはこちら
同日発表ではない、
マガジン「OASOBI会」の方も、
参加者お待ちしております。
詳しくは下記の記事で。
僕の自己紹介記事
第10回参加希望も、
共同運営マガジン「OASOBI会」の参加も、
大募集しております。
コメントでも、DMでも、
受け付けております。
かた~い企画ではないので、
肩の力を抜いて、参加希望いただければ幸いです。

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