【3分でわかる用語解説】暗号資産(仮想通貨)とは?
暗号資産(あんごうしさん)とは何ぞや?
仮想通貨(かそうつうか)とは何ぞや?
投資だけじゃない、無限の可能性を秘めている暗号資産について解説してまいります!
(あ、ごめんなさい3分じゃおさまらないボリュームになっちまいました)
暗号資産(仮想通貨)とは

暗号資産(仮想通貨)の定義
さて。
暗号資産(仮想通貨)とは、「資金決済に関する法律」で次のことに当てはまるモノだよーと決められています。
一 物品等を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器その他の物に電子的方法により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国通貨、通貨建資産並びに電子決済手段(通貨建資産に該当するものを除く。)を除く。次号において同じ。)であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
二 不特定の者を相手方として前号に掲げるものと相互に交換を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
【言葉の補足】
電子情報処理組織
→行政機関などが使うコンピューターと、やり取りをする相手のコンピューターを接続して処理するシステムのこと
もう少し簡単な言葉で書いてほしいもんですね。(ブチギレ)
ざっくり言うと…
暗号資産とは、インターネット上でやり取りできて、円やドルなどのお金(法定通貨)と交換できて、ネット上にそのやり取りが記録できて、なおかつ電子マネーとは違う資産です。
500円玉や千円札のように、手に持って使うことはできません。
実体はないけれど、500円玉や千円札とも交換できるし、“お金(通貨)”としての価値を持っているので支払いもできます。

「暗号資産」と「仮想通貨」は同じもの
あとですね、暗号資産=仮想通貨です。名前が違うだけ。
令和2年(2020年)5月1日に施行された改正資金決済法によって、呼び名が「仮想通貨」から「暗号資産」へ変わりました。
参照:金融庁「暗号資産の利用者のみなさまへ」
ちなみに、暗号通貨と呼ばれていたこともありましたね~。私は暗号通貨がいちばんしっくりきます。英語だと「cryptocurrency(クリプトカレンシー)」だから「クリプト」と呼ぶ人もいます。
(今はcryptoasset:クリプトアセット、が正しいかも)

暗号資産の特徴
繰り返しになりますが、暗号資産(仮想通貨)はこんな特徴をもつモノです。
インターネット上でやり取りできる
円やドルなどのお金(法定通貨)と交換できる
ネット上にそのやり取りが記録できる
電子マネーとは違う
パッと見、何がそんなにすごいの?電子マネーと何が違うの?と思いますよね。技術面も含めて、詳しく解説します。

特徴①暗号技術
まず、暗号資産の名前にもなっております「暗号技術」について。
暗号技術には、データを読み取れない形にする「暗号化」とかいろいろありますが…暗号資産に使われているのは「公開鍵暗号」と「デジタル署名」と呼ばれるものです。
■公開鍵暗号
2つの鍵(とは言うてもこれもデータですが)を使ってデータを管理する方法です。1つは自分しか知らない超絶内緒の「秘密鍵」、もう1つは誰でも使っていいよという「公開鍵」です。
公開鍵から秘密鍵を読み取ることはできないので、公開鍵はその名の通り公開してOK。ちなみに秘密鍵を知られたらすべてがパァです。
■デジタル署名
データを作ったのは私です!誰にも書き換えられてないよ!ということを証明するためのもの。本人を証明するサイン。いったん署名した人は後から「いや、私署名してないよ」とは否定できないし、誰かが署名されたデータを書き換えると署名が無効になってニセモノ扱いされます。
暗号資産の“暗号”って、秘密!隠しますッ!!というものじゃなくて、自分が正しい持ち主ですよと証明するのが本質なんですね。それをすべて記録して、誰でも確認できるのがすばらしいところなんです。

特徴②ブロックチェーン技術
暗号資産を送ったり受け取ったりした履歴をすべて記録して、なおかつその記録を書き換えられないようにする技術です。
※厳密にいえば、ブロックチェーンは書き換えがまったくできないのではなく「めちゃくちゃ難しい」「現実的ではない」と言えます。またあとで解説しますネ。
参照:一般社団法人 全国銀行協会「ブロックチェーンって何?」

ブロック=取引データのかたまりを次々に連結させていく構造なので、ブロックチェーン(ブロックの鎖)と呼ばれます。
ブロックには、さまざまな情報が詰め込まれています。
取引のデータ
ハッシュ値(暗号化された数値)
タイムスタンプ(取引した時間の記録)
ブロックには、ひとつ前のブロックに関するハッシュ値が含まれているので、データをもし書き換えようとしたら後に続くブロックもすべて手を加えないといけません。そんなん無理ですよね。
参照:NTT DATA「ブロックチェーンの仕組み」
この「書き換え」とは、たとえば不正送金で儲かってやろうゲッヘッヘみたいなことも含まれます。ヘタに手を出せないということです。
書き換えをするためには、ネットワークにいる人たちの半分以上がOKしなければならなかったり、後に続くブロックすべてのハッシュ値を計算し直さなければならなかったりするので、非常~~~に難しいし、実質的・現実的に無理なんですね。
これが「ブロックチェーンは安全性が高い」と言われる理由です。

特徴③非中央集権
暗号資産のほとんどは、特定の管理者がいません。
私たちが普段使っている日本円って、日本銀行や政府が作って世の中に送り出していますよね。ニセモノがまざっていないかチェックしたり、汚れたら廃棄したり。残高の管理とか、取引停止とか、口座の凍結とか、金融機関がやってますよね。
つまり、日銀がお金の管理・運営をしています。
参照:日本銀行「銀行券・貨幣の発行・管理の概要」
このように、どこか特定の人や企業団体が管理運営している仕組み・体制を「中央集権」といいます。権限が一か所に集中している、ということですね。
対する暗号資産は、ネットワークに参加するみんなで管理・運営していると言えるので「非中央集権」となります。
ただし、特定の団体や企業が発行・管理・運営しているものもあります。

管理する人がいないって大丈夫なん!?と思いますよね。でも安心してください、大丈夫なんです。
ブロックチェーンに記録された取引の記録は、ネットワークに参加している世界中のみんなでいつでもチェックできます。さらに、万が一トラブルが起こったとしてもそのデータは消えません。
しかも一か所にデータが保管されているのではなくて、世界中に分散されているんです。サーバーが世界中に散らばっているので、どこか一か所にトラブルがあっても、攻撃されても大丈夫!

あとね、暗号資産の取引をするときに行われるのが合意形成です。
「この取引はホンマに正しいヤツ?記録しても大丈夫?」
この議題を、ネットワークに参加しているみんなで決めることをいいます。中央管理者はナシ。これでOKですよ、となればブロックチェーンに取引のデータが記録されます。
通常、円の取引なら銀行が残高を確認してくれるし、二重支払いを止めてくれるし、怪しい取引は口座を停止してくれますよね。でも、暗号資産は確認するための機関やえらい人がいないんです。
先ほど、暗号資産は「一か所にデータが保管されているのではなくて、世界中に分散されている」と言いました。つまり、全員が同じ取引データの履歴を持つ必要があるので、参加者みんなで「この取引はOKやで!」と承認する必要があるんです。
これが合意形成、コンセンサスアルゴリズムと呼ばれる仕組みです。
参照:Bitget「コンセンサスアルゴリズム」
長くなっちまいましたが…
暗号資産は特定の誰かが管理・運営しているものではなく、ネットワークに参加しているみんなでシステムを運営したりキープしたりしています。これが、非中央集権の仕組み。
平等で、安全で、透明性が高くて、国や企業に依存せずにいられるんですね~。

特徴④電子マネーとは違う
暗号資産とごちゃ混ぜにされやすいのが、電子マネーです。
SUICAとかICOCAとか、WAONとか、nanacoとかいろいろありますよね~。ちなみにウチは広島なのでICOCAとPASPY(パスピー)持ってるけど、いつの間にかPASPY使えなくなってたよ。20円、払い戻しに行かんといけん。
【電子マネーと違うところ】
・発行、運営、管理している人がいるかどうか
・価値が変動するかどうか
・円などの法定通貨と交換できるかどうか
▼発行、管理している人がいるかどうか
ICOCAだったらJR西日本が、SUICAならJR東日本が発行していますし、WAONだったらイオングループが発行・運営していますよね。
でも、暗号資産は「オレが作ったぜ!」っていう始まりはあるものの、その後は管理・運営をしている人が基本的にいません。ネットワークに参加する人(売買する人、保有する人、マイニングする人など)がみんなでやっています。
繰り返しになりますが、特定の団体や企業が発行して管理運営しているものもあります。暗号資産は電子マネーと違って、基本的に特定の管理者がいないのが特徴です。
▼価格が変動するかどうか
電子マネーって、いったんチャージしたらその価格から変わりませんよね。1,000円チャージしたら1,000円分しか使えませんよね。
でも、暗号資産は違います。毎日どころか、1分1秒でガンガン価格が変わります。買ったときより値段がガーンと上がることもあれば、逆にガーンと下がることもあるんです。だから「儲かる」ってイメージがついたんでしょうね。
実際、それで億単位の利益を出してる人はたくさんいるから。(指をくわえながら)

たとえば、1,000円分のビットコインを買ったとき。次の日には2,000円になっているかもしれないし、500円に値下がりしているかもしれない。そんなこともよくあります。電子マネーはいったん1,000円分チャージしたら、増えたり減ったりすることはありません。
価格が変わるかどうかも、電子マネーと暗号資産の大きな違いです。
▼円などの法定通貨と交換できるかどうか
電子マネーはいったんチャージしたら換金できません。同じ電子マネーを使っている人同士なら送金はできても、また現金にするのは無理ですよね。
暗号資産は、できます。
ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産は、売買(交換)して現金(日本円)に換えられます。というか、ドルや円などの法定通貨と同じ「通貨」なんです。お金同士は交換できますよね、旅行で交換するように。
電子マネーはそれができません。これが、暗号資産と電子マネーの大きな違いです。

特徴⑤価値の裏付けは「信用と需要」
そもそも、なんで暗号資産ってだんだん高くなってんの?って思いますよね。(あとで言うけど、ビットコインとんでもない値段になってるじゃないの)
暗号資産の価値の裏付けは、物の支払いや投資で使える「需要」と、改ざんされない・止められないという「信用」からきています。
私たちが使っている日本円やアメリカの米ドル、いわゆる法定通貨たちは、それぞれの国が「これはお金ですヨ」と決めて世に流しているものなので、国家がバックにいるぜ!っていう安心感=価値の裏付けがあります。
税金の支払いにも使えるし、銀行が管理してくれるし、なんかあったときは法律である程度は保証してくれるし、安全ですよね。
参照:預金保険機構「万が一金融機関が破綻した時」
一方、暗号資産の価値の裏付けは…
・国境を越える送金、口座なしで使える利便性
・国家や銀行でも直接奪えない「自分のもの」と言える価値
・勝手に多く発行できないインフレ耐性
・使う人が増えるほど価値が上がる
いろいろな要素が絡み合って、これ使える!!と多くの人に支持されているから、価値がどんどん上がっていってるんですね~。日本でもビックカメラやメルカリでもビットコイン払いができて便利になってます。
ちなみに…
2021年9月、エルサルバドルでビットコインが法定通貨として使われはじめました。なかなか普及はしとらんみたいですが。

暗号資産(仮想通貨)の種類

さて、一口に暗号資産と言いましても、その種類はた~~~くさんあります。自分でも作ろうと思えばわりと簡単に作れます。そして、途中でダメになってしもうたヤツもたくさんあります。
CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)という、各銘柄の時価総額や値動きなどをチェックできるサイトがあるんですが…
ここを見ると、今のところ(2026年1月21日)8941種類の暗号資産があるようです…エッ多くない???

とりあえず、主要なものをいくつか簡単に紹介します。
ビットコイン(BTC)
暗号資産の中で、もっとも大きな規模なのがビットコイン(Bitcoin)。ちなみに、「BTC」はビットコインのティッカーシンボルです。
【言葉の補足】
ティッカーシンボル
→取引所で取引するときに表示される略称みたいなやつ。株の取引だったら、たとえばApple社「AAPL」とか、Google社の「GOOGL」とか。それの暗号資産バージョンです。
【ビットコインの特徴】
・「サトシナカモト」と名乗る人?団体?が発案
・発行される枚数は2,100万枚が上限
・マイニングという作業により発行される
・取引量が多く価格も変動しやすい
・最初に交換(取引)されたのはピザ
参照:ビットコイン「ビットコインの仕組み」
サトシナカモトはいまだに誰なんだか、何なんだかわかっておりません。日本人ぽい名前だよねー。
久しぶりに価格を調べてビックリおったまげだったんですが、現在(2026年1月21日)は1BTCあたり1,400万円超になっています。どこまでいくんだいビットコイン。

そんなー時代もーあーったねとー
イーサリアム(ETH)
イーサリアム(Ethereum)は、ビットコインの次に大きな規模の暗号資産です。送金がメインのビットコインに対して、イーサリアムはいろんなサービスの土台になっています。
ビットコインが流れてくる水や電気なら、イーサリアムは水道管や電線という感じでしょうか。わからないよね。いらん例えしましたね。気にしないでください。
【イーサリアムの特徴】
・ヴィタリック・ブテリン氏作(当時まだ10代)
・できること無限大∞
・ゲームなどのアプリが作れる
・スマートコントラクトが使える
【言葉の補足】
スマートコントラクト
→あらかじめ決められた条件を満たすと、自動的に契約が実行される仕組み。間に監視役がいなくてもOKなので、事務コスト削減につながる
まとめ
暗号資産のあれこれについてお伝えしました。
すごい技術が組み合わさって、世界中で使われている暗号資産。
でも、暗号資産は万能!ってワケではありません。
かといって、無価値なワケでもありません。
ビットコイン1,400万円ー!?など価格に目が向きやすいのですが、注目すべきは価格よりもその仕組みです。
なぜ実態のないビットコインがここまで広まったのか、知られるようになったのか、ぜひ一度考えてみてください。
お読みいただきありがとうございました!

また、暗号資産のこれまでの歴史や技術的な内容について深掘り&追記していこうと思います。
***
その他、CoinPostさんへの寄稿でビットコインやアルトコインをいくつか解説しているので、ぜひごらんください~!
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