楽曲『木枯らしのモノクローム』に想う……👓
この曲、
本当は、もっと真冬……
1月や2月の、凍えるような時期に書こうと思っていました。
でも、何度も聴き直しているうちに、
少し考えが変わったんです。
これは、
三寒四温の、今の季節にこそ
似合う曲なんじゃないかと。
この曲、
「木枯らし」なのに、どこかあたたかい。
🎵ネームのとれたダウンジャケット
きみのにおいがしみついてる🎵
冷たいはずの冬の情景の中に、
ふっと残っている「ぬくもり」。
ダウンジャケット。
エンジェルボイス。
夢を聞かないでくれたやさしさ。
どれも、まだ体温が残っていそうで。
そしてこの曲、
「モノクローム」と言いながら、
不思議と色が見える。
🎵見上げた目に光る
Diamond Smile🎵
白いダウン。
冬の空。
きらっと光る笑顔。
僕の中ではなぜか、
この曲の彼女は「純白」をまとっているんです。
オフホワイトじゃなくて、
もっとはっきりした白。
理由は、うまく言えないんですけどね。
でもきっと、
この曲の中の彼女は、
どこか「混じり気のない存在」として
記憶に残っているんだと思います。
そしてもう一つ。
この曲は「別れた後」の歌なのに、
どこか孤独じゃない。
🎵ブリーズ 言葉に出来ない夢を
聞かないでくれた優しさを🎵
離れてもなお、
相手のやさしさが残っている。
それはもう恋ではないのかもしれないけれど、
確かに「寄り添い」は残っている。
だからこの曲は、
ただの失恋の歌では終わらない。
🎵Destiny🎵
この言葉が、
すべてを包み込んでしまう。
運命。
学生の頃、この単語を覚えるの、
やけに難しかった記憶があります(笑)
「伝説?」
「必然?」
「悲劇?」
……どれも少し違う。
でも今なら、少しだけわかる気がする。
うまくいかなかったことも、
別れてしまったことも、
それでも確かにあった「ぬくもり」も。
全部ひっくるめて、
それが「Destiny」なんだと。
🎵チューナーから好きだったジャニス🎵
🎵空耳のようだね Angel Voice🎵
今回あらためて「ジャニス・ジョプリン」を聴き直してみたんですが、
ほんとに「エンジェル」なんですよね。
耳に残る声。
そこにもまた、
「ぬくもり」がある。
木枯らしが耳を切るほど冷たいのに、
その中に、確かに残っている体温。
モノクロームのはずなのに、
どこかカラフルに滲んでくる記憶。
まるで、
大きなパエリヤ鍋の中で
いろんな味が溶け合っていくような感覚。
サフランの色。
トマトの香り。
イタリアンパセリの緑。
冷たいはずの景色が、
なぜか「ごちそう」のように感じられる。
2026年の年明け、
千里さんのJAZZライブでこの曲を演奏される前に、
「デスティニ~~」
と、ぽつりと呟かれていたのが
とても印象的でした。
もしかするとこの曲は、
『木枯らしのモノクローム』でありながら、
もう一つの名前を持っているのかもしれません。
『Destiny』
冷たさも、ぬくもりも、
別れも、やさしさも。
全部を味わい尽くしたあとに、
静かに残る言葉。
だからこの曲は、
ただ寒いだけの冬の日ではなくて、
少しだけ春に近づいた、
この季節に、
ふと聴きたくなる。
Written by りんたろう……✒
