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手で触れる一枚に、夏を織り込んで。作品展へ向けて|


こんにちは。まきです。

少しお久しぶりになりました。

しばらくnoteの更新が止まっていたので、気にかけてくださっていた方もいらっしゃるかもしれません。

実はこの数週間、作品展の応募締め切りに向けて制作に集中していました。

「皆さんの記事を読みたいな」「またここで言葉を綴りたいな」

そんな気持ちはずっとあったのですが、作品と向き合う毎日で、なかなかnoteまで手が回らず……。

無事に応募を終え、こうしてまた戻ってこられたことがとても嬉しいです。

久しぶりに皆さんの記事を読ませていただいたり、私の記事を読んでいただいたり。

そんな穏やかな時間を、また少しずつ楽しんでいけたらと思っています。

今年も、作品展へ


今回の記事は、作品展へ向けた手織り作品のお話です。

作品展は「未発表作品」での応募が条件のため、開催までは作品そのものをお見せすることができません。

今日は、その代わりに制作の裏側や、作品に込めた思いを少しだけ綴ってみようと思います。

先週、何とか締め切りに間に合い、無事に応募を終えることができました。

毎年この瞬間は、ほっとすると同時に、大きな達成感に包まれます。

手で触れる絵を作り始めた理由


私が「手で触れる絵」を作り始めたのは、数年前のことでした。

目の難病が進行し、写真が少しずつ見えづらくなっていきました。

以前は写真を見るたびに、その日の笑顔や空気、交わした会話、その頃の自分の気持ちや成長まで、たくさんの記憶がよみがえっていました。

けれど、それが少しずつ難しくなっていきました。

それでも、大切な思い出をたどる”きっかけ”は残しておきたい。

見えづらくなっても、自分の手で思い出に触れられるようにしたい。

そんな思いから、糸やさまざまな素材を使って「手で触れる絵」を作り始めました。

一枚一枚に、その時の景色を

最初に作った作品は「桜」でした。


学生時代の春。

子育て中に見上げた桜。

そして、見えづらくなってからも毎年出会ってきた桜。

一枚の作品に触れることで、その時々の景色や気持ち、自分自身ともう一度出会えるような作品にしたい。

そんな思いで織りました。

昨年は、新緑の山を歩いた日の記憶を作品にしました



緑と一言でいっても、本当にたくさんの色があります。

木漏れ日が差し込む明るい緑。

木陰の少し深い緑。

葉の重なりや風の気配。

さまざまな色の糸を組み合わせながら、触れた時に温度まで感じられるような作品を目指しました。

今年のテーマは、十数年ぶりの花火


そして今年のテーマは、昨年見ることができた打ち上げ花火です。

見えづらくなってからは、夜に出かけることもほとんどありませんでした。

もちろん花火大会にも、ずっと足が遠のいていました。

そんな私に家族が、

「サポートするから、一緒に花火を見に行こう。」

そう声をかけてくれました。

少し勇気を出して、一歩踏み出してみることにしました。

お囃子が聞こえる中、見上げた夏の夜空。

頭上いっぱいに広がる大きな花火。

キラキラと輝く光。

胸まで響く大きな音。

夏の湿気や熱気。

夜風の心地よさ。

そして、家族と一緒に見上げた時間。

五感すべてで味わった、かけがえのない夏の記憶でした。

「あの時間を、これからも何度でも思い出したい。」

そんな願いを込めて、今年は手織りとビーズで花火を表現しました。

今までで一番苦労した作品


今回の作品は、今までで一番時間がかかりました。

一粒一粒、小さなビーズを糸に通し、それを一つずつ作品へ固定していく。

思っていた以上に繊細な作業で、なかなか思うようには進みませんでした。

日に日に近づく締め切り。

焦る気持ち。

それでも少しずつ、一歩ずつ。

最後は本当に「何とか間に合った」というのが正直な気持ちです。

だからこそ、この作品には今まで以上に愛着があります。

作品展は、私にとって一年の節目


私にとって作品展は、作品を発表する場であると同時に、一年に一度、自分の歩みを振り返る時間でもあります。

そして、お世話になった方や、今も支えてくださっている方への近況報告でもあります。

作品を見に来てくださった方と一緒に食事をしたり、お話をしたり。

そんな時間も、作品の一部のように感じています。

作品は一人で作っているように見えて、本当はたくさんの人とのつながりの中で生まれているものなのだと思います。

日々寄り添ってくださる方。

立ち止まった時に手を差し伸べてくださった方。

見守り続けてくださる方。

その一人ひとりの存在があるから、私はこうして糸を織り、作品を作り、毎日を過ごすことができています。

だから私は、難病と一人で闘っているとは思っていません。

「闘う」というよりも、この病気と一緒に生きながら、その時々の景色を丁寧に受け取り、形にしている。

そんな感覚です。

秋の作品展で、お会いできたら


まだ作品をお見せすることはできませんが、秋の作品展では、ぜひ実際に触れて作品を感じて
いただけたら嬉しいです。

この一年の私が見た景色、感じた音、光、温度、そして大切な人との時間。

そのすべてを、一枚の作品に織り込みました。

作品展の日に、この作品とともに皆さんにお会いできることを、今から楽しみにしています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます♡

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