フリーランス3年目。週2日休みで収入が上がった記録
フリーランス3年目。週2日休みで収入が上がった記録
独立3年目、週7日稼働から週2日休みに変えた後、月収は1.2倍になった。その全記録を書く。
「休んだら収入が下がる」という恐怖は、フリーランスであれば、一度は感じる不安です。
私も持っていました。
でも3年目に週2日休みに変えてみたら、逆のことが起きました。
この記事では、移行の失敗と、その後の変化を数字ごと全部書きます。
*週末の自宅デスクで手帳を広げてリラックスしているフリーランサー*
フリーランス3年目で「休めない」状態に陥る理由
まず、この問題がどれほど一般的かを確認します。
ランサーズ「フリーランス実態調査2024年」(n=2,929名)によると、収入に「満足している」フリーランスは32.0%にとどまり、年収99万円以下が約7割を占めます(出典: https://www.lancers.co.jp/news/pr/24055/)。
フリーランス人口は1,303万人、経済規模は20兆3,200億円に達しますが、多くが「稼いでいる実感を持てない」状態にあります。
さらに厚生労働省の調査によると、自営業者のうち週60時間以上働く者は13.6%存在します(出典: https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/freelance-chosa.html)。
自営業者には労働基準法上の保護が及ばないため、休日設計を自分で行わなければなりません。
私の3年目の実態は以下の通りでした。
月収:会社員時代比1.5倍
稼働日数:週7日(旅行中も対応)
平均返信時間:1時間以内を維持
夜間対応:常にスマホを傍に置く
数字だけ見れば「成功している」状態でした。
でも実態は、仕事の質が落ちていることに気づいていなかった。
バーンアウトを経験した労働者の35%が低品質な仕事を納品し、36%が職場でミスを報告しているという調査があります(Resource Guru「The State of (Over)working 2025」UK 2,000名調査、出典: https://resourceguruapp.com/blog/resource-management/the-state-of-overworking-2025)。
私が週7日稼働をやめようとした直接のきっかけは、納品物にミスが増えていることに気づいたことでした。
あなたは今、先週の稼働日数と1日の平均業務時間を把握していますか?
「休むと収入が下がる」恐怖の正体:データで見るフリーランスの収入変動
この恐怖は、データで見ると少し変わります。
マイナビキャリアリサーチLab「フリーランスの意識・就業実態調査2024年版」によると、独立後に収入が「減少した」のは49.9%です(出典: https://career-research.mynavi.jp/reserch/20241021_86947/)。
一方、平均最高月収は53.5万円、平均最低月収は11.3万円と、収入の波が大きいことが特徴です。
つまり「収入が下がること」の主な原因は「休日の有無」ではなく、「案件の質と収入の安定化構造」の問題です。
また、Relance「フリーランスエンジニア白書2024」(n=1,000)では、専業フリーランスエンジニアの平均年商は632万円で、独立後に収入増加したのは59.5%(増収の平均増加額は約490万円)と報告されています(出典: https://relance.jp/blog/fact-finding-survey-of-freelance-engineers-202403/)。
増収した人は「稼働日数を増やした」のではなく、「単価を上げた」ことが多いというデータです。
「休んだら収入が下がる」という恐怖は、「時間を売ること」で稼いでいる構造への恐怖です。
その構造を変えることが、休日確保の本質でした。
週2日休みへの移行:最初の2ヶ月で起きた失敗と対処法
ここが一番リアルな部分です。
全国就業実態パネル調査2023(リクルートワークス研究所)によると、フリーランスの週平均労働日数は4.7日(会社員5.1日)ですが、労働時間・日数を自由に選べないフリーランスは4割以上いることも判明しています(出典: https://goworkship.com/magazine/freelance-factcheck-2/)。
「フリーランスは自由」という認識がありますが、実態は異なります。
私が移行時に経験した失敗は2つです。
失敗1:既存クライアントへの通知タイミングを誤った
週末対応を停止することを告知したのが「当月から」でした。
結果、1社から「急すぎる」として翌月の案件を打ち切られました。
対処:移行は「翌々月から」と3か月の猶予を持たせて告知する。
失敗2:移行月に収入ゼロ週が発生した
稼働日を削ったことで、月中旬に未消化案件が集中してしまいました。
対処:移行前に3か月分の生活費(固定費ベース)を手元に積んでおく。
*フリーランスの稼働管理と休日設計のイメージ*
この「3か月分の生活費確保」は、厚生労働省の調査が示すフリーランスの収入変動リスクを踏まえた最低ラインです(出典: https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/freelance-chosa.html)。
最高月収と最低月収の差が40万円以上あることを前提にした準備が必要です。
休日が収入を増やすメカニズム:脳と生産性の関係
なぜ休むと収入が上がるのか。
科学的な説明があります。
Scientific Americanが複数の神経科学研究をもとにまとめた記事によると、休息時に活性化するデフォルトモードネットワーク(DMN)が記憶定着・創造的問題解決・意思決定の質を担っています(出典: https://www.scientificamerican.com/article/mental-downtime/)。
脳はエネルギーの20%を常時消費しており、集中時はさらに5〜10%追加するだけです。
「休んでいる脳」は「アイドル状態」ではなく、より高次の思考を処理しています。
実際の企業データとして、マイクロソフト日本法人が2019年8月に約2,300名の全社員を対象に週4日勤務を1か月間試験実施したところ、1人当たりの生産性(売上ベース)が前年同月比39.9%向上しました(出典: https://www.japantimes.co.jp/news/2019/11/05/business/microsoft-japan-says-four-day-workweek-boosted-productivity-40/)。
また、UK白カラー労働者140名を対象にしたPMC(NIH)掲載の研究では、ウェルビーイングスコアと生産性スコアの間に有意な正の相関(r=.31, p<.001)が確認されています(出典: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10239033/)。
私自身に起きた変化は「基準が変わったこと」でした。
週2日休みを始めて3か月後、以前は断れなかった単価の低い案件を、自然と断れるようになりました。
「忙しいから断れない」という状態から脱すると、「いい仕事だけ引き受ける」判断ができる。
それが月収1.2倍の実態です。
休日に作れる副収入源3つ:月次売上推移の実録
休日はただの回復時間ではありませんでした。
私の場合、休日の一部をパッシブ収入源の構築に使いました。
①noteの記事(月0.8万円 → 2.1万円、6か月後)
自分の仕事で学んだことを記事化。
稼働日には書けなかった「振り返り」を休日に行うことで、コンテンツとして整理できました。
②紹介フィー(月0〜3万円)
取引先に合う人材・フリーランスを紹介する機会が、休日の余白で増えました。
人と会う・話す時間が生まれたためです。
③テンプレート販売(Notion、月1.2万円)
自分が使っている業務管理テンプレートをNotionで整理し、販売。
一度作れば繰り返し収益になります。
これらを合算すると、月収全体の約15%がパッシブになっています。
Relanceのデータによると、フリーランスエンジニアの週稼働日数は5日(26.5%)が最多ですが、週3日(20.9%)・週4日(17.5%)の層も約4割存在し、収入を維持していることが確認されています(出典: https://relance.jp/blog/fact-finding-survey-of-freelance-engineers-202403/)。
稼働日数を減らすことと収入維持は、両立できます。
*フリーランスの副収入源としてのコンテンツ・紹介・自動化の概念図*
あなたが「休めない」一番の理由は何ですか?クライアントへの対応義務、自分のメンタル、それとも収入の不安ですか?
フリーランス収入タイプ別・週2休み設計の具体手順
収入の種類によって、週2日休みの実装方法は異なります。
【時間報酬型:デザイン・ライティング・翻訳など】
月単位の契約に切り替えを提案する。
月20日稼働の単価を「月16日稼働で同額」になるよう1.25倍に調整する。
移行時は「稼働時間保証」を明示すると受け入れられやすい。
【成果報酬型:マーケティング・開発・コンサルティングなど】
プロジェクト単位の受注で、納期に「バッファ」を構造的に入れる。
「週2日は思考・設計日として非稼働」と事前に伝えると、クライアントとの認識が揃う。
【コンテンツ型:記事・動画・SNS運用など】
休日にストック制作を行い、稼働日の急ぎ作業を排除する。
週単位ではなく「月単位の公開数」でKPIを設定し直す。
ウェルビーイングと生産性の相関(r=.31, p<.001)は、働き方のタイプを問わず確認されています(出典: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10239033/)。
休息は「怠惰」ではなく「生産性の投資」として設計できます。
まずは今週、1日だけ「完全オフの日」を設定してください
急いで週2日に変える必要はありません。
今週、1日だけ「クライアントへの返信もSNSも見ない日」を作ってみてください。
その1日を試してから、翌週どうするか判断する。
それだけで、自分の「休める構造」がどこにあるかが見えてきます。
今の自分の収入タイプ(時間報酬型・成果報酬型・コンテンツ型)を3つで分類し、上記の手順のうち自分に合うものを1つだけ試す。
それが最初の1手です。
フリーランスで「休日を増やした結果、収入が変わった」経験がある方、どんな変化があったかコメントで教えてください。
スキいただけたらお返しします。フォロバ100%です。
