副交感神経に効くのは「がんばらせない関わり」だった話
雪の日。
外で高ぶって帰ってきた子どもは、案の定テンションが高いまま夜を迎えた。
寝かしつけ前、私は特別なことはしていない。
ただ、ぎゅーっと抱きしめるのを10回くらい。
「1、2、3…」と数えるわけでもなく、
落ち着くまで、深く、ゆっくり。
その日の寝かしつけは、泣かなかった。
静かだけど、少しモゾモゾ。
浅く寝ては起きて、を繰り返しながら、完全に眠るまで30〜40分。
正直、時間はかかった。
でも、私はイライラしなかった。
副交感神経にスイッチを入れる、ということ
よく「寝る前は副交感神経を優位に」と言われる。
でも実際、どうやって?と思う人も多い。
大事なのは、
言葉で落ち着かせようとしないこと
感情をコントロールさせようとしないこと。
高ぶっている時、子どもの身体は
すでに交感神経がフル稼働している。
その状態で
「静かにしようね」
「もう寝る時間だよ」
と頭に働きかけても、なかなか切り替わらない。
効くのは、身体からのアプローチ。
深部感覚が副交感神経を呼び戻す
ぎゅーっと抱きしめる
重たいものを押す・引く
身体にしっかり圧がかかる動き
これらはすべて、**固有感覚(深部感覚)**への刺激。
固有感覚がしっかり入ると、
身体は「今ここは安全」と判断しやすくなる。
すると、
• 呼吸が深くなる
• 心拍がゆっくりになる
• 情動の波が自然に下がる
つまり、副交感神経が働き始める。
これは「しつけ」でも「トレーニング」でもない。
生理的な反応。
泣かなかったことより、大事だったこと
この日、子どもはすぐには眠らなかった。
でも、泣かなかった。
荒れなかった。
そして私も、静かに対応できた。
たぶんここが一番大事で、
子どもの神経系だけじゃなく、親の神経系も落ち着いていた。
子どもは、
親の言葉より、
親の神経の状態を読む。
「早く寝てほしい」という焦りがないこと。
「この揺れは想定内」と思えていること。
それ自体が、最大の安心材料になる。
副交感神経に効くのは、特別な技じゃない
・ぎゅーっと抱く
・一緒に重たいものを運ぶ
・押す、引っ張る、身体を使う遊び
・そして、急がない
どれも地味だけど、確実に効く。
副交感神経は、
説得ではなく、体感でしか動かない。
今日もそれを、生活の中で再確認した夜だった。
