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静かに力を発揮したい人へ——内向的な私の仕事術と心の整え方


一人が好きだった子ども時代

小さいころから私は一人でいるのが好きな子どもでした。

親戚の集まりのような人がたくさんいる場では、何を話せばいいのか分からず、早く帰りたいとばかり思っていました。

大勢の前に立つと緊張してしまい、本来の力を出せないことも多くありました。

その傾向は大人になっても変わらず、受験や就職の面接など、人生の大事な場面で頭が真っ白になってしまい、せっかく積み上げてきた努力が無駄になってしまうこともありました。

仕事でも同様です。

たとえば、誰かとペアを組んで棚卸しの数を数えるだけの作業でも、相手の様子が気になってしまい、思考が停止してしまうことがあります。

自分でも不器用だなと感じ、なんとかこの性格を変えたいと長い間模索してきました。

性格の正体はホルモンだった?

そんな中で出会ったのが、性格とホルモンの関係についての情報でした。

性格の違いは、単なる「気質」や「生まれつき」ではなく、脳内ホルモンや神経伝達物質の働き方によって説明できることがあると知ったのです。

外交的な人は、報酬や快楽を感じる「ドーパミン」によって活性化されやすい一方、内向的な人はドーパミンに過敏で、強すぎる刺激がストレスに感じられることがあるそうです。

だから私は人混みや初対面の相手に疲れてしまうのか、と腑に落ちました。

さらに、「アセチルコリン」という物質は内省や集中に関わり、静かな環境で力を発揮する内向型の脳に多く働くことが分かりました。

無理に性格を変えようとするよりも、この性質を理解し、活かすことが大切なのだと気づいたのです。

ストレングスファインダーが教えてくれたこと

最近では、自分の強みを知るために「ストレングスファインダー」という診断を受けてみました。

すると驚いたことに、私のトップ5には「調和性」「親密性」「共感性」という、人との関わりの中で力を発揮する資質が3つも入っていたのです。

一見内向的な性格と矛盾しているように思えるかもしれませんが、これは「広く浅く」ではなく、「深く密に」人とつながることで能力を発揮するタイプであることを示しているのだと思います。

信頼できる人との間では心理的な安全性が高まり、自然と相手の力になりたいという気持ちが湧いてきます。

今の職場では、慣れるまでに5年ほどかかりましたが、安心できる関係性が築けたことでようやく自分の力を出せるようになってきました。

自分に合った工夫で力を引き出す

こうした気づきをもとに、私はいくつかの工夫をするようになりました。

まず心がけているのは事前準備です。

外交的な人に比べてアドリブが苦手な私は、大事な仕事やイベントの前には可能な限りリサーチやシミュレーションを行っています。

これによって当日の不安が減り、落ち着いて行動できることが増えました。

また、なるべく口頭よりも文章でコミュニケーションを取ることも心がけています。

文章であれば、自分の考えを整理しながら伝えることができ、突然の質問に慌てることもありません。

メールやチャットでのやりとりでは、自分も相手も落ち着いて対応できるため、結果として誠実な印象を持ってもらえることが増えました。

自分の不安を減らすと同時に、相手との関係も良くなるという一石二鳥の方法です。

オキシトシンと安心感のつながり

ここで少しホルモンの話に戻ります。

人との信頼関係や絆を感じるときに分泌される「オキシトシン」というホルモンがあります。

このホルモンは、愛情や安心感に関係しており、内向的な人ほど、少人数での深い関わりによって多く分泌されると言われています。

私自身、信頼できる人との会話ややり取りの中で、「ああ、この人とは心が通じ合っているな」と感じた瞬間に、ほっとしたり、自信が湧いたりすることがあります。それがオキシトシンによる影響かもしれません。

逆に、多くの人と接する社交の場では、なかなかオキシトシンが出にくく、心が落ち着かないこともあります。

だからこそ、「自分にとっての心地よい関わり方」を大切にしたいと思うのです。

無理しない社交性との向き合い方

もちろん、社会の中では内向的な性格だけでやり過ごせるわけではありません。

ときには人前に出ることや、初対面の人と会話する必要もあります。そんなとき、私は**「自分ルール」を作る**ようにしています。

たとえば、「今日は3人とだけ話す」「料理を1回だけ取り分ける」といった小さなミッションを設定し、それを達成したら「よく頑張ったね」と自分を褒めてあげます。

こうすることで、自分にとって無理のない範囲で社交性を身につける練習ができます。

性格そのものを変えることは難しいかもしれませんが、自分の扱い方を知ることで、社会との関わり方を変えることはできると感じています。

※他にも自分のような内向型人間が社会で活躍できる方法を下記の本から学ぶことができるのでよかったら読んでみてください。

最後に:内向性は「弱さ」ではない

内向的な性格を長い間コンプレックスのように感じてきましたが、今では少しずつ、「これはこれで、自分らしさの一つ」と思えるようになってきました。

ドーパミン、セロトニン、オキシトシンなどのホルモンを理解することで、「なぜ自分はこうなんだろう?」という疑問に少しずつ答えが見つかってきたのです。

無理して人に合わせようとするのではなく、自分に合ったやり方で社会に貢献していければ、それが一番自然で心地よい生き方だと信じています。

これからも、「無理せず」「少しずつ」「自分らしく」をモットーに、内向的な自分を大切にしながら、生きていきたいと思います。


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