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「冷蔵庫のジュース取ってきて」がずっと嫌だった



「冷蔵庫のジュース取ってきて」


夕食の時間、姉が決まって口にする


私はそのたびに


「自分で取ってきたらええやん」


と反抗していた


「あんたが冷蔵庫に近いんやから」


姉は決まってこう言う


そして、私は言うことを聞く









「はるひこくんにはお母さんがいないから、
先生がお母さんの代わりね」


そう言って近寄ってきた


先生は


学校に私を連れ出す時


決まってそう言った


私は返す言葉はなかった


けど


「先生はお母さんじゃないよ」


その不自然さだけは


心にささくれ立っていた






私は決して言うことを聞きたくないわけじゃない


反抗したいわけでもない


ただ


自分の都合の良いように人を動かそうとすることが


まるで、自分が良いことをしているような恰好をする


その欺瞞が


どうしても許せないのだ








なぜ、無視されるのか


なぜ、支配されるのか


なぜ、尊重されないのか







心理士という視座に立って


あの頃の私に


問いかけたい








あなたはどう感じて


何を考えているの?






しゃがんで、誰か


そう見つめてくれたなら


これほどまでに


悔しくて


涙が出ることも


なかったのかもしれない







なんて


想いを馳せた


私のための


癒しの時間









そうだ


冷蔵庫から


冷たいジュースでも


取ってこよう
































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