再臨: 片玉の変態〜One balled Angel〜
長い、夢を見ていた。
⋯気がする。
丸の内のビル群。
おしゃれなサラダランチ。
流行りのコスメ。
同僚との恋バナ。
おっさんの歴史をどこまで
遡っても、その甘美なる歴史は
一つも刻まれた形跡はない。
夢うたかた
遡ること、神話の時代。
高天原を統べる天照大御神(アマテラスオオミカミ)は、弟神、素戔嗚命(スサノオノミコト)の乱暴狼藉に辟易し、天岩戸に身を隠したという。
時同じくして、
あるJTCの係長もまた、スベり続ける記事に辟易して金玉岩戸に身を隠して不貞腐れたという。
かくして、常世は日の光も、金玉の光も届かぬ、魑魅魍魎の跋扈する世界へと成り果てた。
闇に降りし者の叶わぬ願い
天照大御神が姿を隠し、神々は困り果てた。
係長が金玉を隠し、読者は清々した。
暗澹たる世界に、
片玉の金玉を携えて舞い降りた一人のOLがいた。
しかし世界は残酷であった。
闇を蠢く下半身兵団を殲滅せんとする志は早々に潰えて、彼女もまた死霊とかした。
金玉は、2つなければならぬ。
自問自答
この世に存在する多くの分子は、共有していない電子をお互いに一つずつ出し合って結合を作る。
電子の形は、金玉に似ていると伝え聞く。
ーー
岩戸の中で係長は考えた。
「俺は何のために記事を書くのか」
「誰のために記事を書くのか」
自分のために書くだけならば、
チラシの裏にでも書いていればいい。
とはいえ、常人に理解できる記事など
書いていて楽しくない。
圧倒的な狂気が必要なのだ。
タイムラインという常世は金玉を求めていない。
日の光がなければ生命は育まれぬが、
金玉の光がなくても割と何とかなる。
しかし、
金玉の本質は、光るかどうかではない。
生命の源だ。
金玉より生命が出でて、
日光により生命が育まれる。
ならば、金玉は本当に不要だろうか。
降臨
天之鈿女命(アメノウズメノミコト)は、服をはだけ、
裸で夜通し天岩戸の前で踊り続けた。
金玉岩戸の前では、一人のお姉さんも服をはだけて踊ってくれなかった。
ただ、無念であった。
闇に沈む世界が賑やかなのを不審に思った天照大御神は、岩戸を少し開いた。
そこに、八咫(やた)の鏡が差し込まれる。
鏡に映る自分の姿を、
新たに現れた神と錯覚して戸惑った。
その隙をついて手力男命(タヂカラヲノミコト)が天照大御神を引っ張り出した。
かくして常世に光が戻ったという。
一方、係長が金玉岩戸から出るも出ないも、
「自己責任」である。
なぜなら、誰も裸で踊ってくれないからだ。
ただ、無念である。非常に。
蒸し暑くなってきたので、
係長は岩戸を少しだけ開けてみた。
誰も引っ張り出してくれないので、
おもむろに金玉を出してみた。
誰かが引っ張るかも知れない。
その一縷の望みをかけて。
暗転するスマホの画面に映る自分の姿を、
どこぞのバケモノかと思った。
その時であった。
タイムラインを霊体として彷徨っていた
一つの金玉と融合した。
そして⋯
あの男が帰ってきた。
受け継がれる金魂(きんたま)
古来より、月と太陽は対を成すものとして語られた。
中世の西洋に目を向ければ、
教皇インノケンティウス3世は言う。
「教皇は太陽であり、皇帝は月である」
月は太陽の光を反射するだけ。
太陽がなければ、月には価値がない。
彼はそう言いたかったのだろう。
だが、月がなければ、
月明かりの夜などあり得ないのだ。
月があるから、
暗闇の中でも、
人類は迷わず進むことが出来たのではないか。
俺の金玉は太陽と月を宿した。
かつて万年係長と呼ばれた者が、
狂気の光をギラつかせる太陽であり、
ゆいぴぃと呼ばれた者が、
その狂気をしなやかに反射する月である。
今この時をもって、
太陽と月は金玉となった。
☀️U🌕️
俺には、「万年係長」も「ゆいぴぃ」も宿っている。
ますます、万人受けする記事からは遠ざかり、
スベるリスクは上がる一方だろう。
スベるのは怖い。
引退を考えるほどに怖い。
でも、それにビビって
当たり障りのないことしか書けないのはもっと怖い。
俺の名は、
「万年係長REBIRTH」
昼夜問わず、タイムラインを金玉で照らすもの。
最後にみなさんへ。
ただいま。
そして、
クソして寝ろ🖕👶🍺
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